子育てとアダルトチルドレン | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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子育てとアダルトチルドレン

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子育てとアダルトチルドレン


 

カウンセリングオフィス トリフォリでは”生きづらさ”に悩む代表例と言えるアダルトチルドレン(略称はAC、最近では毒親育ちとも)の方々が生きやすくなる支援に取り組んでいます。

 

生きづらさとしてよくある訴えは次のようなものです。

 

 

ACが抱える生きづらさ

●人の顔色をうかがう

●ノーが言えない

●辛辣な自己批判(その結果としての低い自己肯定感)

●他者からの批判をひどく恐れる

●自己価値を他者からの承認・評価ではかる

●人から嫌われることを過剰に恐れる

●本音や素を見せない

●自己犠牲的に人のケアやお世話を頑張る

●「いい人」「できる人」「強い人」のフリ

●他者をコントロールしようとする

など

 

あなたにもあてはまるものがあったでしょうか。

 

 

 

生きづらさを根っこから和らげる方法

どんな時に「生きづらい」と感じるかは人それぞれですが、たとえどんな違いがあったとしても、最終的にあるひとつのことを解決することによって、生きづらさを根っこから緩和することができます。

 

それは

*自滅的な信念の書き換え

です。

 

トリフォリではこの信念が私たちの生きづらさを維持、強化しつづける大元ととらえています。

 

 

 

生きづらさを招く信念(思考)

認知療法の創始者であるアーロン・ベック博士は、うつ病の治療をおこなっているなかでクライエントの中核的信念(コアビリーフ)を

 

①無力さ(helplessness)

②愛されなさ(unlovability

 

に分類しました。

 

 

無力さを示す信念とはたとえば、、、

「自分は無力」

「何も成し遂げられない」

「自分を守る力がない(対処できない)」

 

この信念が活性化したときに感じる感情は

無力感

 

 

もうひとつの愛されなさを示す信念はたとえば、、、

「決して愛されない」

「どこに行っても歓迎されない」

「誰からも必要とされない」

 

この信念が活性化したときに感じる感情は

見捨てられ不安

 

・・・・・・・・

 

のちに娘のジュディス・ベック博士は先の2つに

③価値のなさ(worthlessness)

を付け加えました。

 

価値のなさを示す信念とはたとえば、、、

「私は価値がない」

「ダメ人間」

「ほかの人と違っている」

(「私はおかしい」というニュアンスが含まれる)

 

この信念の活性化により感じる感情は

シェイム(恥)

 

確かにこの3つのカテゴリーは多くの相談者の訴えに驚くほど当てはまります。

 

 

さらにこの3つに加え、身体的脅威(暴力や物理的攻撃の被害及び目撃、身体的境界の侵害等)ある環境で育った方の多くは

④人は安全ではない感覚

も抱えています。

 

これを示す信念はたとえば、、、

「人は安全ではない」

「信用ならない」

「何するかわからない」

 

この信念によって感じるものは

恐怖と怒りが入り混じったような反応

(この独特の反応を「闘うか逃げるか反応」と呼びます)

 

 

どれをとっても「人のなか」で生きることを困難にするものばかりです。。

 

 

 

信念のルーツ

アダルトチルドレン当事者の生きづらさを掘り下げていけばいくほど、大なり小なり先の信念にぶち当たります。

 

ではいったいどのようにしてこういった信念が自分の中に取り込まれたのでしょうか。

 

信念は様々な要因によって刷り込まれるものですが、子ども時代から持ち越してきた信念であれば、次のような環境はある意味典型的なケースと言えるでしょう。

 

 

無力さ(無力感)

たとえば、子ども時代の家庭では両親の争いが絶えなかったとします。

 

子どもはそれをどうにかしたいけどどうにもできない。自分が何をどんなに頑張っても、家庭に安寧をもたらすことができない。

 

もしこんな環境で日々を生きてきたのであれば、「自分は無力」と誤って信じ込み、その結果、ことあるごとに無力感を感じても不思議ではありません。

 

 

愛されなさ(見捨てられ不安)

たとえば、親が自分のことで手一杯で、子どもとの情緒的なかかわりが少なかったとします。

 

自分にたくさんの関心を向けてほしいのに、親の目線はいつも自分以外。

 

