それ、本当に子どもの問題ですか? | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
それ、本当に子どもの問題ですか? | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリロゴ それ、本当に子どもの問題ですか? | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ

それ、本当に子どもの問題ですか?

それ、本当に子どもの問題ですか?

 

自称、子どもの心の代弁者!

子どもたちの笑顔と幸せを願う
子育て感情セラピストの高澤です。 





突然ですが、
ちょっと想像してみてください。




もし自分に子どもがおらず、
独身、もしくは夫婦だけで
暮らしているとします。




もしそうだったら
悩みはゼロでしょうか?




ありのままの自分で
堂々と生きていて、

「この自分で良い」と
胸を張って暮らせていて、

人との距離感にも
さほど困らず人間関係を
築くことができている。




そんな自分で生きることが
できていると思いますか?




おそらくほとんどの方は
「ノー」
ではないかと思うんです。




実際、過去の私はもちろん、
これまで出会ったクライエント、
職場で共に仕事をしてきた仲間、
ご縁あって出会った方々。




その誰もが
子どもがいてもいなくても
いろんなことに悩み、
うまくいかないこと多々でした。




これはお釈迦さまの教えに基づく
マインドフルネスや
セルフコンパッションでも
言われていること。




*どんな人も
悩み苦しみを抱えている

という共通性が
私たち人間にはあるんです。




つまり親の私たちが
「子育てに悩んでいます」
と思っている時って

「子育て」だけで
困っている訳ではなく、

今はその悩みが水面から
顔を出しているに過ぎず、

そもそも生きづらくなる
仕組みが水面下に隠れていた…

ってことになります。




実際、
最前面に現れている
悩みが解決した途端、

次の悩みが、しかも
より深刻な悩みが突如として
現れるなんてしょっちゅうです。




ということは、
目に見えている「問題」とは
その下に隠れている

*真の解決すべき課題

を炙り出してくれる
お助け材料だったりします。




例を挙げますね。




小学生のわが子が不登校になり、
それに困って相談に来られた
30代ご夫婦の事例です。




両親揃って
お子さんのことは愛していた。

大事に思っていた。

だから不登校なんて
他人事だと思っていた。




ところがある日突然
不登校なる問題が
我が家に降ってきた。




まさに
青天の霹靂です。




両親揃って
軽いパニック状態。




わが子の不登校を契機に
より一層目に見えるように
なったことは何かと言うと、、、

●絶えない夫婦喧嘩
●互いに相手の非を責めては
 責任転嫁の連続
●母は夫への不満を
 幼い我が子に日々愚痴る
etc.




お気づきになりましたか?




水面上に顔を出した
「わが子の不登校」により、
水面下に隠れていた、、、
(そんなに隠れてもいない?)

*非協力的な夫婦関係
*互いに「相手が悪い」と被害者意識
*そこに子どもを巻き込んでいたこと

などといった
真の解決すべき課題である

\両親の関係不全!/

が炙り出された訳です。




仮にこの子が学校に行けても
この環境のままであれば、
程なくエネルギー切れになるのは
火を見るより明らかです。




子どもにとって
わが家は

★エネルギーを補給できる
安全基地でなければならない!

のです。




例えば子どもを
「車」だとします。




外を走り回れば
良い道(体験)であれ
良くない道(体験)であれ
当然燃料は減りますよね。




だから
燃料補給が必要になる。




その役割を果たすのが
「わが家」
なのです。




にもかかわらず
このご家庭では子どもの
燃料を補給するどころか
逆に消費させていた。




ここで問うべきは

「どうしたらこの子は
学校に行けるようになる?」

ではなく!


