生きづらさの中核『恥』と向き合うステップ | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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生きづらさの中核『恥』と向き合うステップ

生きづらさの中核『恥』と向き合うステップ

 

先週、今週と

ブログ、LINE公式、メルマガで

『恥』に関する発信をしています。

 

 

 

ふだんだとコメントは

そんなに来ないんですが、

今回は反響大きくてびっくりしてます。

 

 

 

それだけ多くの人が

そこに引っ掛かっているって

ことなんだなって思いました。

 

 

 

それもありまして、今日は本来

境界線の記事を挙げる予定でしたが、

急遽『恥』を扱うことにしました。

 

 

 

その前に必要となる

前提知識をお届けしますね。

 

 

【前提知識①】

 

人間の脳は

「安全」「快適」よりも

「危険」「不快」なものに

優先的にフォーカスが当たる。

 

 

 

これ、実は当たり前の話で、

生物が生き延びるためには

危険、脅威に気づくことが最重要。

 

 

 

なのでそっち側に

意識が向くようにできています。

 

 

 

人間は本来ネガティブと

言われるのも納得です。

 

 

 

【前提知識②】

 

爬虫類を含めて

生物が最も避けたいものは

死(滅ぼされる)の脅威ですが、

 

人間という群れの中で

「人」が最も避けたいものは

傷つくこと。

 

 

 

特に幼少期から

傷つき体験が多い人ほど

傷つくことを全力で回避します。

 

 

 

余談ですが、

例えば骨折といった

身体で感じる痛みと、

 

人から拒絶されたときに

感じる痛みは、

 

実は脳では同じ反応を

しているそうですよ。

 

 

 

よく「心が痛い」なんて

言うことがありますが、

あれは本当に痛みだったわけです。

 

 

 

【前提知識③】

 

人が「身体的」でなく

「情緒的」な傷つきの中で

最も痛みを伴う感情が

『恥』

 

 

 

恥は恥でも、

 

・ただのダメ人間

・何の価値もない

・人より劣っている

・根本的におかしい

・無能、無力、無価値

・誰からも必要とされない

・愛される価値がない

etc.

 

といった意味づけで感じる

シェイムという名の

「存在の恥」のことです。

^^^^^^^^

 

 

 

【前提知識④】

 

このシェイムという恥感情は

たいへんな痛みを伴います。

 

 

 

痛さのあまりどうしても

 

避けたい!

 

が発動しがちです。

 

 

 

トラウマセラピーにおいて

「恥は隠れる」

と言われるほどですから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

これを踏まえて、

今日は私の経験談を実例に

一緒に振り返ってみましょうか。

 

 

 

5~6年前のことです。

 

 

 

自宅近くで前を走っている車が

一方通行の道で完全停止したため、

後ろからクラクションを鳴らしました。

 

 

 

すると強面の運転手から

家の下まで追ってこられ、

脅されました。

 

 

 

後ろではまだ幼い息子が

すごく怖がっています。

 

 

 

本当ならそこで

ガツンと言ってやりたい!

何ならぶっ飛ばしてやりたい!

 

 

 

頭ではそう思ったけど、

素人っぽくないその風体に

心は「恐怖」でいっぱい。

 

 

 

平気なフリをしていたけど、

怖さのあまりおしっこを少し

ちびっていたと思います。

 

 

 

そんな人に

家の場所を知られ、

車の車種もナンバーも知られ、

息子の顔まで知られてしまった。

 

 

 

それで恐怖心は何倍にも肥大。

 

 

 

反撃するどころか

相手をなだめるだけで精一杯。

 

 

 

そのときは

暴力には発展しなかったため

実害はありませんでした。

 

 

 

「恐怖」は脅威から逃げて

安全を確保するための感情。

 

 

 

なので本来なら

ここで落ち着けるはずでした。

 

 

 

なのに実際は、

そのあともっと大変な奴に

襲われたんです。

 

 

 

危険こそ去ったけど、

息子にも自分にも

被害はなにもなかったけど、

 

絶対に見せたくないような

情けない姿を息子に見せてしまった。

 

 

 

家に帰ってから息子に

「なんでやっつけんかったと?」

と言われてしまった。

 

 

 

その後にやってきたのが

えぐいレベルの、、、

 

恥(シェイム)

^^^^^^^^^

 

 

 

あまりに惨めで、

情けなくて、

恥ずかしくて、

 

本当に

死にたくなったほどです。

 

 

 

恥の痛みに耐えかねて

どうにかして

 

逸らしたい!

取り除きたい!

