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「虐待する親が加害者。された子どもが被害者」と一概に言い切れないわけ

「虐待する親が加害者。された子どもが被害者」と一概に言い切れないわけ

「虐待する親が加害者。された子どもが被害者」と一概に言い切れないわけ


【記事を書いた人】

カウンセリングオフィス トリフォリ 高澤信也

福岡で子育てと生きづらさ克服をお手伝いしています。公認心理師。

 

こんにちは。高澤です。

 

昨日、マイベストプロというサイトに

「なぜ子どもを怒鳴ったり叩いたりする親を支援するんですか?」への答え

というコラムを書きました。

 

今日はここでその補足をちょっとだけ書いてみます。

 

 

支援者Aさんから向けられた怒り

以前、同業者(カウンセラー)のAさんからこう言われました。

(本人の許可を得て書いています)

 

「よく子どもを傷つける親を支援できますね?私のクライエントさんは昔も今も親から傷つけられているんですよ!悪いのは親でしょ?そんな親、絶対に許せません!なんでそんな人を支援できるんですか?」

 

Aさんの怒りは逆転移というものかもしれませんし、義憤かもしれません。

 

ただいずれにしても、大切に思うクライエントさんが、今だけでなく、子どもの頃からわが親によって傷つけられてきている。その痛みに触れているわけですから、そう言いたくなる気持ちはよくわかります。

 

 

 

子どもは被害者?親が加害者?

でもね、Aさん。

残念だけど私はそこには留まっていられないんです。

 

なぜなら、わが子を傷つけているその親も、10年前、20年前、30年前と元を辿れば、その多くが、

親から傷つけられた子どもたち

なのですから。

 

親によって傷つけられている目の前のクライエントさんを「被害者」に位置づけ、その親を「加害者」に位置づけることは簡単です。戦隊モノのヒーローvs敵の構図ですから、わかりやすくもあるでしょう。

 

しかし、今は「被害者」に位置づけている目の前のクライエントさんが、もしも10年後、20年後、30年後に「加害者」側に回っていたとしたら、Aさんは以前関わったクライエントさんになんと言うでしょうか。

 

「あなたは加害者です!」

と本当に言えるものでしょうか。

 

あるいは、今は「加害者」に位置づけているその親が子ども時代にどんな家庭環境の中で生き抜いてきたか、どれほど傷ついてきたか、どれほどの痛みを感じていたか。

 

その体験と痛みを聞いたあとでも、それでも

「あなたは加害者です!」

と言えるものでしょうか。

 

 

 

問題の本質

もちろん傷つけられている子どもがまだ幼いのであれば、自分の身を守ることも、そこから逃げ出すこともできないのですから、周りの大人が助け出すことが最優先です。

 

でもそれだけでは問題は解決しないのです。

 

問題の本質は

傷つけられた子どもが親になり、そして同じようにわが子を傷つける。

 

この不幸の連鎖にあるのですから。

 

ミスチルの『タガタメ』という歌にこんな一節があります。

 

・・・・・・・・・・・

 

子どもらを被害者に

加害者にもせずに

この街で暮らすため

まず何をすべきだろう

 

でももしも被害者に

加害者になったとき

かろうじてできることは

相変わらず性懲りもなく

愛すこと以外にない

 

・・・・・・・・・・・

 

わが子を傷つける親も元を辿れば傷つけられた子ども。

 

被害者vs加害者という構図から降りて、

*この不幸の連鎖をどうすれば断ち切れるか?

 

これを私たち一人一人が考え、「自分にできること」をする。

これがとても大切ではないかと私は思うのです。

 

 

 

さいごに

ところで先のAさん。

この話し合いを通じて不幸の連鎖のことを理解してくれました。

 

ということで、これから違う目線でこの不幸の連鎖の切断に力を貸してくださいね。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

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