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批判による「恥のスリコミ」から自尊感情を守る方法|毒親卒業ブログ

批判による「恥のスリコミ」から自尊感情を守る方法|毒親卒業ブログ

 

こんにちは。アダルトチャイルド支援カウンセラーの高澤です。

 

私ごとですが、先日久しぶりに心がペシャンコ状態になりました_| ̄|○

お陰さまで今は回復できておりますので、当時の体験をブログで整理してみようと思います。

 

健全な批判・不健全な批判

先日ある知人から間接的な批判を受けました。

仲間に内容を確認してもらってわかったのですが、それは境界線を越える不当なものでした。

 

批判には健全なものと不健全なものがあります。

健全なものとはたとえば

「ここはこのままだと◯◯という理由で望ましくないよ~。

なのでこうしたほうがいいよ~。

でもここはいい感じでできてるね~♪」

といった行為へのフィードバックや改善提案(+できている部分の肯定)です。

これなら多くの場合受け取ることができますね。

 

一方で不健全なものは、相手の人格、意志、動機、感じ方、価値観、あり方といったその人自身にまで踏み込んだ批判のこと。

これは心がクシュっとなってしまうため、受け取るのが難しいものです。

 

特にそこに揶揄や貶めといったものが入った批判を「恥のスリコミ」とか「シェイミング」といいますが、私が受けた批判のなかには、ただ「違っている」ことに対して「間違っている」「おかしい」「ドン引き」「ひどい」といったシェイミングが混ざり込んでいました。

 

 

シェイミングとは

シェイミング(shaiming)とは「恥を刷り込む」行為のことです。

シェイム(shame)とは、自分がしてしまった誤った行為に対する罪悪感ではなく、そんな「自分」という存在に対する恥のことです。。

したがって存在を恥じさせるような関わりがシェイミングです。

 

人は責められたり怒られたりすると堪えるものですが、それ以上にシェイミングは一瞬で心をペシャンコにすることすらあるのです。

 

たとえば仕事で失敗したとき、上司が次のどっちの対応をしたほうが堪えるでしょうか。

①大声で「何やってんだ!しっかりしろよ!」と怒鳴られる

②みんなの前で「こいつこれくらいもできないんだぜ!頭おかしいよな(笑)」と嘲笑される

 

怒鳴られるのも十分怖いですが、②のようなシェイミングを喰らうと「穴があったら入りたい」レベルまで心は委縮するのではないでしょうか。

もしもこういったことを度々受けてしまえば、「私には何の価値もない」と誤って信じてしまうことすらあるでしょう。

 

バカにされたり、嘲笑われたり、揶揄されたり、貶められたり、ダメの烙印を押されたり…。

たいていの人は気持ちがペシャンコになるものです。

これがシェイミングの破壊力です。

 

 

シェイミングがもたらすダメージ

この厄介なシェイミングというものによる最大の弊害は

自尊感情(自己肯定感)が一気に下がってしまうこと

 

たとえば仕事で失敗して人から叱られたとき、恐れや嫌悪感、あるいは多少の罪悪感は感じても、自他が為すシェイミングがそこに入っていなければ自尊感情が一気に下がることはありません。

一方そこにシェイミングが混ざり込んだ途端、自尊感情はダメージを受けやすくなります。

 

破壊力が半端ないこのシェイミング。

もし周りにシェイミング屋さんがいたら1秒でも早く「あ!これシェイミングだ!」と気づいて鵜呑みにしないようにする工夫が必要です。

とはいえそこには「正論」や「正しさ」がくっついていることが多いので、なかなか気付きにくいという難点があるのが困りものです。

 

また、意外と気づきにくいのが自分で自分にするシェイミング。

私はその昔、他者から行為を批判されたときに「人格を否定された」と拡大解釈してはちょっとした指摘にすら過敏に反応して怒り狂う、、、なんてやっていた時期がありました<(_ _)>

 

でも当時の私の感情は怒りではなく、本当は「自分の中にいる恥(シェイム)」だったんですよね。

当時はまったく気づいていなかったですけれども。

 

 

セルフヘルプ…のその前に

ここから自分で取り組んだセルフヘルプについてお伝えしますが、その前に理解しておいてほしいことがありますのでそれを先にお伝えいたします。

 

【コラム】このブログでお伝えしているもの

ここで注意点を少しだけ。このブログで伝えているセルフヘルプの知識やワザはすべて…

①実際に学んだり教わったりしたもので
(ほとんど実際に訓練を受けています)