 

と強く願うのに

逸らすことも取り除くこともできず。

 

 

 

その後もしばらくは

 

・あの日あの時闘えなかった自分

・息子に失望された自分

・それを未だに引きずる自分

 

が脳裏をよぎっては

恥の再生産が止まらない。。。

 

 

 

恥は減るどころか

増えていく一方でした。

 

 

 

なんとかして

この恥の苦しみを

どこかに追いやりたい!

 

 

 

まずやるべきことは

「こんな恥ずかしい話を

誰にも知られてはいけない!」

と懸命に隠す。

 

 

 

無関係であっても

その記憶を思い出すような

話題やテレビはとにかく避ける。

(おあり運転なんてもってのほか!)

 

 

 

あの苦しい恥を

追いやるにはそれしかない!

 

 

 

その一心が届いたのか、

いつの間にやら脳が勝手に

こんな感情を作り出しましたよ。

 

 

相手への恨み

^^^^^^^^^

 

 

あいつのせいだ!

 

あいつがあんなこと

さえしなかったら!

 

家も車も息子の顔も

知られてなかったら

絶対やり返したのに!

 

許せない!

やり返したい!

 

 

 

恨みの感情は

怒りが腐食したもの。

 

 

 

非常にエネルギーが

強い感情です。

 

 

 

不思議なことに

この恨みが湧いたときだけ

恥を遠ざけることができました。

 

 

 

だけど気を抜くと

やっぱり恥がやってくる。

 

痛い、痛すぎる。

 

 

 

それがまたもや

蓋としての恨みを引きずり出す。

 

 

 

でもですね、

これって楽になるどころか

「恥」と「恨み」の二重奏。

 

 

 

苦しみが増えてた

だけっていうお話です。

 

 

 

さてさて、

ここがターニングポイントです!

 

 

 

恨みという蓋で恥を抑え込めば

多少は恥を逸らせる。

 

 

 

しかし苦痛という点では

逆に肥大化している。

 

 

 

これからも

恨みの蓋を使い続ける?

 

 

それとも

恥にへばりつかれたまま

我慢して生きていく?

 

 

それともどちらとも違う

第三の方法を使う?

 

 

 

ところで、

脅威が去ったあとにまで

なぜ私はこの恥に囚われたのか?

 

 

それは、、、

==========

出来事の後もずっと

 

恥を逸らそう!

隠そう!

抑え込もう!

取り除こう!

 

とし続けていたから

==========

 

 

 

既に自分の中に

湧いてきた感情を

「亡きもの」

になんてできるわけがない。

 

 

 

なのにその無茶を

やりつづけていたから

逆に恥が強まったんです。

 

 

 

ということで、

違うやり方が必要になりまして。

 

 

 

で、実際にやったことは

こういった一連の流れです。

===============

①まず恨みを徹底的に吐き出す!

 

 

あの日あの時言えなかった

怒りの言葉を全部書き出す!

 

 

相手が目の前にいることを

イメージして全部言い切る!

 

 

でもこれだけでは足りない。

 

 

そこで取り組んだことは

 

 

②恨みを信頼できる人に

黙って聴いてもらう

(感情を受け取ってもらう)

 

 

するとですね、

恨みの蓋の下に隠れていた

恥がやっぱりズドンと

出てきちゃいました( ̄▽ ̄;)

 

 

嫌だー!

感じたくないーー!

逸らしたいーーー!

 

って思ったけど、

それやると元の木阿弥。

 

 

 

どうしよう。

困ったな。。

話しても大丈夫かな。。。

バカにされないかな。。。。

 

 

 

とビビりが入ったけど、

出さないことには消化されない!

 

 

 

なので意を決して

その信頼できる人に話してみた。

 

 

 

するとですね、

バカにされるどころか反対に

共感してもらったんですよ。

 

 

 

その結果どうなったかというと、

あの、べったりへばりついていた

恥の感情が薄まったんです。

 

 

 

そこで気づきました。

 

「そうか!

恥を感じてもいいんだ!

