アダルトチルドレンとは・・・その意味、特徴、原因、回復方法 | 子育てと生きづらさに悩む親の心理サポート|カウセリングオフィス トリフォリ
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アダルトチルドレンとは・・・その意味、特徴、原因、回復方法

アダルトチルドレンとは・・・その意味、特徴、原因、回復方法

アダルトチルドレンとは・・・その意味、特徴、原因、回復方法

【記事を書いた人】
カウンセリングオフィス トリフォリ 高澤信也
福岡で子育てと生きづらさ克服をお手伝いしています。
公認心理師。

 

今朝Yahoo!ニュースに「アダルトチルドレン」

という文字を見つけてびっくりしました。

最近は毒親(育ち)のほうがメジャーですものね。

 

 

 

記事は分かりやすく簡潔にまとめてあって

理解の助けになると思いますので、

多くの方に読んでもらえるといいなと思いました。

Yahoo!ニュースの記事はこちらです。

 

 

 

せっかくの機会ですので

ここでも改めて「アダルトチルドレン」

についての記事を書いてみました。

 

 

 

略称

adult children(アダルトチルドレン)は

その頭文字をとってAC(エーシー)と呼ばれます。

 

 

 

 

定義

ACの本来の名称は

adult children of alcoholics

です。

 

 

 

直訳すると

アルコール依存症者がいる家で育った子ども

です。

 

 

 

現在ではアルコール依存症者の有無に関係なく、

子どもに必要な機能が不全状態の家庭で育ち、

生きづらさを抱えた人全般を指すようになりました。

 

 

 

 

特徴

機能不全家族で育ったアダルトチルドレンには

次のような特徴があると言われています。

 

 

●立場が上の人、強い人など権威者を恐れる

●自己価値を他者からの評価・承認に委ねる

●批判と見捨てられにひどく怯える

●自己憐憫(被害者意識)に陥りやすい

●素の自分を隠して「フリ」(仮面)で生きる

●「何もしない」完璧主義者

(100%の達成を求めるあまり最初の一歩に手が出せない)

●「可哀そうな人」に過剰に惹きつけられる

●自分の本音や気持ちがよくわからない

●自分のことを愛せない・大切に思えない

●セルフケアが苦手で強い刺激で鎮めようとしがち

(例:アルコール、ギャンブル、SNS、人のお世話)

●動揺すると駆り立てられたように反射的に反応する

●他者の思考や期待を読み取っては事実と誤認する

etc.

 

 

 

ここに挙げたものはアダルトチルドレンの

ランドリーリスト(問題リスト)をもとに

実際の支援の場にすり合わせて整理した

「あるある」をいくつか書き出したものです。

 

 

 

どれをとっても

生きていくことを困難にするものばかりです。

 

 

 

【参考】

ランドリーリストの詳細は

アダルトチルドレンの自助グループ

ACoA Japanのサイトに掲載されています。

ACoA Japan(外部サイト)内のランドリーリストのページはこちら

 

 

 

 

語源と意味

その昔アルコール依存症者の支援をしていた

ソーシャルワーカーたちが、不思議なくらい

その子どもたちに一致する特徴に気づきました。

 

 

 

【参考】

ちなみにアルコール依存症者の妻たちも

不思議なほど似た特徴を持っていることに

ソーシャルワーカーたちは気づきました。

 

その特徴が「共依存」です。

(これはまた別の機会にご紹介します)

 

 

 

その子どもたちが抱える特徴は

到底そのままにしておけるものではなく、

当事者だけでなく子どもたちにもサポートが

必要とそこにいる支援者たちは考えました。

 

 

 

その子どもたちを世代別のグループに分ける際、

年長者の子どもたちのグループをそのまま

adult children group

と名付けました。

 

 

 

ここから

adult children of alcoholics

という言葉が生まれました。

 

 

 

それが起点となり、

同じような環境で育ち、同じような特徴を持ち、

大人になっても生きづらいままの人たちのことを

アダルトチルドレンと呼ぶようになったのです。

 

 

 

現在はアルコール依存症者が

家庭にいるか否かには限定されず、

本来家庭が果たすべき機能が果たせない

機能不全家族

で育ち、影響を受けた人も含まれています。

 

