「ママと息子の初めてのお泊まりデート」というホテルのプランが炎上。なぜこれが問題? | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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「ママと息子の初めてのお泊まりデート」というホテルのプランが炎上。なぜこれが問題?

「ママと息子の初めてのお泊まりデート」というホテルのプランが炎上。なぜこれが問題?

 

こんにちは。高澤です。

 

 

さっきヤフーニュースをのぞいたら

「ママと息子のお泊りデート」

という文字が何ヶ所にも載っていました。

 

 

 

なんじゃこれと思って記事を読むと、

某有名ホテルがこの名前の宿泊プランを打ち出し、

それが「気持ち悪い」と炎上したとのこと。

 

 

 

個人的には某自動車メーカーのCMにも

似たものを感じておりました。

 

 

 

親子が「親」と「子」ではなく、

恋人同士みたいに扱われているあのCMです。

 

 

 

昔から友だち親子なんて言葉はありまして、

傍から見ると仲のいい親子なんて

なんの問題もなさそうですよね。

 

 

 

インスタにはたくさんの

「#親子デート」なるものが

アップされているとも書いてありました。

 

 

 

ますますいいことみたいに感じますよね。

 

 

 

でもですね、実はこれ、

・母子密着

・カプセル親子

・愛しすぎる親

などと呼ばれる状態の可能性アリなのです。

 

 

 

その状態を簡単に言うと、

親が自分の空虚さを満たすために

子どもを手離さず一体化した状態。

 

 

 

もしそうなら、子どもの自立を

大きく妨げるハイリスク案件なのです。

 

 

 

なぜそれが問題?

 

 

 

それは子育ての目的(=親の仕事)が

何かを知ればわかります。

 

 

 

私たち親の仕事は

子どもに2つのことを育てること。

 

 

 

ひとつは「自立」

ひとつは「協力」

 

 

 

この世界の住人として

自分のことは自分でする。

できないことは人の力を借りる。

 

 

 

みんながそうすることで社会が回っていきます。

 

 

 

親子デートがもし母子密着由来なら、

自立と協力とは反対に遠ざかってしまいます。

 

 

 

ではどのようにすれば子どもの

「自立」と「協力」

という生き方を育むことができる?

 

 

 

そのためには子どもの心に

勇気を育む必要があります。

 

 

 

ここでいう「勇気」には定義があり、

2つでワンセットです。

 

 

 

ひとつは

「自分がしたくても、

すべきでないことはしない」

 

 

もうひとつは

「したくなくても、

すべきであればする」

 

 

 

この2つが育っている子どもが

「勇気がある子ども」です。

(大人も然りです)

 

 

 

なぜこの2つが必要?

逆を考えるとわかりやすいと思います。

 

 

 

世の中の大半の人が

・したいことはやっちゃだめでもする

・したくないことはしなくちゃいけなくてもしない

となった状態を想像してみてください。

 

 

 

世界がカオス状態になることが

容易に想像できませんか?

 

 

 

一見よいものに見える親子デートも

過ぎれば母子密着、カプセル親子、

愛しすぎる親、、、へと至ります。

 

 

 

愛も過ぎれば毒になります。

 

 

 

何の毒?

 

子どもの勇気をくじいて

心を弱体化してしまう毒です。

 

 

 

子どもが人とつながって生きていくには

自立と協力は不可欠です。

 

 

 

だからこそ私たち親はわが子の心に

勇気を芽吹かせてあげる必要があります。

 

 

 

そこには厳しさも必要です。

 

 

 

「やっちゃダメなことはダメ」

「いやでもしないといけないことはしなさい」

 

 

 

勇気を育むうえでここは欠かせません。

 

 

 

そして本来この役割は父性によってなされるもの。

 

 

 

本来夫婦関係が良好であれば、

そもそも母子密着は起こりにくいですし、

仮に起こったとしても父性の力でその密着を

断ち切ることができます。

 

 

 

だからこそ母子未着の多くはパートナーシップの

問題に起因すると言われているのです。

 

 

 

そして夫婦関係のマズさは

時に親と子を疑似夫婦に仕立て上げます。

 

 

 

子どもは親(特に母)を喜ばせたい生き物ですから、

疑似夫婦という「大人の役割」であっても

親が笑っているならと無理して頑張ります。

 

 

 

だけどそのとき、

その子が「子どもらしさ」を喪失

していることに多くの親は気づきません。

 

 

 

子どもらしい子どもではなく、

親を喜ばせてあげる「大人の役割」を

背負わされていることになります。

 

 

 

親が優先したものは、

その子の「子どもらしさ」「自分らしさ」でなく、

親の期待に応えてもらうこと。

 

 

 

その生き方を習い性として身に着け、

そして大人になった人たちがアダルトチルドレンです。

 

 

 

こんな不幸の連鎖は気づいた世代で

ぜひ断ち切りたいものです。

 

 

 

そのためにはまず私たち親が

自分をどっしり安定させることが最優先。

 

 

 

そこに不安がある方は

次の質問をチェックしてみてください。

 

 

□パートナーとの仲があまり良くない

□気の置けない友人がいない

□人からどう見られているかすごく気になる

□ありのままの自分をOKと感じにくい

□自分に自信がない

□人から必要とされている気がしない

 

 

 

もしチェックがそれなりについたなら、

親子デートのその前に、自分自身を

勇気づけてあげてください。

 

 

 

可能であれば

夫婦関係を見直してみるのも

ひとつの手です。

 

 

 

子どもは親の乾いた心を満たすための

ツールでもペットでもありません。

 

 

 

まず親の私たちから

「自分のことは自分で」

が大切ではないかと思うのです。

 

 

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