幼少期の機能不全家族(毒親)が生きづらさの悪循環を生む理由 | カウンセリングオフィス トリフォリ
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幼少期の機能不全家族(毒親)が生きづらさの悪循環を生む理由

幼少期の機能不全家族(毒親)が生きづらさの悪循環を生む理由

幼少期の機能不全家族(毒親)が生きづらさの悪循環を生む理由

【記事を書いた人】

カウンセリングオフィス トリフォリ 高澤信也

福岡で子育てと生きづらさ克服をお手伝いしています。公認心理師。

 


 

1ヶ月半ぶりの投稿です。

長らくブログをおサボりしておりました(( _ _ ))

 

それはさておき、私たちの生きづらさに影響を与えたものの一つとして「家庭」がよくあげられます。

 

その一方で、現在の生きづらさと幼少期の家庭環境を結びつける考え方に対して

・大人になってまで子どもの頃のことをとやかく言うのは子どもじみている

・言い訳だ、甘えだ、責任転嫁だ、本人の弱さだ

・大人なら未来に目を向けるべきだ

などといった辛辣な意見もよく見聞きします。

 

どちらが正しくて、どちらが間違いか。

それは私には分かりませんが、ここで行なっている支援は次のような視点に基づいています。

 

*子ども時代に家庭の影響を受けていない人間は皆無

ということです。

 

それを元に話を進めていきます。

 

 

人は何のために生きている?

突然ですが質問です。

 

あなたは何のために生きていますか?

人生の目的はなんでしょうか?

 

全ての人にとっての正解というものがあるのかどうかは分かりませんが、私は

*「幸せになるため」

に位置づけています。

 

これは以前ある仏教の僧侶から教えていただき、とても納得できたので、それ以降この意味づけを採用しています。

 

では私たちはどんな時に「幸せ!」を感じられるのでしょうか。

 

ここにも諸説あろうかと思いますが、私は

*コアニーズが満たされたとき

と位置づけています。

 

ではコアニーズとは何か?

日本語で言えば「本質的な欲求」でしょうか。

 

これにも様々な意見があると思いますが、衣食住や身体的(医療的)ケアを除いて、

①安全(生命や身体を脅かされないこと)

②絆(つながりが脅かされないこと)

の2つをコアニーズと位置づけています。

 

ところでこのコアニーズ。

本来はどのようにして満たされていくものでしょうか。

 

 

 

安定した愛着が育つ流れ

その答えは赤ちゃん(子ども)の育ちから理解することができます。

例えばこんな流れです。

 

⚫︎赤ちゃんがミルクを飲み終えすやすや寝ている

⚫︎突然外から道路工事の爆音が鳴り響く

⚫︎赤ちゃんはびっくりして飛び起きる

⚫︎大きな声で「オギャー!」と泣き叫ぶ

⚫︎お母さんはそれに気づき、抱っこして「よしよし」となだめる

⚫︎程なく赤ちゃんは落ち着いていく

 

 

これはこんな仕組みで起こっています。

 

⚫︎安全や絆といったコアニーズが時折脅かされる

⚫︎子どもは身体的な不快を感じる

⚫︎感情表現する(訴え行動)

⚫︎養育者が適切に応答する

⚫︎子どものニーズが満たされる

⚫︎穏やかな心(本質的な心地よさ)

⚫︎スタートに戻る

 

 

この善循環が繰り返されるほど

①安全感(「世界は概ね安全だ」という感覚)

②絆感(「つながっている」という感覚)

が子どもの心に育っていきます。

 

なぜなら、この善循環は「安心安全」「つながり」を感じる

★神経システム

を育てていってくれるからです。

 

子どもの情緒(心)を育てるためには欠かせない大切なものなんです。

 

さらにこの2つが育っていくと、それを土台にして

③自己肯定感(「私は私であっていい」という感覚≒自己重要感)

も育っていきます。

 

安全感

絆感

自己肯定感

 

この3つがあれば、ストレスを避けることのできない人生にあっても、スイスイと生きやすくなることでしょう。

 

その一方で、機能不全家族、毒親を始め、安全や絆が脅かされやすい環境で育つとどうなるでしょうか。

 

 

 

安定した愛着が妨げられる流れ

これは5歳くらいの子どもの例でお伝えします。

 

⚫︎昼寝をしていたけど悪夢で目を覚ます

⚫︎怖くてたまらない

⚫︎泣きながら「おかあさん!」と近寄っていく

⚫︎養育者は自分のことで手一杯で応答してくれない

あるいは「うるさい!」と怒鳴られる

⚫︎この子のニーズは脅かされたまま

⚫︎この子はさらに訴える

⚫︎養育者はさらに自分の殻に閉じこもる

あるいはより一層大声で怒鳴る

⚫︎子どもの神経はパニックのように昂り混乱していく

 

これは仕組みで言えばこんな流れです。

 

⚫︎コアニーズが脅かされる

⚫︎身体的不快

⚫︎感情表現(訴え行動)

・・・ここまでは安定した愛着が育つ流れと同じ。しかしこの後・・・

⚫︎養育者が適切に応答しないor不適切に応答する

⚫︎ニーズは脅かされたまま

⚫︎不快さは加速

⚫︎さらに感情表現(訴え行動)