②実際に自分でやりつづけてみて

③実際に効果があった(助けになった)もので

④しかも弊害がほとんどないもの

…だけをお伝えしています。

とはいえ合う合わないには個人差がありますし、その人の現状によっては合うものも合わない、といったこともありますので、「自分にはどんなものが合うか」「心地よさを感じるものはどれか」といったことを探索しながら、自分にとっての最適を見つけていただきたいと思っています。

 

 

セルフヘルプその1:ストレスコーピング

今回のシェイミングを受けて、私は年に1~2回あるかないかレベルの強い恥(「自分はダメなんだ…」)の感覚に襲われました。

そのしんどさを解決すべく、いろんなセルフヘルプのワザを駆使してみました。

 

見出しのストレスコーピングとは「ストレス対処」のことです。

ということでまずはコーピングで自己調整です。

 

①自分を苦しくしている「べき」思考を探し当てて修正する

②感情処理という呼吸法を使って強いシェイムを消化する

③揶揄されているシーンを「川に流す」イメージで手放す

 

ひとまずこれで少し心に隙間ができました。

よかったよかった。

とはいえこれだけでOKには程遠い状態。

 

 

セルフヘルプその2:協働調整

自己調整だけで間に合わないときには協働調整が必要です。

協働調整とは簡単に言うと人とのつながりによって自分をなだめることです。

 

私たちが行き詰っているときとは、自分のフレーム(感じ方、価値観、対処パターン)では太刀打ちできないとき。したがってそこから脱け出るには他者のフレームに触れることが役に立ちます。

ということでこのときは奥さんにじっくり話を聴いてもらい、彼女の意見を聞かせてもらいまして、お陰さまで一気に7割がた修復しました。

 

それほど一気に助かった理由は、話し合っていく中で次のことに気づいたからでした。

①どんなに「正しさ」を主張されてもシェイミングは攻撃に過ぎないこと

②不当な攻撃はそもそも受け取る必要がないこと(もっと言えば拒否する権利があること)

③シェイミングは多くの場合「ゲーム」と呼ばれる不健康なコミュニケーションを始めるためのエサ(罠)であること

④「他者を攻撃」は相手の課題であって自分の責任ではないこと

 

ということで、、、

「な~んだ!結局ただのシェイミングやん!そんなん、いーーらんっ!」

ってやってかなり落ち着けたわけでした^^

 

 

セルフヘルプその3:原理原則を思い出す

自己調整+協働調整が奏功したのでそこで終わっても良かったのですが、折角なので残りの燃えカス3割にも取り組むべく、次の方法を使って手当てに取り組みました。

 

今回最終処理に使ったものは私にとってはスキルを超えた大切な智慧です。

 

①『ゲシュタルトの祈り』という詩を思い出す

 

ゲシュタルトの祈り

私は私のことをやり

あなたはあなたのことをやる。

 

私は、あなたの期待に応えるための、この世にいるわけではない。

あなたは、私の期待に応えるために、この世にいるわけではない。

 

あなたはあなた。

わたしはわたし。

 

もし偶然にお互いが出会えれば、

それは素晴らしいこと。

 

もし出会わなければ、

それはそれでしかたがないこと。

 

私たちは他者の期待に応えるためにこの世に生まれてきたわけではありません。

どんなに正しいものを押しつけられても、それは相手の勝手な期待であって、私たちがそれに応える義務はないことを思いだしました。

 

 

②『平安の祈り』という詩を思い出す

 

平安の祈り(前段)

神さま 私にお与えください

私に変えられないものを受け入れる落ち着きを

変えられるものは変えていく勇気を

そしてその二つを見分ける賢さを

 

これはAC回復の基本のきであり、最重要と言っていい視点です。

他者が私たちを変えられないように、私たちも他者を変えることはできません。

 

当たり前のことなのに、人はここを忘れてしまうものですね。

 

 

セルフヘルプその4:自分に慈悲を与える

ゲシュタルトの祈りと平安の祈りによって、自分と他者の課題に境界線を引くことができました。

お陰で心の重荷はたいへん軽くなっていました。

少々のモヤモヤ程度は残りましたが、十分抱えていけるレベルでした。

 

ですがせっかくなのでもう一歩。

ということで、シェイミングを受け、自尊感情が委縮した自分をなだめてあげるべく、こんな問いを自分に投げかけてみました。

 

「もしいま目の前にお釈迦さま(=私にとっての理想の存在)がいるとしたら、私にどんな言葉をかけてくれるだろう?」

 

そこで浮かんだものは、、、

「恥のスリコミはきつかったでしょう。

苦しかったですね。よく耐え抜きました。

そんなことをされて堪えない人はいないのですよ。苦しくて当然なのです。

恥を刷り込む行為は相手の課題です。あなたが引き受ける必要はありません。

あなたの課題はただ一つです。

それは傷ついた自分の心を調えてあげることです。それで十分です。」

 