/
わが家を安全基地にするために、
この子の燃料を補給するために、

*私たち親にできること
*私たち親がすべきこと

はなんだろう?
\


だった訳です。




だけど困ったことに人は
「見たくない自分」
を見たくありません。

目を逸らしたいんです。

だから自分「以外」に
責任転嫁したくなるんです。




こんな仕組みがあるから

*わが子の不適応行動の
解決は両親の課題なのに
 ↓
相手の「足りない部分」を
指摘して責任転嫁する


とか


*子どもに怒りすぎるのは
親の自分の課題なのに
 ↓
「子どもが私を怒らせる!」
なんてセリフが
口を突いて出てくる


とか


*人生をより良くするのは
自分自身の課題なのに
 ↓
「あの親のせい」と見なして
恨むことだけに時間を使う


とかいったことが
起こるわけです。




これでは
自分も相手も周りも
誰も幸せになれません。




とは言え、個人的には
これは人としての弱さだから
とても自然なことだと思います。




かく言う私も
「見たくない自分」なんて
いくらでもありますし、

かつては
しんどいことの大半を
人のせいにしていたし( ̄▽ ̄)




普段はそれでいいんです。




でもですね、
今ここで愛するわが子が
悩み苦しんでいる。




安全基地として
燃料を補給するどころか
逆に奪っている。




それでも
自分と向き合うことを
先延ばしにしますか?


それでもなお
目を逸らしたいですか?

と私は問いたい。




わが子に関わること限定で
全然よいので、

そこだけは自分の課題と
向き合ってほしいといつも、
ずっと、強く、思っています。




ところでこのご夫婦、
その後どうなったでしょう?




初回相談の際に
お子さんの現状をあっさり
確認したのち

*夫婦仲の現状
*お子さんへの関わり方

を詳しく聞きました。




そして
提案という名の
宿題を出しました。




それは次の2つ。

①夫婦関係を徹底改善すること
(必要なら夫婦カウンセリング利用)
↓
②わが子の燃料補給のために
親の自分たちにできることを
考え、トライ&エラーで実践




そのために
「仲違い」ではなく
「協力してください」
も併せてお願いしました。




このご夫婦は
子どもを愛してやまないお二人。




だからこの二つに
懸命に取り組まれました。




お互い見たくない自分に
目を向けることはかなり
キツかったと思います。




でも逸らさず直視して
お互いに「できること」を
実践なさった。




その結果お二人の

*笑顔
*明るい会話

が着実に増えていった。




ということは
夫婦仲が改善したわけです。




すると程なくして
お子さんは元気を取り戻して
登校するようになりました。




しかも以前より
★明るくなって!
★友達と楽しく過ごして!




この子のエネルギーを
最も奪っていたものは
両親の不仲が招いてきた

わが家の空気の緊張
^^^^^^^^^^^^^^

だったわけです。




もちろん学校でも
エネルギーを奪うことは
いくらでもあるでしょう。




だけどわが家が安全基地なら
そこで燃料を満タンにできます。




すると結構な悪路でも
ガンガン走れたりするものです。




子どもには
それだけのパワーがありますから!




だから私たち親は常に
この問いを念頭に置いておく
必要があると痛感します。




わが子の・・・

元気がなくなったり、
暗い表情が続いていたり、
反抗が強まったり、
話をしてくれなくなったり、
問題行動を起こしたり、

そんな時には・・・


/
この子にとって
わが家は安全基地として
ちゃんと機能してるだろうか?

エネルギーを補給できる
場所になってるだろうか?

反対にエネルギーを
消費させていないだろうか?
\

と。




自分にも思い当たることが
あるならそれはもしかすると

 ・

 ・

 ・

==============
以前から水面下に隠れていた
未解決の『親の課題』
==============

なのかもしれません。




わが子の今はもちろん、
★未来の生きやすさ
のためにもぜひこの

『自分の課題』

に取り組むことを
強くお勧めします。




もちろん勇気は
必要ですけれどね。




「取り組む」という
通り道は平坦ではありませんが、
その道を超えた先には

★「この私で良いのだ!」
という自己肯定感

★「私の子育て、大丈夫!」
という自己効力感

★「この子のままでいい!」
という無条件の愛情

といった素晴らしい景色が
待っていますよ。




だからまず
自分にこう問うてみてください。




/
わが家はこの子にとって
安全基地になっているだろうか?
\

って。


・・・・・・・



追伸、
だからと言って

・過保護
・甘やかし

が良いかというと
この「温室」も
かなりのNG環境ですので
合わせてご注意ください。

 

 

関連記事

まずはお気軽にご相談下さい 【無料動画】生きづらさを抱えた母親の育児がもっと楽になる秘訣

おススメの記事