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「自分と向き合う」は自分の課題を直視すること|毒親からの卒業

「自分と向き合う」は自分の課題を直視すること|毒親からの卒業

 

※「自分との向き合い方」メニューの注意点

自分と向き合うステップは結構ハードですから、ある程度回復した状態での取り組みが望ましいと考えています。親への恨みで苦しんでいる状態の方は、まずは自分が落ち着ける状態づくりに取り組んでいくことをお勧めします。

 


 

毒親卒業トレーニングブログ管理人/アダルトチルドレン支援の高澤です。

 

アダルトチルドレンの大きな特徴の一つに「依存性」があると言われています。

そのなかでも厄介なものが「人のせい」という責任転嫁です。

 

ではなぜ責任転嫁が依存にあたるのでしょう?

 

責任転嫁と依存性

「生きづらさ」という課題を解決する主体は本来自分自身ですが、過去の私を含め多くの当事者が「親のせい」に膠着することが少なくありません。

 

「親があんな風でさえなければ」

「親がこんな風でありさえすれば」

 

一時的にここを通ることは実はむしろ大切です。

なぜなら、ACに限らず、トラウマを負った人の大半が、

「あんな目に遭ったのは、自分が悪かったから」

と誤って思い込んでいることが多いからです。

 

だからこそ

「自分が悪いわけではなかった!」

を一時的に通ることは大切なのです。

 

しかしここに留まってしまうと問題が起こります。

親への恨みでエネルギーが消耗されてしまい、自分助けに取り組みエネルギーが枯渇してしまうのです。

 

自分助けに取り組まず、親への恨みに囚われ続ける状態は、言い換えると、自分のしんどさを解決することを親という「他者」に委ねていることになります。

それが「依存性」と言われる所以なのです。

 

その状態で人は「自分の課題」を見つめることをしません。

それ以前にそれがあることに気づいていないことが大半かもしれません。

 

 

ある男性の事例

これはシンヤさんという男性の事例です。

 

彼は「不幸の塊」でした。

親友がいる、彼女もいる、(よろしくない遊びですが)やりたいことをやっている、衣食住にも困っていない、、、にもかかわらず、です。

 

・日々生きづらさを感じる→「全部親のせい!」

・友だちや彼女が苦言を呈することがある→「俺は悪くない!」

・周りが自分の価値観と違うことをする→「世の中バカばっかりだ!」

 

「自分は正しい!」と信じては思い通りにならない他者や世の中に腹を立て、「相手が悪い」と思考停止状態になっていたため、彼はずっと見つめていなかったものがあります。

 

それは自分自身です。

 

見ていなかった「自分自身」とは

⚫︎自分の苦しみを和らげることをやらない自分

⚫︎親身な苦言にすら過剰反応する自分

⚫︎他者の価値観を「間違い」と断罪する自分

 

この自分を見ることがなかったからこそ、自分を助けることにも取り組まず、その結果苦しみが続いていた、、、というのが当時の現状だったのでしょう。

 

それにしてもどうして頑なに自分を見ることなく「人のせい」にしてきたのでしょうか?何か目的でもあったのでしょうか?

 

 

見えていなかった真の原因

当時は全く気づくことがなかったようですが、頑なに「人のせい」にしてきた理由、それは強烈なまでの

存在の恥(シェイム)

でした。

 

「自分は悪い」

「自分はダメ」

「自分はおかしい」

 

本当はこういった信念が心の奥底に潜んでいたわけです。

でもこれが表に出てくると非常に厄介ですから、それが出てこないようにする努力が必要だったわけです。

 

それが

「自分は悪くない」

「自分はダメじゃない」

「自分は間違っていない」

という正反対の信念だったのでしょう。

 

言わばこればバリアとなって「存在の恥」を観ないようにしてきたと言えるかもしれません。

 

でもこれだと

・謝罪すべき場で謝罪できない→孤立するリスク

・誤りを修正することができない→成長停滞のリスク

・闇雲に主張する→人が離れていくリスク

なんて副作用でかえって生きづらいですよね。

 

 

欠点の棚卸し

改めてシンヤさんの欠点は何だったのでしょうか。

 

自己中心性、慢心、自我肥大、身勝手etc。

いろんな言い方ができそうですが、あまりよろしい言葉はないようです…。

 

どんな言葉を使おうと、その出どころは結局は「存在の恥」だったわけですから、それを見つめる必要がありそうですね。

存在を恥じるなんて結構おおごとですから。

 

だからといってここで考えるべきは

「なぜ自分は自分の存在を恥じるようになったのか?」

ではありません

 

この問いから導かれる答えは多くの場合

「◯◯(他者)の△△(行為)のせい」

という「人のせい」になりがちです。

 

一時的にはここを通ってOKですが、ここに留まってしまうと

恨みや憎しみ

といった更に自分の内側を苦しめる感情が湧いてきて悪循環を引き起こしますので望ましくありません。

 

自分への問いは「変えられない過去」にフォーカスを当てたものではなく

*変えられる「今、ここ」にいる「自分」

にフォーカスを当てることが大切です。

 

事例の場合であれば

「なぜ私は“今も”自分を恥じ続けているのだろう?」

 

この問いの答えは

「ずっと自分を批判し続けているから」

(更に「他者の批判を鵜呑みにし続けているから」)

でした。

 

辛辣な自己批判を続けたり、他者からの(不当な)批判を鵜呑みにし続けていれば、自尊感情なんて増えるどころか下手すると粉々です。

 

ここに手をつけることなく存在の恥を和らげるなんてことはさすがに不可能でしょうね。

 

したがってここでようやく手をつけるべき欠点、

正確に言い直すと

*自分を生きやすくするために解決すべき課題

がはっきりしたことになります。

 

そもそも

欠点=悪いところ、ダメなところ

という意味ではなかったのです。

 

 

解決のステップへ

ここまで来ると、あとは何をやるべきかはシンプルですね。

先の事例で整理してみましょう。

 

欠点(=取り組むべき課題)は

・存在の恥

でした。

 

そしてそれは

・辛辣な自己批判

・他者からの(不当な)批判を鵜呑み

によって維持されていました。

 

であれば為すべきことは

*自己批判をやめる

*他者からの正当な批判は受けいれ、不当な批判には「ノー!」

でいいのではないかと思います。

 

しかしこれ自体が難しいこともあるでしょう。

 

そのときは

*自己批判を自己慈悲に変えるための取り組み

*他者からの批判内容を「行為」と「人格」に見分けるための取り組み

なんてことも必要になってくるでしょう。

 

これは自力だけでは難しそうですから、他者の手を借りる必要がありそうです。

 

 

最後に

今回の事例では、自分と向き合うテーマは「存在の恥」でしたが、それ以外にも向き合うべきテーマは多岐に渡るかもしれません。

 

テーマが何であっても先の流れで自分を見つめていくことで

*自分の育て直し(reparenting)

は十分可能だと思います。

 

最後に、事例のシンヤさんは私です。

ということで、「結構きついこと書いてるな〜」と心配だった方はどうぞご安心ください(*´꒳`*)

 

 

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