ストレスを肥大させて自他を苦しめる「考え方の癖」(認知の偏り)の改善方法
【記事を書いた人】
カウンセリングオフィス トリフォリ 高澤信也 福岡で子育てと生きづらさ克服をお手伝いしています。公認心理師。 |
おはようございます。カウンセリングオフィストリフォリの高澤です。
今回のテーマは
私たちを生きづらくする考え方の癖の改善法です。
生きづらさをもたらす悩み
ちょっと質問です。
あなたにはこんな悩みはありませんか?
⚫︎物事を悪いほうに考えてしまう
⚫︎嫌な感情(例:不安、怒り、落ち込み、罪悪感)で苦しい
⚫︎自分に自信が持てない・好きになれない
⚫︎人を信用できない
⚫︎自分が変わる気がしない・人生が良くなる希望が持てない
どれをとっても苦しいですね
生きやすさを妨げるもの
*物事を建設的に考えられるようになりたい
*普段の暮らしを心穏やかに過ごしたい
*ありのままの自分に自信を持ちたい
*人と芯からつながりたい
*人生に希望を持ちたい
「こういったもの、欲しくないですか?」
なんて質問すると、ほとんどの方が「そりゃ欲しいです!」と言います。
だったらその目標を手に入れたいですよね。
でもそれが難しい。
なぜならそこには道を妨げている障害物があるからです。
その一つが
⚫︎自分を苦しめるものの考え方
です。
それはさらに
⚫︎感じ方
⚫︎身体の反応
⚫︎行動の仕方
にも影響を与えます。
悩みの仕組み
以前私が某企業で働いていたとき、他の同僚2人と共同プロジェクトに取り組んでいたのですが、あるときこちらの失態で顧客からクレームを受けました。
そのとき、、、
シンタさん(仮名)は落ち込みました。
(その結果、しばらく自分を責めていました)
私は腹を立てました。
(その結果2人に不満をぶちまけました 汗)
ケイタさんは穏やかでした。
(「また3人で頑張ろうよ」とにこやかでした)
3人とも責任分担は同じ。
この時の状況も同じ。
にも関わらず、なぜか全員が異なった反応を示したんです。出来事が同じなのだから、似たような反応をしても不思議ではないのに、3人とも異なった感情的な反応をしたのです。
すごく不思議たったのが特にケイタさんの反応。その状況でも穏やかでいられたのが不思議で、「もしかしてやせ我慢?」と勘ぐったりしたものです。
では何がこの違いを生んだのでしょうか?
当時は知らなかったのですが、その答えは
考え方(解釈や意味づけ)の違い
だったんです。
クレームという同じ体験こそしたものの
⚫︎シンタさんは「自分が無能だから」と考えていました。
⚫︎私は「相手の言い方が良くない!悪意がある!」と考えていました。
⚫︎ケイタさんは「またやり直せばいいだけ」と考えていました。
物事に対する意味づけの仕方が異なっていたため、各々の感情が違っていたわけなんです。
ということは、シンタさんも私も考え方次第でケイタさんみたいになれたわけだったのです。
まあ、そんなこと当時は知る由もなく、性格の良し悪しで片付けてしまっていました。
考え方はただの“癖“
よく言われる言葉に「性格は変えられない」というものがありますが、実は変えられます。しかもやることさえやれば誰でもです。
そもそも性格とはその人に特徴的な
①認知(考え・思考)
②感情
③行動
の組み合わせを指します。
この3つがTPO次第で変化した経験は、ほとんどの方があると思います。
それってつまり変えられるということですよね。
中でも考え方は“癖“に過ぎませんから、やるべきことをやっていけば着実に変えていくことができます。
自分や周りを苦しめる考え方を変えていく
ということで、このブログを使って
*自滅的な考え方を変える練習
の実例を(できれば毎日)アップしていこうと思います。
できるだけ作り物じゃなく生ものを挙げていきたいので、自身のストレス体験やクライエントさんから許可をいただいた体験を活用しようと思っています。
セルフケア関連記事を載せている【生きづらさ回復】カテゴリーに挙げていきますね。
あなたの自分助けの参考になれば嬉しい限りです^^