生きづらさの象徴「アダルトチャイルド(アダルトチルドレン)」とは | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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生きづらさの象徴「アダルトチャイルド(アダルトチルドレン)」とは

生きづらさの象徴「アダルトチャイルド(アダルトチルドレン)」とは

 

こんにちは。

子育て感情トレーナーの高澤です。

 

 

私はカウンセラーになって以来

アダルトチャイルド(略称はAC)

の支援に20年取り組んできました。

 

(アダルトチルドレンという呼称が一般的です)

 

 

現在では

AC回復を待たずして親になり・・・

 

・子育ての悩みが尽きない

・自分を肯定できない

・人間関係がしんどい

・心穏やかに暮らせない

etc.

 

といった悩みを抱えている親御さんの

サポートを専門におこなっています。

 

 

名付けるとすれば

>> ACマザー <<

>> ACファーザー <<

ってところでしょうか。

 

アダルトチャイルドとは

子ども時代のわが家で心に傷を負い、

感情調整、自己肯定、対人関係などに

困難さを抱えて生きづらくなった人のことです。

 

 

家庭で心に傷を負うような

体験とはたとえば

 

・虐待(身体的・情緒的・性的・ネグレクト)

・支配・コントロール

・過保護・過干渉

・DV

・親の不在(物理的、情緒的)

・親の無関心

・親の病気や障がい

(子どもをケアする余裕がない)

 

などです。

 

 

こういった環境では子どもは

情緒的ニーズが満たされません。

 

 

その結果子どもの

 

思考(信念)

感情

身体反応

行動

対人関係

 

に偏りをもたらします。

 

 

偏りとは言え、それは

「機能不全家族」

と呼ばれるわが家に適応して

生き延びるための大事な戦略。

 

 

当時はそれがあったお陰で

家庭の機能が不全状態だった

わが家で生き延びることができました。

 

 

しかしそれを

家庭の外

にまで適用してしまい、

それが生きづらさを招きました。

 

 

たとえるならこんな感じです。

 

 

シベリアで暮らしている人は

日頃から防寒対策が万全ですよね。

 

 

それがその人は事情あって

日本は沖縄に引っ越したとします。

 

 

であればもう防寒着は必要ありません。

 

 

それなのに

「防寒着がないと身を守れない!」

と無意識に信じ込んでいるその人は、

夏の沖縄でも防寒着を着込んだまま。

 

 

熱いはしんどいは苦しいは。。。

そんな状態です。

 

 

ACにとっては

●シベリア=“幼少期の“厳しいわが家

●防寒着=そこで身を守るために培った対処法

●沖縄=大人の自分が生きているこの世界

 

 

もう防寒着は脱いでいいのですが、

それが脱げないのです。

 

 

なぜなら子ども時代にわが家で感じた

 

*安心安全が脅かされた怖れ

*愛着が得られなかった深い悲しみ

*尊重されなかったことへの怒り

 

などといった感情的な痛み

 

*脳

*身体

*自律神経系

 

に刻まれたままだから。

 

 

当時の体験と似た刺激に触れる度

その『身体(神経)の記憶』が

当時と同じ反応を“自動的に“

引き起こすのです。

 

 

つまり

出来事は過去であっても

反応は「今ここ」で起こっている。

 

 

だからずっと苦しい。

 

 

それがアダルトチャイルドです。

 

 

 

ACの特徴とは

以下のリストはACの自助グループである

ACoAのホームページに掲載されている

ランドリーリスト(問題リスト)と

呼ばれるものです。

 

 

【アダルトチャイルドの14の特徴】

 

私たちは孤立し、

人や権威者を恐れるようになった。

 

 

私たちは承認を追い求め、

その過程でアイデンティティを失った。

 

 

私たちは怒っている人や

いかなる個人的な批判にも怯える。

 

 

私たちは病的な見捨てられ欲求を満たすために、

自分がアルコール依存症になるか

アルコール依存症者と結婚するか、

又はその両方か、

あるいはワーカホリックのような

強迫的な性格の人を探し当てたりする。

 

 

私たちは被害者の視点で人生を生き、

恋愛や友人関係においてその弱さで引きつけられる。

 

 

私たちは過剰な責任感を持っていて、

自分よりも他人のことを気にかけるほうがたやすく、

そうすることで自分自身の欠点などをよく見ないですむ。

 

 

私たちは人に譲歩しないで

自己主張しようとすると罪悪感を感じる。

 

 

私たちは興奮することに嗜癖(しへき)するようになった。

 

 

私たちは愛と哀れみを取り違え、

「哀れんだり」「救ってあげたり」できる人を

「愛する」傾向がある。

 

 

私たちはトラウマを負った子ども時代から

自分の感情を「押し込めてきた」。

そしてあまりにも痛いので、自分の感情を

感じたり表現したりする能力を失った。(否認)

 

 

私たちは自分自身を厳しく裁き、

自己評価が非常に低い。

 

 

私たちは見捨てられることを極度に恐れる

依存的人格である。そして見捨てられる痛みを

経験しないためにはどんなことをしてでも

人間関係にしがみつこうとする。

この見捨てられる痛みは、私たちにとって

情緒的に関われない病んだ人たちと

生活したことから受け取ったものである。

 

 

アルコール依存症は家族の病気である。

私たちはパラアルコホーリックになり、

たとえ自分は飲まなくても

その病気の特徴を受け継いでいる。

 

 

パラアルコホーリックは、

自ら行動する人というよりも反応する人である。

 

引用元ページ

 

 

 

上記だけでは言葉が概念的で

わかりにくいかと思いますので、

いくつか抜粋して要約します。

 

