わが子の問題行動?それ、トラウマの影響かもしれません | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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わが子の問題行動?それ、トラウマの影響かもしれません

わが子の問題行動?それ、トラウマの影響かもしれません

 

突然ですが

トラウマという言葉を

ご存じでしょうか?

 

 

 

「仕事で失敗したのが

トラウマになっちゃってさ…」

なんて使われ方をよくしますが、

それとはまったく違うものです。

 

 

 

大きく分けると二種類あって、

ひとつは単回性のトラウマ。

 

 

 

事故、災害、犯罪被害などといった

心が耐えられるレベルを超えた

インパクトのある体験。

 

 

 

代表的な症状は3つあって

 

ーーーーーーーーー

①フラッシュバック

ーーーーーーーーー

 

その時の記憶、感情、思考、

生理反応などが「今ここ」で

起こっているかのように再現

 

 

過去が過去になっていないため

当時のつらさが繰り返し再現される

非常につらい状態です。

 

 

ちなみに

悪夢や侵入思考も

これにあたります

 

 

 

ーーーーーー

②過覚醒

ーーーーーー

 

自律神経系のひとつの

「闘うか逃げるか」を司る

交感神経が過剰に覚醒した状態

 

 

実際は安全な場であっても

脳が「安心安全」と認識してくれず、

イライラ、恐れ、警戒心などに

苛まれる非常につらい状態です。

 

 

 

ーーーーー

③回避

ーーーーー

 

過去が過去にならず、

安全な場でも身体の警戒が解けない。

 

 

いつフラッシュバックや

過覚醒が起こるかわからない状態で

生きていくのはあまりに大変です。

 

 

そこで引き金になりそうなものを

避けることで対処しようとします。

それが回避です。

 

 

しかしいくら回避しても

身体(脳)の反応は変わらないため、

このつらさは維持されます

 

 

 

こういったつらさから回復したくて

精神科領域の門を叩くと

「PTSD」

といった診断が出るかもしれません。

 

 

 

ところで

もうひとつのトラウマとは

 

『発達性のトラウマ』

 

 

 

これが

*育ち

に大きく関係しています。

 

 

 

『家庭』のなかに

子どもにとって必要十分なだけの

安心安全が欠けていると、

 

子どもの身体(脳)は

「いま安心安全だね♪」

を感じることができません。

 

 

 

「家」という同じ環境で

生きていくということは、

子どもはその体験に

 

繰り返し晒される

^^^^^^^^^^^^

ことになります。

 

 

 

典型的なものは

言わずと知れた

*虐待

 

 

 

そもそも本来なら

安心安全を脅かされたときに

真っ先に頼りたい親自身が、

 

頼れないどころか

逆に脅かしている。

 

 

 

すると子どもは

脅威を感じたときに、、、

 

他者(親)を頼って

自分を落ち着かせる!

 

ことができる力が身につきません。

 

 

 

その環境に繰り返し晒されるほど

人は頼るべき存在とは反対の

「脅威」そのものと感じてしまいます。

 

 

 

このように

「人を安全基地として利用できる」

ことが難しくなっている状態が

『愛着障害』なのです。

 

 

 

その結果どうなるかというと、

先の単回性トラウマのところに

書いたものとは別の症状が起こります。

 

 

 

それが、、、

 

①感情コントロールが困難

②無価値感(自己批判による恥)

③不信感に基づいた対人関係

 

 

 

●ネガティブな気分感情は頻発するのに

それを自分でなだめることができず

(=自分「以外」でなだめる)

 

●ありのままの自分は取るに足らない

価値ない存在としか思えなくて

(=他者評価に大きく左右される)

 

●手放しで人を信頼して

自然体でつながることができない

(=ムリやフリでしのぐ)

 

 

 

なんて生きづらい状態でしょう。

(実体験してきましたが

これはほんとにしんどい…)

 

 

 

こんなことをセミナーなどで

お話しすると

「うちは虐待していないから大丈夫」

といった意見が出ることがあります。

 

 

 

だけど

子どもの安心安全を

脅かすものは

 

・殴ったり蹴ったりの身体的虐待

・人格否定や怒鳴るといった心理的虐待

・性的に搾取・乱用する性的虐待

・ケアを怠るネグレクト

 

といった虐待だけではありません。

 

 

 

もちろんそれは

大きく影響しますが、

それ以外でもたとえば親が、、、

 

●絶えない夫婦ゲンカ

(たとえばDVの目撃)

●情緒不安定

●精神的に脆弱

●ヒステリックな叱責

●支配的・操作的

●祖父母世代と親世代の不仲

●冷戦による緊張した空気

etc.