 

 

 

家庭で果たされるべき機能とは

人間の子どもは衣食住だけでは育ちません。

そこには情緒的欲求というニーズ

満たしてもらうことが必須です。

 

 

 

ニーズとは「必要」といった意味であって、

「ほしい」という欲求とは一線を画します。

 

 

 

子どもが家庭の中で育ち、

情緒的ニーズが満たされ、

愛着という大切な機能を獲得するには、

次の2つの要素は決して欠かすことができません。

 

 

①身体的な安全

・生命が脅かされないこと。

・身体的な脅威(例:暴力)がないこと。

・リラックスして過ごせること。

など

 

 

②情緒的なつながり(絆)

・親が情緒的に安定していること。

・関心を寄せてもらえること。

・心地よく触れられること。

・笑顔がある、目を見てもらえる、

話を聴いてもらえる、感情を

受け取ってもらえること。

・「らしさ」を尊重してもらえる

・意思を信じて委ねてもらえる

などなど

 

 

 

暴力があろうがなかろうが、

親が優しかろうがそうでなかろうが、、、

 

 

この「安全」と「つながり」の機能が

必要最低限果たされていない家庭を

(子どもの育ちにとっての)機能不全家族

と呼びます。

 

 

 

 

気づきにくい機能不全家族

上述の必要最低限の部分に下線を引きました。

 

 

 

その理由は

「満たしすぎ」もまた機能不全家族

という意味です。

 

 

 

子どもへの関心や愛情は

ほどほど・そこそこ

が実は一番大切なのです。

 

 

 

甘やかしや過保護といった

「満たしすぎ」の環境で育った子どもは先々、、、

・低い欲求不満耐性

・低い自己肯定感・自己効力感

・強い不安傾向

といったしんどさを抱えることが少なくありません。

 

 

 

さらにこの傾向は人とのつながりを遠ざけます。

したがってこれもかなりの生きづらさを生むのです。

 

 

 

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

は子育ても同じなのです。

 

 

 

 

機能不全家族は特別な家?

先に述べたような機能不全家族で育ち、

心の中の安全やつながりが脅かされ、

人の中で心穏やかに過ごせなくなった人

がアダルトチルドレンです。

 

 

 

ではここで上述の②「情緒的つながり」

の部分をもう一度思いだしてみましょう。

②情緒的なつながり(絆)

・親が情緒的に安定していること。

・関心を寄せてもらえること。

・心地よく触れられること。

・笑顔がある、目を見てもらえる、

話を聴いてもらえる、感情を

受け取ってもらえること。

・「らしさ」を尊重してもらえる

・意思を信じて委ねてもらえる

などなど

 

 

 

こういった要素が

「必要最低限」すら満たされない家庭

ってほんとうに珍しいでしょうか?

 

 

 

実際は多くの家庭に起こっている

現実ではないでしょうか。

 

 

 

そう考えると、「機能不全家族」という

特別な家庭が存在するというよりは、

多くの家庭が機能不全に陥っていると

考えた方が自然ではないでしょうか。

 

 

 

その前提から考えると、

子どもたちがどんどん生きづらくなっていくこと

はむしろ必然的な結末だと感じています。

 

 

 

 

「機能不全家族=毒親」ではない

最近では「毒親」という言葉が

メジャーになりましたね。

 

 

 

しかしアダルトチルドレンが育った

機能不全家族がそのままイコール

毒親というわけではありません。

 

 

 

毒親という言葉には、

大抵は子どもに対する否定的・批判的な

かかわりが認められるものです。

 

 

 

しかし、そういったことがなくても、

子どもたちの情緒的ニーズが脅かされる

ことがあるのです。

 

 

 

たとえばこういった環境です。

 

 

●お金の苦労をさせたくなくて

子どものために親は朝から晩まで仕事づくめ。

子どもの話を聴く時間もない。

 

 

●親が病気や障がいを抱えていて、

子どもの状態に目をやりたくても

それが行き届かない。

 

 

●親自身が自分の感情ケアができず、

子どもの感情ケアにまで手が回らない。

 

 

