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不安・怒り・恥・嫌悪といった感情と向き合うということ|毒親卒業ブログ

不安・怒り・恥・嫌悪といった感情と向き合うということ|毒親卒業ブログ

 

こんにちは。アダルトチャイルド支援カウンセラー高澤です。

 

クライエントさんから「感情的な動揺を鎮めるのが難しい」という訴えをこれまでたくさん聞いてきました。

 

なぜ鎮められないのか。どうすれば鎮められるのか。

今回はそんなことを考える回にしようと思います。

 

 

感情的な苦しみについて

私たちが「生きづらい」と感じているとき、ほとんどの場合は感情的に苦悩しているときではないでしょうか。

 

そこから回復を目指す上で私がもっとも重要だと思っている問いがあります。

それは、、、

 

*「どのようにすれば私は私をなだめることができるだろう?」

 

そもそも生きづらいとはどんな状態でしょうか。

その反対にある「生きやすい」状態から考えてみましょう。

 

それは決して

⚫︎ストレス体験がゼロになること

でもなければ

⚫︎ストレス体験にさらされても嫌な気分を感じなくなること

でもありません。

 

誰しも生きていればストレス体験は避けられませんし、その結果感情的に動揺だってするのが自然です。

 

大事なのはその後。

それをどうやってなだめることができるか、なのです。

 

 

自分をなだめることが大切な理由

以前の記事でACのメインテーマは

共依存

とお伝えしました。

 

共依存の主たる特徴の一つに…

・自分で自分の感情的動揺をなだめることが難しい

・したがって自分なだめのために自分「以外」に頼りがち

…というものがあります。

 

そこで使われがちな戦略は、、、

 

*他者から評価されることを頑張る

*他者から否定・批判・拒絶されそうなことをしない

 

前者はたとえば「いい人」「できる人」「すごい人」を演じる

後者だとたとえば「ノーを言わない」「相手に合わせる」「人との接触を避ける」など

 

この

「プラスの評価・承認をもらう」

あるいは

「マイナスの評価を避ける」

ことの目的も自分をなだめる(落ち着ける)ことです。

 

しかし私たちは超能力者ではありませんから、他者を望むようにコントロールできません。

 

結局は自分「以外」でなだめようとしてもうまくいかないことのほうが多いでしょうし、それだけでなく、自分をなだめる能力が育っていかないという弊害まで加わることになります。

 

こうなると益々自分「以外」で自分をなだめる材料が必要になります。

そこで使われがちなものが、たとえばアルコール、ギャンブル、ネットやゲーム、薬物(処方薬含む)、性的行為、恋愛、過度な摂食など「アディクション」と呼ばれるようなもの。

 

目的はいずれも自分をなだめることです。

目的としてはとても大切なのですが、そこ”だけ”に頼り切りになってしまうと依存問題という予期せぬ結末を招くことがあります。

 

言わば「生きづらさ」が増した状態。

苦しみの悪循環です。

 

ここから脱却するには「自分以外」という変えられないものを変えようとするのではなく、「自分」という変えられるものを変えていくことが重要になってきます。

 

 

自分をなだめる3ステップ

ではどうすれば自分をなだめていけるようになるでしょうか。

そこでお勧めしたいのでは次のステップです。

 

不安、恥、嫌悪、怒りなどの不快な感情に気づく

その感情を受け入れる(抑え込む、逸らす、取り除くことをしない)

その感情を自分の身体はどこでどのように感じているか観察(*)する

 

(*)身体を観察しようとしても頻繁に注意が思考に逸れますが、逸れていることに気づき、また身体の反応に注意を戻せばOKです。

 

このステップはたとえると母親(養育者)がオギャーと泣き叫んでいる赤ん坊をなだめるようなものです。

 

赤ちゃんはお腹が空いたり、寂しかったり、怖かったりすると泣き出します。

それに気づいたおかあさんはビックリして子どものもとに駆け寄り、抱き上げてあやします。

これがわが子の感情を受け入れている状態です。

 

あやすことを通じて少しずつ穏やかになっていくわが子の変化を観察し、母自身も穏やかになっていくのです。

 

 

※注:感情に触れるその前に

感情に気づいていくことは大切ですが、

●感情を抑え込むことで生き延びてきた

●感情を感じること自体に恐怖心がある

といった状態の方もおられます。

 

こういった状態で感情に無理して触れてしまうと、かえって苦しみが増すことがあります。

 

したがってそういったケースでは

*小さな心地よさ

*小さな穏やかさ

を少しずつ感じていく取り組みをお勧めします。

 

たとえ小さくても、それが大切ですし、何より安全なのです。

 

先にお伝えしたステップは、ある程度感情を感じることができるベースが育ったあとに取り組むことが望ましいものです。ここは外してほしくないポイントです。

 

 

自分をなだめられなくなったワケ

ところで、感情的な動揺(正確には神経的な覚醒)を自分でなだめることを自己調整と呼びますが、この自己調整の能力は、先の例のように幼少期に養育者になだめてもらう体験の積み重ねによって育ちます。

 

しかし、生まれ育った環境が機能不全家族とか毒親などと呼ばれるような家庭であれば、それは残念ながら得難い体験となります。

むしろ養育者のありようが子どもの感情的動揺を生起させることのほうが多いかもしれません。

 

その結果、自分をなだめる能力の発達に不足を生じ、大人になってもうまく自分をなだめてあげられないわけです。

 

 

今から始められる最初の一歩

だがしかし!です。

これは今からでも育て直すことができるものです。

自分で自分の動揺をなだめられるようになることこそ、自分の育て直しと言っていいのかもしれません。

 

そのために今すぐできることは何でしょうか。

 

その第一歩としてまずは先の3ステップの第一ステップである

*自分の感情に気づく

ことから始めてみてはいかがでしょうか。

 

身体のいろんな部分で感じる反応に意識を向け、、、

「あ、今ちょっとだけイラってしてるかも」

「なんとなく悲しい感じがする」

「何かはわからないけど不安なのかもしれない」

みたいに。

 

感情は本来、私たちを助け、より良い方向に導いてくれるコンパスです。

決して自分を傷つけるものではありません。

 

そうは言っても、感情を抑え込んだり避けたりすることで生き延びてきた方にとっては、感情をそのままに感じることはとてもしんどいことです。

 

だからこそ、まずは小さな一歩として「ちっちゃい感情に気づく」ことからやってみてはいかがでしょうか。

それ自体大変であれば、自分の感情に安心して触れることのできるお膳立てを手伝ってくれる存在の力を借りてみると良いかもしれません。

 

親友、パートナー、自助グループ、セラピストやカウンセラーといった安全基地を利用しながら、自分の感情と少しずつ向き合えるようになり、徐々に自分をなだめる能力が育ち、その結果感情を自分を助けるための資源として活用できるようになる。

 

このときにはきっと、「生きやすくなったなあ」なんて感じられるのではないでしょうか。

 

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