機能不全家族や毒親から受けた「呪い」を解くための心得
【記事を書いた人】
カウンセリングオフィス トリフォリ 高澤信也 福岡で子育てと生きづらさ克服をお手伝いしています。公認心理師。 |
おはようございます。カウンセリングオフィストリフォリの高澤です。
昨日、Amazonのオススメ書籍にこんなのがあったので注文してみました。
↓
『毒親の呪いを解く音楽CDブック (最新の心理療法を応用した音楽セラピー)
目次を見る限りは怪しいもの(汗)ではなかったので、届き次第自分で試してみようと思います。変化があったら結果報告しますのでお楽しみに。
ところで、このタイトルにもありますが、(毒)親から受けた負の影響を「呪い」と呼ぶことがあります。
「呪い」とは
ここで言う呪いとは、わが家で生き抜くために身につけた信念のことです。
例えば
「自分には価値がない」
「人は信用ならない」
「わがままであってはいけない」
などなど…
さらにこういった信念は
⚫︎苦痛を伴う感情
⚫︎苦しみを帯びた身体反応
⚫︎衝動的な行動(反応)
といったさらなる苦しみも引き起こします。
先の例のような信念はどれも苦しいものばかりですが、子ども時代のわが家を生き抜く上では役に立ったものばかりです。
しかしこれが後々私たちを苦しめることになります。
先の3つであれば、、、
⚫︎自分という存在を恥じてしまうと、ありのままの自分で生きていくことが困難になります
⚫︎人を信頼できないと、親密なつながりを持てませんし、人の中で過ごすだけでも不安や緊張でしんどくなります
⚫︎自分の本音を抑えてしまうと、常に怒りや欲求不満に苛まれてしまいます
何にしてもそりゃ苦しくもなりますね。
ACとは、子ども時代からこういった呪いにかかっている人々と言えるかもしれません。
しかしそのことに気づけない。
また、気づいたとしても解くのが難しい。
だから呪いなんですよね。
「呪い」を解くヒント
ところでこの「呪い」というおどろおどろしい言葉には、生きづらさを回復していく上で大切な意味も果たしていると思っています。
白雪姫のことをちょっと思い出してください。
彼女は魔女から呪いをかけられましたがそれに気づくことなく、ずっと眠り続けていました。
そしてこの呪いを解いたのは王子様のキスでした。
ここに生きづらさから回復するための一番大切なことが示されていると思います。
それは
呪いを解く上で必要なことは「呪いをかけた魔女を倒すこと」ではなく
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★「呪いを解くことだけ行えばいい」ということ
王子様は魔女を剣で懲らしめもせず、退治もせずに、その呪いを解きました。
親から受けた影響で生きづらくなったACもこれと同じだと私は思っています。
親を懲らしめなくても、改心させようとしなくても、謝罪させようとしなくても
「呪い」という影響だけ克服すればOK
もし白雪姫の呪いを解いた王子様が姫の呪いを解くことを怠り、魔女退治に精を出していたとしたらどうなったでしょうか。
白雪姫は今もまだ眠り続けている、つまり、呪いにかかったままということになりますね。
呪いをかけた魔女(親)への復讐心は一旦脇に置いて、その分の膨大なエネルギーを
「どうやったら私はこの呪いを解くことができる?」
に全集中で向けてみることを強くお勧めします。
副作用がなく(少ない)、呪いを解くことに役立つ手段があれば、いろいろ試すのもひとつの手ですね。
今回ご紹介したCDであれ
カウンセリングであれ
セラピーであれ
ヨガであれ
自助グループであれ
親友やパートナーの助けであれ。
とにかく役立つものをフル活用してください。
なにせ一度きりの人生です。
心穏やかに
楽しく
自分らしく
生きていけることを願っています!