●周囲からのサポートが得られず、

精神的に追い詰められ、子育てが

「孤」育てに陥っている。

 

 

●親自身が生きづらさを抱えており、

それでいっぱいいっぱいになっている。

 

 

●両親や嫁姑が不仲。

子どもを虐げはしないが、

家の中の空気が緊張で張りつめている。

 

 

●子育てを「母親だから」と押し付けられ、

必要以上のプレッシャーで倒れかけている。

 

 

●親が脆くて嘆くことが多い。

子ども以前に自分を立て直せない。

 

 

 

ここで挙げた要素は多くの家庭に

起こっていても不思議ではないものです。

 

 

さらに言えば、むしろこの親たちも

サポートが必要な方ばかりです。

 

 

 

だからこそ

「機能不全家族=毒親」ではないのです。

 

 

 

しかし、そのどちらであっても、

子どもには影響が及んでしまう。

 

 

 

機能不全家族は「親が悪い」のではなく、

環境的にそうならざるをえないという

「悲劇」がそこにある、と私は捉えています。

 

 

 

 

 

回復の手立て

ACが抱える生きづらさは

病気でも障がいでもありません。

(併存している方ももちろんいますが)

 

 

 

薬を飲んだから治った!

というたぐいのものではないのです。

 

 

 

だからこそ「治療」ではなく

「回復」という言葉を使います。

 

 

 

ではこのしんどい状態からどうすれば回復できる?

 

 

 

大きくはたった2つです。

 

 

 

そうです。

脅かされた2つのニーズを取り戻せばいいのです。

 

 

 

方法は多種多様、様々あれど、

*心の中で安心安全を感じられる

*人とつながっていると感じられる

というこの2つが達成できればOKです。

 

 

 

たとえば、

安心安全を感じるためには

・体の緊張を緩める

・呼吸を整える

・地に足をつける

などが役にたちますし、

 

 

つながっている感を感じるには、

・自分の苦境を理解できる人に助けを求める

・たった一人の誰かとつながることにトライする

ことなどが役にたちます。

 

 

 

こういったことを手助けするリソースが

自助グループ

身近にいる理解者

カウンセラーやセラピストという第三者

になるのでしょう。

 

 

 

いろんなリソースを使って

安全と絆を取り戻す。

 

 

 

その先にようやく

生きやすさ

が待っていますよ。

 

 

 

 

誤解してほしくないこと

アダルトチルドレンであれ毒親であれ、

問題の原因を「悪い親」に還元してしまう

ことが頻繁に見受けられます。

 

 

 

親が嫌い、許せない、、、。

そう思う気持ちを抑える必要はありません。

 

 

 

顔も見たくない、声も聴きたくない、、、。

だったらシャットアウトしてもOKなのです。

 

 

 

しかし、たったひとつ、これだけは

押さえておく必要があります。

 

 

 

それは、

どれほど親の失態を羅列しても、

親の悪行を誰かに肯定してもらっても、

どれほどの怒りや恨みの炎を燃やしても、、、

 

 

 

 

それだけでは

自分自身の生きづらさは1ミリも減らない

という事実です。

 

 

 

仮に親が自分の過ちを認め、

謝罪して生き方を変えたとしても、

その場の慰みこそ得られはしても、

自身の生きづらさは減らないのです。

 

 

 

親のことを嫌ってもいい。

拒絶して避けてもいい。

寛容になんてならなくていい。

 

 

 

ただひとつ、

親の課題と自分の課題を分離して、

親に向けてきた膨大なエネルギーを

これからは「自分助け」に向けるのです。

 

 

 

親が1ミリも変わらなくても、

自分で自分を助けることさえできれば、

ほかならぬ自分が生きやすくなるのです。

 

 

 

 

アダルトチルドレンのあなたへ

今は生きづらさで苦しんでいるあなたへ。

 

 

 

どうか自分を生きやすくしてあげることに

一点集中してエネルギーを注いでみてください。

 

 

 

その先には

*心の穏やかさ

*ありのままの自分への愛情と受容

*親密なつながり

*自然体で人の中で過ごせること

・・・などが得られますから。

 

 

 

今は生きづらいあなたの心に

安全と絆が宿りますように。

 

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