 

●自己批判が強いため自己肯定感が低い

*そのため萎縮した人生を送る人もいれば、

「自分はダメじゃない!」と反抗的になって

「完璧さ」「有能さ」「万人からの承認」

などに取り憑かれて生きる人もいる

 

 

●「かわいそうな人」に惹きつけられる

(これが援助者の8割がACと言われる理由です)

*そしてその人に「哀れみ」で関わるが、

自分はそれを「愛情」と勘違いしている

 

 

●人からの拒絶(嫌われ)を極端に恐れる

 

 

●感情を自由に感じたり表現したりできない

*だから感情調整がうまくできない

 

 

●感情的苦痛を自分でケアできないため

刺激の強いもので逸らそうとする

(それが時に依存行為に至る)

 

 

●根拠のない罪悪感を抱えている

*自分は悪くないのに「自分が悪い」「自分のせい」

 

 

●たいていは主語が「自分」ではなく「他者」

*自分に目を向けると恥の感情で苦しいから

 

 

 

 

正反対の努力

かく言う私も元はバリバリのACで

先の特徴はほぼ網羅してました。

 

 

こんな状態で生きていくのは

さすがに無理があります。

 

 

そこでAC当事者は生きづらさからの

回復を求めていろんな自助努力をします。

 

 

たとえば、、、

 

自己否定感を拭うために

「できる自分」「完璧な自分」

を目指して懸命に努力をする

 

 

人から嫌われないように

自分の本音を抑え込んで必死に

「いい人」「やさしい人」

で生きようとする

 

 

少しでも価値ある自分になろうと

自分の面倒はさておいて

人のお世話にのめり込む

 

 

こういった努力の結果、

上から順に、、、

 

①できることが増える

②あまり人から嫌われない

③周りから承認を得られる

 

というメリットが手に入ります。

 

 

言わばこれらは成功体験。

だからこの生き方は維持されます。

 

 

しかしその一方で・・・

 

 

 

 

予期していなかった結末

前述のようなメリットは

確かにあるにはあるのですが、

でもいずれも短期的な利得。

 

 

一方で次のような中長期的な

デメリットも生んでいます。

 

 

これも上から順に、、、

 

①「完璧さ」を目指すほど

・休めずクタクタになる

・「今ここ」の日常を楽しめない

・完全になれない自分を否定し続ける

 

その結果

かえって自己否定感が強まる

 

 

②「いい人」のフリを続けるほど

・仮面を脱ぐことができない

(フリの人生は苦しいものです)

・人の顔色をうかがうのをやめられない

(不安緊張がつきまといます)

・本当の自分を永久に理解してもらえない

 

その結果

人と深く繋がれない

 

 

③人のお世話に尽力するほど

・自分は置き去りにつき欲求不満増大

・自分にはノーケアなのでしんどさ維持

・依存的な人を引き寄せる

 

その結果

心が満たされず渇いていく

 

 

 

──────────────────

|<生きづらさを克服したくて頑張る>

|   ▼

|<短期的な救いが得られる>

|   ▼

|<その自助努力は維持される>

─────────────────

その一方で

─────────────────

|<頑張るほど先のデメリットを生む>

|   ▼

|<かえって生きづらさは強まる>

─────────────────

 

という悪循環も維持し続けています。

 

 

 

 

AC回復の方向性

こういった悪循環から脱するには、

これまでと正反対の取り組みが役に立ちます。

 

 

これまた先の例に順番通りにいくと

 

①完璧を目指すのとは反対に・・・

 

★頑張ることを辞めてみる!

 

その上ですでに持っている

・自分らしさ

・「好き」や「得意」

・譲れないこと

・大切なこと

に気づいて活かしていく。

うまくいかない自分の痛みを感じ、

慈しみの言葉を与える

 

 

 

②「嫌われない」努力とは反対に・・・

 

★素の自分を見せていく!

 

たとえば「これを見せたら嫌われる!」

と信じている自分の“部分“のうち、

抵抗感の小さいものから小出しにする。

 

そのときはもちろん

*安全な他者

に出すことが必須ですよ。

 

 

 

③自己犠牲的な生き方と反対に・・・

 

★自分のケアを最優先する!

 

自分の身体の状態を観察して

自分のしんどさに気づく。

その自分を最優先でケアする。

 

 

 

 

回復の順番

生きづらさを克服するために

続けてきた自助努力の多くが

知らず知らずのうちに私たちを

苦しめてきました。

 

 

だからこそ

*その正反対の取り組み

が実は役に立ったりします。

 

 

でもその一歩が難しいんですよね。

 

 

なぜならそこにはいろんな

「怖い・・・」

がくっついているから。

 

 

●攻撃される恐怖

●責められる恐怖

●貶められる恐怖

●嫌われ拒絶される恐怖

●孤立する恐怖

etc.

 

 

ということで最初の一歩である

従来と正反対の取り組みのその前に、

回復はこの順番がオススメです!

 

 

【1】身体を落ち着かせる取り組み

たとえば

・自律訓練法/筋弛緩法

・ヨガ/ストレッチ

・呼吸法

などなど

 

 

【2】「怖い」を消化する取り組み

たとえば

・エクスポージャー

・神経エクササイズ

・感情処理法

などなど

 

 

【3】子ども時代の傷を癒す取り組み

たとえば

・AC回復の各種エクササイズ

・再決断療法

・AEDP

などなど

 

 

それを経て

【4】先の「正反対の努力」

 

 

この順番で取り組んでいくと、

子ども時代からの持ち越し課題である

「生きづらさ」

も和らいできますよ。

 

 

 

 

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