こんにちは。
高澤です。
相談者のママさんたちからはよく
こういった悩みをお聴きしますが、
あなたはいかがでしょうか?
二児の母ナナコさんの訴え
「子育てが不安と恐怖でいっぱいです」
「周りのお母さんはちゃんとできてるのに、
なんで自分はこんなにできないんでしょうか」
「他のお母さんたちみたいにできない自分は、
母親としての適性がない気がします」
実際に話を聴いてみると、
理想的な子育てではないにしても、
一生懸命子育てなさっているし、
さほど問題も感じない。
そもそも理想的な子育てなんて
誰もできませんしね。
だけどそれを受け入れられずに
ナナコさんはいろいろ頑張っていました。
正反対の努力
「周りからちゃんと認められる
いい母親とならなきゃ!」
と決めてたくさんの解決努力をされていました。
たとえば、、、
●親業の勉強会
●アンガーマネジメントのセミナー
●マインドフルネスのワークショップ
に参加。
他にも違った方向の解決努力として
「自分はダメな親」と感じないために、、、
●なるべく他のママさんとは会わない
●ネットで自分と似た人の情報ばかり検索
などなど。
こんな風に超がんばったナナコさん。
その後はどうなったと思いますか?
悩みスッキリ解決!
になったかと言うと・・・
予期せぬ結末
こんな想定外の結末が
訪れたとのことでした。
↓
↓
↓
●無理して頑張ってることにより
>> 精神的にクタクタ <<
●学んだことを実践に移せない自分、
人を避けている自分に気づいて
>> 自己肯定感がひどく低下 <<
頑張る前より
頑張った後の方がしんどい。
泣きたくもなりますね。
何が問題?
悩みを解決する努力は大切です。
だけど方向性を誤るとかえって
苦しみが増してしまいます。
重要ポイントは
「何をするか?」
ではなく
「何のためにするか?」
なのです。
ナナコさんが頑張ったのに
苦しくなったのはその目的が
*今の自分とは“違う“良い母親になる!
になっていたから。
でもこれって自然な感じしますよね。
これの何が問題だったのでしょうか?
目的地のズレ
「今の自分とは“違う“良い母親になる」
が苦しみを増やす理由は、、、
これが目的になっている時点で、
*「今の自分」=「良い母親ではない」
が前提になっているから。
自己否定感が潜んでいるのです。
「自分はダメ」と思う人ほど
「ダメじゃない自分」を目指しがちです。
でもこれだと
何かが「ある」自分はOKでも
何かが「ない」自分はずっとNG。
だからいくら頑張っても
自分を肯定できないんです。
「なぜこんなに頑張ってるのに
うまくいかないの?」の答えは、
「頑張っているのに」ではなく、
「頑張っているから」なのです。
頑張るほどに
「自分はダメ」
を強めてしまう悪循環です。
その後のナナコさん
そこに気づいたナナコさんは
自分への問いをこう入れ替えました。
◆Before
「どうしたらいい母親になれる?」
↓
↓
◆After
「どうしたらこの不完全な自分を
大切だと思える?」
その問いに即したことを
やり続けたナナコさん。
今はどうなっているかと言うと、
*自己肯定感アップ
*子どもを受け入れる寛容さアップ
*嫌われる勇気アップ
もうカウンセリング不要レベル!
卒業間近です!
さいごに
他者への怒りは・・・
相手への期待・要求と
現実の相手との間にある
『ギャップ』によって
生まれる感情です。
__________
<他者への期待・要求>
↑
ギャップ
↓
<現実の他者>
__________
低い自己肯定感に潜む感情は
「自分に対する怒りや嫌悪」。
だから仕組みは他者への怒りと
全く同じなのです。
__________
<自分への期待・要求>
↑
ギャップ
↓
<現実の自分>
__________
以前のナナコさんは
<現実の自分>を否定して
<理想の自分>に必死に
近づけようと頑張っていました。
それが結果的にギャップを広げ、
自己肯定感を下げてしまったのです。
それが今のナナコさんは、
<理想の自分>という虚像を手放し、
<現実の自分>を受け入れることに
一点集中して取り組んだわけです。
その結果、、、
ギャップが解消
= 自己否定感が減った
= 自己肯定感アップ!!
となったわけです。
よく自己啓発本などに
「頑張らない方がうまくいく」
とあるのがこの仕組みです。
今の自分を受け入れがたくても、
お尻を叩いて理想像に近づけるのでなく、
その自分を受容していくこと。
これが結果的に
自己肯定感を向上させてくれます。
更にその結果何が起こるか!
それはなんと!!!
↓
↓
↓
*理想通りではない不完全な
わが子をありのままで受容!
ここまでくれば
仲良し親子は目の前です。
もちろんこれは
「叱らない」
ということではないですよ。
子どもが為す未熟な行動は
叱ることも制御することも必要です。
でもたとえやらかしがあっても
人格や存在はまるっと愛する、、、
という意味です。
子育てを良くしたいなら、
まずは自分との関係改善が先です。
子育て中のあなたには
ぜひここから取り組んでほしいと
心より願っています!