⚫︎それでも適切な応答なしor不適切な応答

⚫︎子どもの神経レベルは過剰に覚醒。言わばパニック状態

 

これはさっきの善循環の正反対の悪循環。

これがどれほど子どもにとって苦しいことか、理解できるでしょうか。

 

 

 

生きづらさにつながっていく流れ

先のような悪循環のままで子どもは生きていくことができません。

 

そこで子どもたちは、悪循環のある環境で生き延びるべく、自分なりの戦略を立て、それで凌ぐように工夫していきます。

 

⚫︎訴えても適切に応答してもらえないor不適切な応答をされる

⚫︎ニーズが満たされず不快なまま

⚫︎不快から逃れるために自分に様々な禁止や要求を課す

 

 

先ほどの5歳の子どもの例で言えば、、、

⚫︎訴えてもハグ&よしよしをしてもらえないor怒鳴られる

■禁止を課す

・「大切に扱われようなんて思っちゃダメ」

(自分の価値を禁止)

・「わがまま言っちゃダメ」

(子どもであることの禁止)

■要求を課す

・「おかあさんを喜ばせなきゃ」

(自分を後回しにする要求)

・「何でも自分でしなきゃ」

(自分に完全さを要求)

 

ここで述べたものはあくまでも一例に過ぎませんが、こういったものは決して破ることのできない「掟」と化します。

 

その結果、この掟に縛られたままの非常に苦しい生き方を送ることになってしまうわけです。

 

この掟は本来「わが家専用」のルールなのですが、繰り返し従っているうちに、いつの間にか“無意識に“わが家「以外」でも縛られるようになります。

 

それをハナコさん(仮名)の例でお伝えします。

 

 

 

大人になっても生きづらい理由

ハナコさんは30代半ばの二児のの母で、仕事と子育ての両方を頑張っています。彼女は子ども時代から持ち越してきたこんな掟に縛られていました。

 

「わがままを言ってはいけない」

「人に迷惑をかけてはいけない」

「人に甘えてはいけない」

 

しかし社会の中で生きてく以上、この掟に100%従うことは不可能です。

 

そこでハナコさんは、こんな要求も自分に課していました。

 

「何でも自力でやらなきゃ」

「どうせやるならちゃんとしなきゃ」

「言われなくても察してやらなきゃ」

 

こんな掟に縛られていたハナコさん、どれだけつらくてもSOSを出さず、仕事も子育ても自力だけでこなそうと無理し続けていました。

 

しかし周りを見渡すと、人に甘えたり迷惑をかけながら生きている人がいる。ハナコさんからすればその「ありえない人たち」に激怒せずにはいられませんでした。

 

いかがでしょうか。

ハナコさんの生きづらさを感じ取っていただけるでしょうか。

 

 

 

回復の道筋

ハナコさんのような生きづらさから回復するにはどうすればいいか。

 

その答が冒頭でお伝えした「赤ちゃんの育ち」にあります。

 

①身体で感じる不快さ(ニーズが脅かされていること)に気づく

②そのとき感じている自分の感情に気づく

③母性的関与(抱っこ&よしよし)で心が落ち着いていく

 

これを私の例でお伝えします。

 

①火曜の夜に感じる頭のモヤモヤ、体の重だる、胸のつかえ、胃の圧迫感に気づいた

(注:水曜は毎週外注の仕事。遠いし大変なのです…)

②身体の反応から<憂鬱>を感じていることに気づいた

③ということで、心の中で自分に「行きたくないよね〜」「しんどいね〜」「いやだよね〜」と自分の“気持ち“に理解を示すことができた

(言わば、ほどよい「おかあさん的」な関わりですね)

 

するとどうなると思いますか?

ますます「行きたくない!」が強まりそうですか?

 

実はそうならなくて、

「いやはいやだけど、ま、いっか」

と不思議と軽くなるんです。

 

これが反対に

「嫌でも行かねばならない!」

「仕事だから無理してでもやらないと!」

「しんどいなんて思ってもしょうがない!」

なんてやってしまうとどうなるでしょうか。

 

昔はこれをよくやっていたのですが、言わばこの「厳しいおとうさん的」な声かけだけだと、たいていは、、、

・憂鬱な感情が肥大

・身体の重だる悪化

・職場に近づくと軽い吐き気

・その仕事先への嫌悪感増大

とむしろ悪循環に陥っておりました。

 

赤ちゃんや子どもであれば養育者になだめてもらう必要がありますが、私たちは大人なので、まずは自分でなだめてあげる必要があります。

 

つらいとき、苦しいとき、悲しいとき、怖いとき、腹が立つとき。

そんなときは、まず自分で自分に「ほどよいおかあさん」みたいに関わってあげることがとても大切です。

 

そこでエネルギーを蓄えたら、その後で「ほどよいおとうさん」みたいに関わってあげましょう。

 

「今日の自分にできる最善だけ尽くせばいいよ」

「嫌なままでいいから、今日の自分にできる小さな一歩だけ進めばいいよ」

みたいに。

 

自分の中に

*ほどよいおかあさん

*ほどよいおとうさん

を育てること。

 

これが生きづらさ克服のために

一番最初で

一番大切なこと

だと思っています。

 

言わばこの「心の中にほどよい親を育てること」をトリフォリでは最初にお手伝いしています。自力だけで難しい方はお気軽にご相談くださいね。

 

 

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