こんにちは。
子育て感情トレーナーの高澤です。
昨日は不登校に関する記事をあげ、
しつこいようですがそこでも
/
*親が変わることが大切!
\
とお伝えしました。
↓
昔から
「親が変われば、子も変わる」
という言葉がありますね。
親の自分が変わらないのに
子どもにだけ変われというのは
さすがに不公平です。
だって、思い出してください。
子どもの頃、親からいろいろと
「あーせい!こーせい!」
言われたことありませんか?
言いはしなくても、
そのとき思いませんでしたか?
・
・
・
「お前もな!!!」
ちなみに私は子どもに
「あーせい!こーせい!」言うと、
速攻でブーメランが返ってきます。
「自分もしよらんやん!」
「やけん父ちゃんには言われたくない!!」
「やってから言うてよ!!!」
って(涙)
仰る通りでございます。
返す言葉もございません_| ̄|○
過去と○○は変えられない
これまた昨日の記事で伝えましたが、
子どもを変えようと手を変え品を変え
やってみてもことごとく玉砕。
その理由は・・・
*たとえ子どもでも別人格。
思うようには変えられないから!
でした。
心理学に交流分析という分野がありまして、
創始者のエリックバーンというおじさんが
*過去と他人は変えられない
とおっしゃってるくらいですから。
親子であれ
夫婦であれ
同僚であれ
ほかの何であれ
人間関係がうまくいかないときの
最大の理由がこれ、
●相手を変えようとすること
によって起こっています。
ところがこれまた
人間というものは非常に厄介でして、
自分ですら気づかないように相手を
コントロールしようとします。
「あーせい!こーせい!」といった
直接的な要求であればわかりやすいですよね。
でもこんなわかりにくい
コントロールの仕方もあるのです。
●自分の期待に応えたときだけほめる
↓
これを条件付きの愛情(肯定)と呼びます。
相手(親子なら子ども)はこの条件に縛られます。
●相手の罪悪感を刺激する
↓
人は「自分のせい」と思うと、
嫌でも償いをしようとするものです。
●自分のエゴを「あなたのため」とすり替える
↓
これ言われると
子どもは何も言えなくなります。
●親の自分が泣いたりいじけたりする
↓
それを見るのが嫌だから
相手はしぶしぶ動きます。
●愛や優しさで相手を自分の期待に副わせる
↓
人は「良いこと」をされるとお返ししたくなります。
それを心理学用語で好意の返報性と言います。
だけど実は「愛」と「支配」は表裏一体です。
ほかにも挙げればきりがありません。
コントロールだらけの子育てでは
子どもの自立心が阻害されかねません。
苦しいところですが、
親子に限らず人間関係の問題解決の
スタートはいつだってこの
「他人は変えられない」
なのです。
話を
「まず親が変わる」
に戻しますね。
わが子に
不適応行動や問題行動が起こり、
親は子を変えようと試みます。
しかし思うようにはならない。
むしろそうするほどに行き詰まっていく。
行き詰まってようやくたどり着くのが
「私が変わらなきゃ!」
だったりします。
そしてここからは
*自分を変えるための努力
に進路変更です。
これでようやくうまくいく!
そう思いませんか?
でもここでもまた多くの方が
行き詰まります。
大きくは次の2つの理由から。
「親が変わる」がうまくいかない理由その1
それは、、、
*「どう変わればいいかわからない!」
そりゃそうですよね。
変われ言われても
「どんなふうに?」
がわからないと動けるはずないですもの。
でもこれは意外と簡単に解決します。
私は家族トラウマの影響で
生きづらくなったアダルトチャイルドの
回復サポートを長年やってきたお陰で
当事者から大切なことを教わりました。
それは、
彼/彼女たちを生きづらくした
「わが家に足りなかったもの」
が備われば子どもは生きやすくなれるって。
それがこの3つです。
【1】安心安全
【2】つながり
【3】自己信頼
ということで、
「親の自分はどう変わればいいの?」
の答えがここにあります。
うちの子が、、、
★「安心安全を感じられるためには
家庭がどうであったらいいだろう?」
★「自分と人はつながっていると
実感できるためには何をすればいいだろう?」
★「『この自分でいい!』『困難にも対処できる!』
と感じられるために私にできることは何だろう?」
と自問自答したり、
人に尋ねてみたり、
夫婦で話し合ったりしながら
思い浮かんだものを実践!