もしそんな環境で育ってきたなら、「自分は愛されない」と誤って信じ込み、その結果、人から嫌われること・拒絶されること・去っていかれること・孤立することをひどく恐れるのは自然ではないでしょうか。

 

 

価値のなさ(シェイム)

たとえば、親がことあるごとに子どもを責めたり批判したり蔑んだりといったかかわりが多い家庭で育ったとします。

 

こういった環境では子どもは自信の持ちようがありません。

 

そんなわが家で育ってきたのなら、「自分はダメな人間」と誤って信じ込み、その結果、自分の行為・行動ではなく、存在全体を恥じるようになってしまうことは容易に想像がつくのではないでしょうか。

 

 

人が安全ではない感覚

たとえば、何の前触れもなく、一貫性もなく、突然親が怒鳴り始めたり、暴力をふるったりする環境で育ったとします。

 

どれだけ怖くても、家庭というブラックボックスの中では助けが得られることはありません。

 

子ども時代のわが家がそうであったなら、「人は安全ではない」と誤って信じ込み、その結果、家族「以外」の人間にまで猜疑心を抱え、常に警戒をするといった傾向が身につくことは避けられないでしょう。

 

 

 

信念の書き換え

自分を生きづらくしている信念を探索し、修正することができれば、生きづらさの克復は大きく進展します。

 

しかしながら、信念とは本人にとって”ほぼほぼ事実”と信じられているものですから、そうそう書き換わることはありません。

 

それなりの手順を踏んでいく必要がありますし、手間もそこそこかかりますし、行きつ戻りつすることも少なからずです。

 

では不可能かというと、決してそんなこともありません。あきらめずに取り組んでいけばちゃんと書き換わっていくものです。

 

たとえばこんなふうに。

 

●「私は無力」から

◎「私にもできることがある」「自分らしさを活かすことができる」へ

 

●「私は愛されない」から

◎「万人には好かれないけど、素の私がいいと言ってくれる人が既にいた」へ

 

●「私は価値がない」から

◎「欠点も弱点もあるけれど、それでも私は大切な命」へ

 

●「人は安全ではない」から

◎「世の中には人が良くない行為をするときもあるけど、そうじゃないときもあるし、そんなことをしない人もたくさんいる」へ

 

いわばこのプロセスはメインプログラムの書き換えです。したがって決して簡単とは言えませんが、書き換わったときの変化は絶大です。

 

その変化の先に待っているものが

★心の平安(serenity)

 

このプロセスを通ってきたことで、お陰さまで私自身は今とても生きやすいですし、卒業したクライエントさんたちからも「ストレスはあるけどやっていけてます!」といううれしいお知らせを多々いただいています。

 

子ども時代から生きづらさを抱えて生きてきたすべての方に心の平安が訪れることを願ってやみません。どうか、生きとし生けるものが幸せでありますようにと。

 

 

 

アダルトチルドレンと子育て

トリフォリでは生きづらさで困っている方の中でも、特に子育て中の親御さんの支援に力を入れています。

 

子どもという感情と欲求のかたまりみたいな存在を育てることはそれだけで大変です。

 

そこに

●パートナーや家族の非協力

●支援資源の乏しさ

●周囲の無理解

●親自身の生きづらさ

などが加わってさらに子育てが困難になっていきます。

 

しかし私たち親は「親になるための訓練」を受けたことがありません。「親になるための学校」はどこにもないのです。

 

それなのにある日突然私たちは親になり、子育てというとっても大切なことを、習ってもいないのに日々続ける必要に迫られます。

 

これって実はそもそも無茶すぎることなんです。

 

だから私たち親は

*子育てがへたくそで当たり前

 

わからないことだらけ、できないことだらけで実は自然なのです。

 

だからといって何もしないわけにはいきません。

大切な命を育てていく責任が親にはあるのですから。

 

でもわからないなら学べばいいだけ。車の運転を自動車学校で学んだり練習したりするのと同じです。

 

そのためにもまず親自身が生きやすくなることが欠かせません。その上で子育てを学び、身につける。それが世代間連鎖という悲劇を断ち切ることにつながっていきます。

 

「世代間連鎖は私の代で終わらせる!」

そう心に決めた親御さんはぜひお越しください。全力でサポートしてまいります。

 

 

 

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