あなたに必要なのはどっち?~カウンセリングの2つのアプローチ~ | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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あなたに必要なのはどっち?~カウンセリングの2つのアプローチ~

あなたに必要なのはどっち?~カウンセリングの2つのアプローチ~
こんにちは。
子育て感情トレーナーの高澤信也です。



あなたはカウンセリング
もしくはセラピー的なものを
利用したことがありますか?



ここにおいでくださった方の中には
「ここで3件目」と言う方もいれば
「初めてです」という方もいます。




初めての方から色々お話うかがうと、
人にはこんな悩みもあるんだ!
と気づかせてもらうことがあります。



たとえばマリさん(仮名)。



「子どもにきつくあたる自分を変えたくて、
勉強会やセミナーに参加したり、
本で色々学んだりもしました。

でもなかなか効果は出なかったんです。

だから、ちょっと怖い気持ちがあったけど
カウンセリングを受けるしかないと
思って色々調べました。

でもいろんなところがいろんなことを
やっているから、どれが自分に合うのか
わからなくてなかなか選べなくて…。

そうこうしているうちに
2年が過ぎてしまいました。。。」



そういえば昔の自分も
そうだったことを思い出しました。



今もコンサルティング受ける前には
同じようになっている気がします。



これって実は結構な悩みなんですよね。



「行くぞ!」って折角決めたのに、
どこを選べばいいかわからない。



そのうちリサーチに疲れてしまって
受ける気力まで萎えてしまう。。。



なんとももったいない話です。



だからといって
そのままだとしんどさなくならない。



そのままだと悪循環ですよね。



「自分もそれかも!」
と思われた方には
次の視点が役に立つかもしれません。




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■ボトムアップ型アプローチ
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心理的な支援には次の2つの
アプローチ(方向性)があります。



ひとつ目は
●ボトムアップ



これは
*身体
を通して脳や神経(感情)を
落ち着かせるアプローチです。



トラウマを抱えている人には
必須の方法です。



たとえば子ども時代に
虐待や見捨てられた体験。



あるいは
選択の自由性を奪われたり
尊厳を貶められたりした体験。



他にも
家庭内で争いが頻発していたり
親が不安定だったり。



こういった体験は
子どもの脳に
「安全でない記憶」
としてインプットされます。



時間が経ち、
その体験を忘れたと思っていても、
似た刺激に触れたとたん
当時の記憶が勝手によみがえる
ことがあります。



これがフラッシュバックです。



これは明確なトラウマ症状ですが、
ここまではなくても次のような状態に
なることはしばしばありがちです。



自分ではなぜかわからないけど、
時々不意に、、、

苦痛を帯びた
●感情が湧いてくる
●身体反応が現れる
●思考が浮かんでくる



きっかけがよくわからない。



その感覚を感じていると、
なぜか昔の
「嫌な記憶」
を思い出す。



するとさらに
苦痛を覚える。



こういった反応を引き起こす
●過去の記憶脳(神経・身体)レベルに
残っているものです。



いくら
「考え方のクセ」
を変えたところで改善しません。



記憶は記憶でも
「思考としての記憶」ではなく
「神経(身体)の記憶」だからです。



したがって
この悩みを改善していくには、

*身体的なアプローチ

が必要になってきます。



脳で言えば一番古い部分、
だけど「生きる」を司っている
もっとも基底的で重要な部分に
アプローチするやり方です。



大元からの改善
という意味合いでそれを

*ボトムアップ型アプローチ

と言います。



上述したようなことで
困ってらっしゃるなら、

●呼吸を整える
●身体を緩める

などといった方法を通じて
“自律神経系を育て直していく“
やり方が役に立ちますよ。




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■トップダウン型アプローチ
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私たちが「苦しい」と
感じている状態とは、

●不快な感情

が生起しているときです。



不快な感情は上述の
「神経レベルの身体反応」
以外の要因によっても起こります。



それが

*認知(思考、考え方のクセ)



認知は脳で言えば
一番新しい部分が司っていて、
人間特有の機能とも言えます。



おそらく人が
「悩んでいる」「苦しい」
に陥っているときは、
このパターンによるものが
大半かもしれません。



例えば
仕事で失敗したとします。



Aさんは
「○○の準備が不足していた。
あれが良くなかった」
と考えました。



その時に湧いてきた感情は
「残念」
でした。



その感情が
「やり直す」
という行動を導いてくれました。



一方で
同じ失敗をしたBさん。



「失敗した自分は価値がない」
と自分全体を否定しました。



その結果
「惨めさ」や「無力感」
が湧いてきました。



その感情は
「自分を責め続ける」
という行動を生起させ、

その結果ますます
失敗を恐れて動けなくなりました。



AさんもBさんも共に
思考も感情も決してポジティブ
というわけではありませんでした。



ですが、
仕事での失敗を、、、



Aさんは準備不足という
●行動
に限定していました。



だから湧いてきた感情も
ネガティブではあっても
苦痛は伴いませんでした。



行動も
改善につなげることができました。



一方でBさんは
●自分という存在
にまで批判を広げました。



だから湧いてきた感情は
大変な苦痛を帯びていました。



その結果行動も
自滅の一途を辿りました。



このように
「認知(思考)」
によっても感情は生起し、
さらにその質によって
感情の度合いも変化します。



認知をバランス良いものに
変えていくために
「一番新しい脳」に向けて
行うアプローチを

*トップダウン型アプローチ

と呼びます。



有名なところでは
●認知行動療法
あたりがこれに該当します。



傾聴(話を聞いてもらう)という
王道型のカウンセリングで起こる
変化もどちらかと言うとこの
トップダウン型に近いと思います。




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■まとめ
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カウンセリングであれ
セルフヘルプであれ、
自分の困っていることに
対応した方法を使うことで
初めて効果が上がります。



流行っているから、
有名だから、、、

・認知行動療法
・マインドフルネス
・セルフコンパッション
・アドラー心理学

という選び方では
効果が出ないこともしばしばです。



方法を選択するその前に

1)自分が解決したい「典型的な状態」は何か?

2)そのとき自分にはどんな反応が起こっているのか?

3)それがどうなれば解決と思えるか?

を整理することが必要です。



その上で上記の
1)を3)に変えていく方法を選択する。



それが自己回復を
着実に進めてくれますよ。



引き続き
あなたの健闘を祈っています!

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