こんにちは。 子育て感情トレーナーの高澤です。 「わかってほしいのに、 わかってくれない!」 「逆に意見されてしまう!」 「言いたいことはあるけど、 どうしても言えない・・・」 こんな思いはありませんか? 最近の記事で 夫婦関係について触れましたが、 そのほかにもたとえば ・子どもとの関係 ・自分の親との関係 ・友だち(ママ友含む)との関係 でこういった思いをして 「しんどい…」なんて聞くことが よくあります。 「どうして言わないんですか? 言ってもよさそうなのに」 なんて言うと たいていこんな答えが返ってきます。 仮に言ったところで・・・ 「どうせわかってもらえない!」 わかってもらえない ↓ そうなると傷つく ↓ 傷つきたくない ↓ だったら言わないほうがマシ こんな感じです。 ではこれでスッキリ諦めが つくかというとそうでもないことが ほとんどだったりします。 言わないほうがマシと思う ↓ だから言わない ↓ 言わずにいるから不満が残る ↓ 「言いたい」が強まる ↓ 言わないので 余計にストレスになる 言わないと決めてもしんどい。 板挟みですね。 ということでここでひとつ 自問自答してほしいことがあります。 それは ・ ・ ・ *自分は相手が受け取れるような 伝え方ができているだろうか? 自分がつらい原因を 「相手が分かってくれないから」 に帰属させてしまうと、 それはイコール 「相手の問題」に位置付けられます。 そのとき *自分の伝え方 を振り返ることはありません。 だって悪いのは 「分かってくれない相手」 なのですから。 しかし、私たち自身が 他者からどんな伝え方をされても 受け取れるかと言うとそんなことは ありませんよね。 「言いたいことは分かるけど、 その言い方!!!」 って言いたいときはないですか? ちなみにわが家ではこの言葉、 ちょいちょい飛び交います( ̄▽ ̄) あるいは、 「なんで言ってくれなかったの? 言ってくれないとわからないよ」 なんてこともまた意外と あるあるではないかと思います。 ということで今日は 「自分の伝え方」 を振り返るための指針をお届けします。 それは アサーティブ・コミュニケーション というものの4つの原則です。 アサーティブ・コミュニケーションとは、 日本語では *爽やかな自己主張 などと呼ばれています。 伝えたいことは伝えていい。 なぜならそれは「権利」だから。 でもだからと言って どんな伝え方でもいいわけではない。 ●そもそも伝えてないなら 相手には何も伝わらない ●威圧的に伝えても 相手に残るのは「怖い」だけ ●嫌味などで回りくどく伝えても 相手には何のことかさっぱりわからない この3つは望ましくない、 だけど使われがちな コミュニケーションのスタイルです。 上から順に ・非主張的コミュニケーション ・攻撃的コミュニケーション ・婉曲的コミュニケーション と呼びます。 どれも不健康な伝え方と 言われています。 じゃあ健康的な伝え方ってなに? それがこの4つの原則です。 ↓ ↓ ↓ [1]対等であること [2]率直であること [3]誠実であること [4]自己責任を取ること この4原則から見ると 非主張的は・・・ ◆自分を下げているので対等でない ◆伝えてないので率直ではない ◆言いたいことあるのに 伝えてないから誠実ではない ◆言わずにつらいのは自分なのに 「分かってくれない」という訴えは 自分の「言わない」という選択に 責任を取っていない 4原則とはひとつも 一致していません。 攻撃的は・・・ ◆相手を下げているので対等でない ◆言いたいことを言っているなら 率直にはなっている ◆しかし攻撃的なので そこに誠実さは欠けている ◆伝えたからといって相手が 思い通りに変わるわけではない。 かえって嫌がられることが多い。 それを受容できないなら自分がそれを 「言った結末」に責任を負っていない これもまた一致していません。 婉曲的は・・・ ◆表面的には自分を下げつつ、 内的には相手を下げているため 対等ではない ◆何を伝えたいかわからないので 率直でもない ◆伝えたいことをまっすぐに 伝えてないので誠実でもない ◆伝わらない伝え方をしているのに 「分かってくれない」と思っているなら 自分の伝え方に責任を負っていない これもまた 4原則とは一致していません。 ではどうすればいいでしょうか。 それは 「言いたいことを言いたい!」 のその前に こんなことを整理する必要があります。 言葉が悪くてもいいので、 言い方がまずくてもいいので、 とにかく自分が相手に ●してもらいたいこと ●絶対にやめてほしいこと を言葉にしてみる。 壁にその人がいるとイメージして、 言いたいように言ってみましょう。 言葉を選ぶことなく、 ピーが入るようなことでも 全然OKです。 実際に声に出してみると 自分の望みがハッキリしてくるものです。 そうしたらあとは それをどう伝えるかを考えるだけ。 そのときに 先の4原則は指針になりますよ。 この「言いたいこと」を *対等に *率直に *誠実に 伝えるにはどう伝えたらいいだろう? と考えてみる。 慣れないうちは 紙に書いて、消して、、、 の繰り返しになるかもしれません。 そして「言いたいこと」が ハッキリしたらその次には、 「私にできるのは伝えるまで!」 「受け取るかどうかは相手次第!」 と一線を引いておくことが大切。 これが *自己責任 に当たりますよ。 もちろん 繰り返しの練習は必要ですが、 こういったコミュニケーションを 取れる場面が一つでも増えていくと、 人間関係での「ムリ」は減っていきます。 自然体で過ごせる機会が 増えるということです。 親の私たちがこれができると、 子どもにとっての「お手本」 にもなることができますよ。 但し、 こういった「行動」を変えていくには、 それを支配している「感情」を自分で 調整できるようになることが欠かせません。 なぜなら この記事のトップ画像にあるように、 ●相手に配慮をすること だけでなく ●正直に自分を開くこと がセットだからです。 それは「怖い」を突破する ということでもありますから。 「アサーティブコミュニケーションが できるようになりたい!」 そんな思いがある方は ぜひ感情調整もセットで 取り組んでみてください。 あなたの健闘を祈っています!