 

逸らさずに外に出せば

ちゃんと消化されるんだ!」

 

 

 

この学びと成長(汗)を経て

他の人にも話してみました。

(もちろん安全な人に)

 

 

 

するとですね、

誰もバカにせず受け取ってくれる。

ねぎらってくれる。

 

 

 

それでまたもや

恥は薄まっていったんです。

 

 

 

するとですね、

予想だにしなかったんですが、

涙がボロボロあふれてきました。

 

 

 

そこでやっと気づいたんです。

 

 

 

「あー、そっか。

俺は本当は悔しかったんだ!」

 

 

 

ちなみに「悔しさ」という感情は

(「怒り」+「悲しみ」)÷2

のこと。

 

 

 

悔しいは実は

悲しみの仲間なんです。

 

 

 

なので

その悔しさ(悲しみ)も

その人に全部聞いてもらいました。

 

 

●不当な扱いを受けた悔しさ(悲しみ)

 

●言い返したかったのに

家族への害を恐れて本音を

飲み込むしかなかった悔しさ(悲しみ)

 

●愛する息子を落胆させた

悔しさ(悲しみ)

 

 

 

不思議なものでこの頃には

恨みを出しているときや

恥を出しているときと違って、

 

*表情も

*声のトーンも

*言い方も

 

全部がやさしく

穏やかなものに変化。

 

 

 

この悲しみを出したときが

一番周りから共感と受容を

いただくことができました。

==============

 

そうなんです。

 

私は本当は

・恨んでいたわけでも

・恥じていたわけでも

なかったんです。

 

 

 

ただただ

悔しかった。悲しかった。

 

 

 

それだけでした。

 

 

 

そしてこの悲しみを出し切り

消化できたときにはなんとびっくり!

 

 

 

恨みも恥も

きれいさっぱり

どこかに消え去ってました。

 

 

 

本物の感情である

悔しさ(悲しみ)が癒えたから、

もう蓋の感情はいらなくなった!

ということなんでしょうね。

 

 

 

今日は私の実話を紹介しました。

 

 

 

このケースで一番の

すっきり回復のポイントは、

間違いなくここにあります。

 

 

 

そう、これです!

 

 

 

 

 

 

 

信頼できる安全な人に

勇気をもって

恥をオープンにする!

 

 

 

これ以降も

恥を感じる場面ほど、、、

 

①逸らさず感じ切る

②最低でも三人の

信頼できる人にオープンにする

③するとスッキリ!

 

 

 

だけじゃなく!!

 

 

★勇気が3倍増!

★人への信頼感5倍増!!

★自己受容は破格の10倍増!!!

 

 

まさかのまさか

こんなうれしいオマケが

くっついてきて超ラッキー(^^)v

 

 

 

こういった体験は

他にも何度もありましたが、

恥をどんなに引きずっても

次の日の朝には完了する最近です。

 

 

 

実は生きづらさを維持する

根っこの根っこにあるものは、、、

 

 

『恥』そのもの!

 

 

ではなく

 

 

『恥の回避』

にあります。

 

 

 

批判されること

拒絶されること

バカにされること

否定されること

嫌われること

etc.

 

 

 

どんな体験であっても

そんな目に遭った時に人は

 

「ダメな私」

を感じるもの。

 

 

 

これこそが

『恥』

なんです。

 

 

 

これを避ける努力が

 

・いい人のふり

・ノーを言わない

・従順

・依頼がないのに人のお世話

・人の期待に必死に応える

・自分の意見を引っ込める

・顔色を伺う

・強い人に従う

・完ぺき主義

・人を避ける(ひきこもる)

・失敗を避ける

・できることしかしない

・人と目を合わさない

etc.

 

などは言うに及ばず、

一見これとは正反対っぽい

 

・マウントを取る

・人の粗探しをする

・支配する

・押し付ける

・自慢する

・威張る

・攻撃する

 

などといったものも

実は「恥を避ける努力」。

 

 

 

恥の痛みは

それほどに強烈なのです。

 

 

 

人生を恥の回避に充てれば

ずっと生きづらく、

幸せは遠ざかります。

 

 

 

恥の感情を

安全な人に開示しつつ、

その下にある本物の感情を

消化していく。

 

 

 

この繰り返しで

生きやすさは花開きます。

 

 

 

取り組んでみたい方は、

こんな練習法がありますよ。

 

 

 

「これバレるときっと

人はひいちゃうよね。。。」

と思ってるもののリストを作り

各項目ごとに

恥の強さを数値化して

点数が低いものから

徐々にオープンにする

 

 

 

このとき

もっとも重要なことは、

 

★信頼できる誠実な相手を選ぶこと

 

 

 

身近にいればその人に、

いなければ自助グループや

支援者を活用する手があります。

 

 

 

このチャレンジを

★シェイムアタッキング

といいます。

 

 

 

勇気は必要ですが、

 

オープンする

☆相手

☆順番

さえ間違わなければ、

 

人生を大きく

楽にできる策でもあります。

 

 

 

よかったら

参考にしてみてください。

 

 

ではではまた次回!

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