 

といった環境においても

子どもが「安心安全」を

感じることは難しいものです。

 

 

 

そしてこんな「わが家」なんて

どこにでもあるような環境です。

 

 

 

トラウマの3つの症状

・フラッシュバック

・過覚醒

・回避

までは出てないとしても、

 

●感情コントロールが困難

●自己否定による恥

●不信ベースの対人関係

 

といった状態で

生きづらくなっている子は

数限りなくいるものです。

 

 

 

そしてその子がいずれ親になり、

わが子の安心安全を必要十分レベル

満たすことができないとどうなるか。

 

 

 

それが

*連鎖

です。

 

 

 

よく

「虐待の連鎖」

なんて言葉が使われますが、

 

厳密に言えばそれは

「トラウマの連鎖」

なんですよね。

 

 

 

もしそれを断ち切りたいなら、

自分の世代で終わらせたいなら、、、

 

============

①子どものトラウマを知り

②親の自分にトラウマが

あればその回復に取り組み

③これからはわが子の

安全基地として機能する

============

 

の順番でぜひ

取り組んでみてください。

 

 

 

ここでちょっとだけ

怖い話をしておきますね。

 

 

 

アダルトチルドレンや毒親育ちと

呼ばれる方たちの「親」の大半は、

自分の子育てに多少問題あっても

全体的には「ちゃんとしていた」

と信じています。

 

 

 

なぜなら子育ての影響が

目に見えて現れるのは

幼少期よりもずっと

あとだったりするから。

 

 

 

早いうちに目に見えれば

実はむしろラッキーなんです。

 

 

 

ひきこもり案件などは

ほとんどがこの「タイムラグ」

を経てからようやく見えるもの。

 

 

 

そのときに

過去の子育てを悔いても

間にあわないことも多いんです。

 

 

 

そんな親御さんの嘆きも

支援の場でさんざん見てきました。

 

 

 

だからこそ

まだわが子が幼い親御さんに

ぜひともお伝えしたい!!!

 

 

 

もし親の自分にトラウマがあって、

未完了がまだあると思われるなら、

ぜひこれをチェックしてほしいのです。

 

 

 

「うちの子にトラウマが

連鎖していないかな?」

って。

 

 

 

それをチェックできる資料が

U.S. Department of Health & Human Services

(アメリカの健康福祉の公的機関)

から無料で入手可能です。

↓↓↓

【資料(PDF)】

Parenting a Child Who Has Experienced Trauma

(トラウマを経験した子どもを育てる)

 

【URL】

https://www.childwelfare.gov/pubs/factsheets/child-trauma/

 

 

 

英語が得意な人は

上記サイトからダウンロードして

ぜひ読んでみてください!

 

 

 

私のように英語が苦手な方は

Google翻訳を使われると良いかもです。

 

 

 

ちなみにGoogle翻訳を使う時は、、、

 

①上記サイトから資料を

ダウンロードして保存しておく

②Google翻訳を”PCで”開く

https://translate.google.com/?hl=ja&tab=TT

③ドキュメントタブをクリック

④パソコンを参照ボタンをクリック

⑤ダウンロードした資料を選択

 

 

 

これをやると

全文を翻訳してくれます。

(ちょっと硬い訳ですけどね)

 

 

 

連鎖を断ち切りたいなら、

まずはとにかく

「子どものトラウマ」

を知ってみてください。

 

 

 

併せて「子ども時代の自分」

ともすり合わせてみてください。

 

 

 

対策はそのあとで

立てていけば良いですよ。

 

 

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