あとはそれを
トライ&エラーで繰り返すのみ!
です。
これさえあれば
昨日の不登校の事例の親御さんも
「どうすればうちの子は学校に行ける?」
なんて問いをする必要がなくなります。
「親が変わる」がうまくいかない理由その2
おそらくこっちの理由こそが
私たち親の変化を難しくしています。
それが
・
・
・
*親の自分が変わるという「手段」を通じて、
わが子に変わってもらおうとしている!
これもまた非常にわかりにくい
コントロールの方法のひとつです。
●自分がやさしくなれば、
きっとあの子も私に優しくしてくれる!
●自分がチャレンジすれば、
きっとあの子もチャレンジしてくれる!
●自分が褒め上手になれば、
きっとあの子の自信のなさが改善する!
・
・
・
自分が変われば・・・
親の私が変われば・・・
*きっとあの子も変わってくれる!
これこそが
「なぜ親の私が変わっても、うまくいかないの?」
の大きな理由です。
そもそも
「うまくいかない!」の反対の
「うまくいく」って何でしょうか?
それはわが子が
「思い通りに変わってくれた」
ではありませんか?
であれば、
「親が変わる」は手段に過ぎず、
目的は相変わらず、、、
*子どもに変わってもらう
から変化していないことになります。
これが
「親が変わっても、子は変わらない」
理由です。
何のために変わって欲しい?
そもそもなぜ私たちは
他者に変わって欲しいのでしょう?
そこには
相手が変わってくれることで得られる
「メリット」
があるから。
もっと言えば、
「自分のニーズを満たせる」
から。
これは実際の相談者の声です。
Q)お子さんが思うように変わったと仮定します。
親のあなたは何が得られますか?
↓
↓
●不安が消える
●自信が回復する
●悩まなくて済む
●周りから「ダメな人」と思われずに済む
etc.
なぜ明に暗に人は人を変えようとするのか?
ここにその答えがあります。
親はどう変わればいい?
じゃあいったい親の自分は
どう変わればいいの?
私はこの2つさえ押さえておけば
いいと考えています。
【1】子どもは今のまま変わらなくても、
そのわが子を受容できる自分になること
【2】子どもが思い通りにならなくても、
自力で心の安定を図れる自分になること
ここに近付くことができるほど、
子どもは変わらなくても
親の自分はどっしりと安定していきます。
そしてその親の姿が
子どもにとっての
☆安心安全
☆つながり
☆自己信頼
のモデル(お手本)にもなりますよ。
「変わる」の手前の一歩
とは言うものの、
子どもが思い通りにならなくなったり、
期待とは違う子どもになっていったり、
周りの子が普通にできていることができなかったり。
親としてはとても心配ですよね。
だからこそ
「親の自分が変わらなきゃ!」
と思う前に大切にしてほしいことがあります。
それが
★苦しんでいる自分を大切に扱うこと
不安、苛立ち、焦り、罪悪感、無力感。。。
そういった感情に苦しんでいる
*自分の心の痛みに気づき
*その自分に慈しみの言葉を与える
そこから始めてほしいのです。
「頑張ってもうまくいかないとつらいよね」
「子どもの幸せを願っているのに
反対に向かっている気がして悲しいよね」
「自分なりに子育て頑張ってきたのに、
こんなんじゃ報われない気がして苦しいよね」
「ちゃんと親しなきゃ!」のその前に、
まずは自分自身の手で
*心の中で傷ついている自分
を救ってあげましょう。
それこそが
わが子が自分を愛せるようになる
素晴らしいお手本になりますよ。
どうか
あなたが自らの手によって
ご自分の魂を傷つけることがありませんように。
そう祈っています。