「私は毒親にはならない!」:子どもの心を育む2つのニーズと3つのかかわり|AC子育てtips | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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「私は毒親にはならない!」:子どもの心を育む2つのニーズと3つのかかわり|AC子育てtips

「私は毒親にはならない!」:子どもの心を育む2つのニーズと3つのかかわり|AC子育てtips

 

毒親卒業トレーニングブログ管理者+アダルトチルドレン支援カウンセラーの高澤です。

 

私は福岡でトリフォリというカウンセリングオフィスを運営しています。

そこでは機能不全家族や毒親というような環境で育ち、生きづらさを抱えた方(アダルトチルドレン)が回復するための支援をしています。

 

相談者の中には、生きづらさを抱えたまま子育てしている親御さん(特に母親)は決して少なくありません。

 

先日もこんな相談がありました。

 

「子どもが言うことをききません」

一児の母であるサトコさん(仮名)。

小学生の娘サキちゃん(仮名)が不登校になり、どうすればいいのかわからず困り果てて相談に来られました。

 

曰く

「突然全く言うことをきかなくなりました」

「あの子は今まで一回も反抗したことないんです」

「最近では学校に行くように促すと大声で怒鳴るんです」

「ずっといい子だったのに…」

 

サトコさん曰くサキちゃんの「ふつう」の状態とは

・いつもニコニコ

・何を言っても素直に従う

・好きも嫌いも全部自分と同じ

 

子どもは欲求や感情の塊です。

そこから鑑みると、サキちゃんの状態は決して「ふつう」ではなく、「良い子」を頑張りすぎて、そして燃え尽きたのかもしれません。

 

 

子どもの育ちに欠かせないニーズ

子どもが子どもらしく、その子らしく育っていくためには、我が家という環境においてニーズを満たしてもらう必要があります。

 

特に次の2つは欠かせない大切なものではないでしょうか。

 

①安全

②つながり

 

まずは何よりも安全。

安全は身体が傷つけられないだけでなく、心も傷つけられないことが必要です。

たとえ家庭の中に虐待やDVがなかったとしても、存在の否定、人格を批判、子の性質を侮辱etc.といった関わりがあれば、そこは安全な場とは言えません。

 

もう一つはつながり。

*私はこのままの自分で周りとつながっている

*私はこのままの自分で受け入れられている

といった感覚が「安心感」へとつながっていきます。

 

この「つながり」、言わば“絆”を子どもたちが感じられるようにすることは、親にとって大切な仕事になります。

 

 

子どもが「安心・安全」を感じられる子育て

では養育者のどういった関わりによって子どもたちは

*世界は安全だ

*自分は受け入れられている

と感じることができるのでしょうか。

 

これまで「我が家」で傷ついてきた方々の支援をやってきて感じることは、安心安全が脅かされてきたAC当事者の生育環境には、たいていは次の3つが欠如あるいは不足していたということです。

 

その3つが不足していたことによって安心安全が脅かされたわけですから、違う角度から見れば、それは子どもの「安心感や安心感」を育てる要素とも言えるわけです。

 

ところでその3つとは

①みてもらうこと

ここでいう「みる」は、「見る」ではなく「観る」です。

視覚的情報を表面的に捉えるのではなく、わが子のありようをしっかり「観察する」という意味での「みる」です。

子どもの側からすれば「気にかけてもらっている」という表現の方がピッタリするかもしれません。

あくまでも大切なのはわが子を理解するための“観察”であって、攻撃や批判につながる“ジャッジ”の材料探しではありませんので、その点は要注意です。

 

②きいてもらうこと

ここでいう「きく」は、「聞く」ではなく「聴く」です。

音声情報をただ耳で聞くだけでなく、わが子の意思、意図、気持ちといった“背景”までしっかり「聴き取る」という意味での「きく」です。

特に大切な「聴く」は、子どもの感情をそのまま聴く(受け取る)こと。

マイナス感情を表現された時、それを受け取ることは親であっても(親だからこそ?)難しいものですね。

でもそれでも「感情を感じること」と「感情を表現すること」は生きやすさ・生きづらさにダイレクトに影響を与える要因ですから、感情を「聴く」ことは外せないポイントと言えます。

 

③しんじてもらうこと

ここでいう「しんじる」は、「信用する」ではなく「信頼する」です。

信用とは、「◯◯があれば信じる」といった条件付きです。これは同時に「◯◯がなければ信じない」が水面下に必ず付随しています。

一方で信頼とは“無条件”で信じることを意味します。これは言うは易し、行うは難し。親の度量を問われる部分なのかもしれません。

 

 

昨日よりも+1だけを目指す

*わが子のありようを観る

*わが子の声(特に感情)を聴く

*条件付けせずにわが子を信頼する

 

いずれもスローガンとしては美しいですが、実行に移すとなると決して低いハードルではなさそうですね。

 

ということでまずは、刻んで刻んでちょっとだけがんばればできることからがいい気がします。

 

たとえば、子どもが楽しそうにしていることに気づいたら、どんな感じで過ごしているかを数分だけ観察してみるとか。

 

たとえば1日5分だけ子どもの話を頷きながら聴くとか。

 

たとえば子どもが嘘をついていると分かっても、その嘘が誰も傷つけないものであればそのまま信じてみるとか。

 

ポイントは

*しっかりやること

ではなく

*今の自分にできることを、できる範囲でやること

です。

 

無理せず楽にできそうなことからで十分です。

ちなみに私は「昨日より+1」でもちょいとハードルが高いので、「あのまずい関わりをした日+0.5」でなんとかやっております(汗)。

 

 

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