生きづらさの主因「機能不全家族(毒親)を通じて取り込んだ信念」とは
【記事を書いた人】
カウンセリングオフィス トリフォリ 高澤信也 福岡で子育てと生きづらさ克服をお手伝いしています。公認心理師。 |
こんにちは。高澤です。
昨日、2年間おさぼりしていたメルマガをようやく復刊しました。
本日その第1号を発行しました。
今後はこのブログにも転載していく予定です。
今回分も転載しましたのでよろしければご覧ください。
では以下本文です。
リニューアル第1号の今回、
タイトルにある「親教」ってなに?
についてお伝えします。
突然ですが質問です。
あなたは信号を渡るときに毎回
「今は渡っていいの?」
「それともだめなの?」
と悩んでいますか?
そんなことはないですよね。
「青は渡れ」「赤は止まれ」を
いちいち思い起こさなくても
身体が動いてくれると思います。
なぜこんなことができるのか。
それは、
*人は信じている通りに行動する
からです。
頭では「良い」とわかっていても
行動に移さない、あるいは
頭では「良くない」とわかっていても
行動に移してしまう。
これって日常茶飯ではないでしょうか。
では何が行動を規定しているか。
それが
「信じているか」
「信じていないか」
の違いです。
人は気づかないうちに、
*自分が信じている通りに動く
生き物なんです。
その際たるものが
【信念】
信念には自分を助けるもの、
逆に自分を苦しめるものの
両方が存在します。
後者であればたとえば
「私は愛されない」
「価値がない」
「無力」
「世界は安全ではない」
など。
こういった自分を苦しめる信念を
私たちはいつ、どこで信じたのでしょう。
大きく影響を与えるものの
ひとつにはトラウマ体験。
ほかには社会的影響や
文化的な影響。
あと、生まれ持った本人の
素因も影響の一因になるでしょう。
それを踏まえても最たるものは
*子ども時代の生育環境(親)
の影響ではないでしょうか。
たとえば、、、
毎日ダメ出しばかりされた子は
「自分はダメ人間」
と信じるかもしれません。
親が自分のことで手一杯で
関心をあまりもらえなかった子は
「私は愛されない」
と信じるかもしれません。
怒鳴り声、争い、暴力などが
飛び交うことの多い家で育った子は、
「人は危険」
と信じるかもしれません。
こういったものが無意識のうちに
信念と化してしまう。
その結果このプログラムが
私たちを突き動かしつづける。
強烈な生きづらさを生む
とても厄介な仕組みです。
ところで先の3つの例はいずれも
「そう信じなさい」と親に指示・
命令されたわけではありません。
親の言葉、態度、表情、行動を、
子どもが自分の五感全てを通じて
“メッセージ”として受け取った
結果です。
つまり
*自分で信じてしまった
のです。
だからこそこの信念は固く、
間違いない「事実」のように
見えてしまいます。
まさにカルト宗教で為される
洗脳みたいではないでしょうか。
メルマガタイトルにある
「親教」
はまさにこのことを指しています。
親が直接的に信念を
刷り込んだわけではない。
しかし気づけばそれは自分の内側に
*動かしがたい事実
として居座っている。
それが自分を苦しめるものなら
なんとか取り出して書き換えたい
ところです。
したがって「親教を卒業」は
*脱洗脳
と言っていいかもしれません。
そのためには
1)親教を通じて取り込んだ
自滅的信念を見つける
次いで
2)その信念を書き換える
この2つがクリアできれば、
それが「親教」の卒業。
このメルマガでは
そのヒントを少しずつ
お伝えしていこうと思います。
ということで第一号はここまで。
最後までお読みいただき
まことにありがとうございました。
今日がよき日でありますように。