こんにちは。
トリフォリの高澤です。
近年は
/
自己肯定感を高めよう!
\
が流行ってます(?)ね。
もし自分の自己肯定感に点数をつけるなら、
あなたは10点満点中の何点ですか?
そして
あなたのお子さんは何点でしょうか?
そもそも自己肯定とは?
ちなみに自己肯定できているとは
こんな感じです。
「私はこの私であっていい」
「欠点もたくさんあるけど、
それでも私は大切な存在」
「人と比べてすごい人間って
わけではないけど、それでも
この自分が好き」
「自己肯定感」をamazonで書籍検索すると
・子どもの自己肯定感を高める~
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・毎日見るだけで自己肯定感が~
とブーム感半端なし!って感じです。
それだけ
低い自己肯定感
に悩める人が多いというサインかもですね。
確かに、これまで長いこと
カウンセリングをおこなってきて、
ほぼ100%と言ってよいほどに
みなさん「低い自己肯定感」という
テーマを抱えていました。
あ、もちろん
かつての自分もですが(汗)
そしてそのほとんどの方が
”幼少期からずっと”
自己肯定感が低いままでした。
自己肯定感が低くなった原因とは
生まれてすぐに
「自分はダメな人間」
と思うあかちゃんはいません。
それなのに気づけば
「自分はダメ」
と信じているのです。
ということは
そう信じ込むだけの体験が
あることは間違いありません。
そしてその体験が幼い時ほど
影響が強く残る。
ということは何よりもまず
家庭(親)
が影響源として考えられます。
そこでまず考えられる原因は
●親からの批判や否定
たとえば
「なんでそれくらいできないんだ!」
「ほんとにあなたはダメな子!」
「周りはみんなできてるのに!」
(↑この”比較”は特に堪えます)
本来肯定してくれるはずの
親からの否定や批判。
子どもにとって
これは非常に堪えます。
しかもその否定・批判が
<行動>ではなく
<人格>にまで及んでいたら
そのダメージは計り知れません。
○○という”行為”がダメ、ではなく、
その行為をおこなった
”あなた自身”がダメ、という言動です。
しかし原因はこれだけではありません。
ほかにも子どもの自己肯定感が
低くなる原因はあるんです。
否定、批判以外の原因とは
つづいては
●過保護
これは意外と知られていませんが、
かなり影響は大きいです。
それはこんな流れで起こります。
●親がわが子の
・思考
・感情
・行動
を肩代わり、先回りする
(つまり過保護に育てる)
↓
●その結果、、、
*考えること
*選択すること
*意思決定すること
*行動を起こすこと
*必要に応じて自らSOSを出すこと
*自分で感情なだめること
*自ら人とつながっていく(絆を結ぶ)こと
*ケンカを通じて仲直りを学ぶこと
*ストレスを通じて自分で問題解決すること
*失敗から学んでやり直すこと
etc.
を子どもが自分でする機会が奪われる
↓
●その状態で学校、地域、職場など
家庭「外」のコミュニティに入って行く
↓
●ずっと「やってきてもらった」ため
周りが難なくできていることが
自分はできなくなっている
↓
●自分の無力さ、非力さに直面
↓
↓
結末は
著しい自己肯定感の損傷
ちなみに過保護な親御さんの大半が
・褒める子育てを万能と思い込んでいた
・愛情と「私物化」の違いを知らなかった
・不安が強すぎた
それより何より・・・
●自己肯定感が低かった
といった課題を抱えていました。
さらに別の原因。
それは
●子どものニーズ充足が困難な家庭環境
虐待も
否定・批判も
比較による貶めも
過保護・過干渉も
ないけれど、、、
たとえば・・・
・両親や嫁姑の不仲(争い)がある
・親が超繁忙で仕事にかかり切り
・親が病気や障がいを抱えている
etc.
こういった環境では
*「心穏やかに過ごしたい!」
*「気にかけてもらいたい!」
*「自由気ままに過ごしたい!」
という子どもの大切なニーズが
あまり満たされません。
親の不仲も
繁忙さも
病気や障がいも
子どものせいではありません。
だけど子どもはそれを
・「あれは大人同士の人間関係の課題」
・「仕事と家庭の両立は親の課題」
・「病気や障がいはお医者さんの課題」
などと現実的な判断ができません。
そのままではつらいですから、
なんとか状況を良くしようと
子どもなりに懸命に頑張ります。
でも事態は変えられない。
すると子どもたちの多くが
まるで癖みたいにこう意味づけます。
それが
:
:
:
:
「自分が悪い」
「自分のせい」
本当は誰も悪くないんだけど、
子どもはこういった意味づけを
容易におこなってしまいます。
その結果何が起こるか。
もうお分かりですよね。
今いる環境に何かしらの問題が
起こるたびに、何の脈絡もなく
「自分のせい」
と思ってしまうわけです。
この仕組みを抱えたままでは
自己肯定感なんてダダ下がりです。
否定や批判さえしなかったら
子どもの自己肯定感はダメージを受けない
は”勘違い”なのです。
自己肯定感の勘違い
自己肯定感が低いままに
生きていくのはかなりしんどいです。
どうにかしようと
いろんな努力を人はするものです。
その自助努力は大切なのですが、
方向を誤っている人はとっても多いです。
それは目的地のズレによって起こります。
ズレた目的地はいろいろあると思いますが、
超メジャーなものはたった1つ。
それは
:
:
:
───────────────────
*他者から承認・評価を得る
───────────────────
人からの「いいね」をもらうために
・高い学歴
・一流企業勤務
・たくさんのブランド品
・高い能力や成果
・価値があると思われる職業に就く
・たくさんのお金
・広いお家(あと、どこに住んでるか)
・羨まれる容姿
などを得ようとする。
ちょっと変わり種としては
・いい人
・強い人
の”フリ”をする。
こういったものを使って・・・
人から承認・評価をもらおうとする
↓
人からそれなりに「いいね」をもらえる
↓
自分がちょっとマシに思える
= 自己評価が上がる
(自己肯定感ではないですよ!)
↓
さらに「いいね」をもらう努力を継続
(つまりスタートに戻る)
↓
↓
以下、延々とこのループがつづく
他者からの承認・評価の落とし穴
人からの「いいね」で保てるなら
問題なし!と思いたいところですが、
この仕組みにはとんだ副作用が( ̄▽ ̄)
それは
●人から「いいね」がもらえる
=「私には価値がある」
という公式がある以上
●人から「いいね」がもらえない
=「私には価値がない」
がもれなくくっついてくる…という弊害。
なぜこれが弊害?
だって望む通りに他者から
承認や評価を得るなんで不可能だから。
手に入らないものを目的地に据えれば
どこかでとん挫するのは当然の結末です。
また、この悪循環にハマってしまうと
いつまでたっても自分の価値が人頼み。
これでは自分という存在に対する
価値判断を人に依存している状態。
決して自己肯定感が
上がるなんてことはないのです。
自己肯定感を高める方法
ここまでは
なぜ自己肯定感が低くなったのか?
についてお届けしてまいりました。
なぜ親である自分自身の自己肯定感が
低くなってしまったのか?
わが子にそれを連鎖させたくないなら
何はやらないほうがいいのか?
それを知る手掛かりにしてほしいと
願っています。
ここまでくればあとは
「どうすれば自己肯定感は高まる?」
だけですね。
それは次回の記事でお届けいたします。