この浮かんだ言葉を書き出し、その書き出した言葉を目にしたとき、「ありがとうございます」という言葉が自然と口をついて飛び出し、不覚にも泣いてしまいました。(しかも3回読み返した3回とも)

 

そこでようやく気づきました。

自分は思っていた以上に傷ついていたんだということに。

 

ここで深い癒しが起こり、そのお陰で「自分は自分で生きていい!最善さえ尽くせばいい!」を取り戻すことができました。

 

今回のしんどさは年に1回あるかないかレベルの苦しみ。

相当きつかったですが最終処理まで進めてホッとしました。

 

 

今日のまとめ

私たちは人間関係の中で傷つくことがあります。

傷つき体験をゼロにしたいという気持ちはやまやまですが、その期待はやはり現実的ではありません。

お釈迦様が言われるには、「何人も誹りを免れることはできない」みたいです。

 

たしかに、、、

・人に意地悪なことを言えば「良くない」と批判され

・自分にできる精一杯を頑張っても「その程度」と揶揄され

・君子危うきに近寄らずでじっとしていると「身勝手」と糾弾され

 

やっぱり誹り(批判)から私たちは逃れられない存在のようです。

 

ゼロにすることができない「人からの批判」(特にシェイミング)を受け、傷ついたとき、たいていは相手を責めたくなるものではないでしょうか。

(実際、私も奥さんにグチグチ言いましたし 汗)

ですが、それだけでは傷はなかなか癒えません。

 

行為レベルを超えて人格レベルまで踏み込んだ批判や、人を貶めるようなシェイミングは本来不当なものです。

したがって不当な批判や恥のスリコミなんてものは実は相手の課題なのです。

 

ということでおすすめセルフヘルプはこの順番です。

①相手の課題を引き受けない(イメージは「相手にお返しする」)

②その上で自分の課題、それは傷ついた自分を助け上げることに取り組む

 

ここに自力と他力の両方があるといいですね。

お互い「正論」を使った恥のスリコミなんてものは引き受けないようにいたしましょう(*^^)v

 

 

オプション:ゆるす

シェイミングによるダメージを修復した後に冷静さを取り戻すと、相手に対する強い怒り(場合によっては恨みレベル)が湧くことがあります。

中にはそもそも人への恨みを感じやすいという方もおられるでしょう。

 

そういった場合は、「慈悲の瞑想」という方法が役に立つことがあります。

とはいえそれをするのはセルフヘルプ(自己調整と協働調整)が上達したあとが望ましいですし、自ら“やってみたい”という気持ちになったら、、、という前提ありきではありますが。

 

人を恨んでいるとき、一番苦しんでいるのは自分自身です。

恨みは自分の内側を焼き尽くす業火と呼ばれています。

つまり、恨みの感情を消化することで一番助かるのは自分自身なのです。

 

恨みの消化とは、恨みを相手にぶつけることではありません。

それをしても恨みの連鎖を生むだけですからおすすめできません。

 

その代替策として(もちろんオプションとして)おすすめできるものは「ゆるす」というもの。

 

ゆるしの心を育てるべく、かつては「慈悲の瞑想」というものを活用していました。

それは瞑想の後半でこういった想い(メッセージ・祈り)を心の中で唱えるものです。

 

「私が嫌いな◯◯さんが幸せでありますように。

◯◯さんの悩み苦しみがなくなりますように。

◯◯さんの願い事が叶えられますように。

◯◯さんに悟りの光が現れますように。」

 

私たちに対して嫌なこと、ひどいことをしてくる人は、決して幸せな状態ではないのでしょう。

ということは、その人が幸せになれば、私たちにとっての敵でなくなる可能性があるわけです。

だからこそその嫌いな相手の幸福を祈ることもセルフヘルプになるわけです。

 

でもこれ、セルフヘルプが十分に機能するまではおすすめできないのです。

何せ下手すると恨み倍増!なんてこともありますし、「到底そんなこと祈れない!」のに無理してやれば苦しみが増えるだけですから。

だからこその“オプション”という位置づけなのです。

 

ということで、このオプションは後回しで全然大丈夫ですから、その代わりにまずはあなた自身、あるいはあなたの大切な存在の幸せを願ってみることから始めてみると良いのではないかと思っています。

 

いまこの記事を読んでくださっているあなたが…

幸せでありますように。

悩み苦しみがなくなりますように。

願い事が叶えられますように。

悟りの光が現れますように。

 

 

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