こんにちは。
トリフォリの高澤です。
前回のブログでは
「子どもの自己肯定感がなぜ低くなるのか?」
をお伝えしました。
↓
今回はその続編で、
「自己肯定感を高める方法」
をお届けします。
大切なのは親の自己肯定感
●子どもの自己肯定感を高める
が大切とよく言われますが、
それよりも先に
★親自身の自己肯定感を高める
ほうが何十倍も大切です。
なぜなら親自身の自己肯定感が低いと・・・
・子どもに自分を投影して「厳しすぎ」あるいは
「緩すぎ」のどちらかに偏るリスクが生まれる
・親子の役割が逆転するリスクが生まれる
(親が感情的になり、子がそれをなだめる役割)
・大人として理性的にかかわることが難しくなる
などなど
その状態で
「子どもの自己肯定感を高めよう!」
ってさすがに変な話ですよね。
ということでここでは
親御さんの自己肯定感を高めること
に役立つことをお伝えします。
もしあなたがアダルトチルドレンとして
幼少期から自己否定感を抱えてきた方なら、
『未完了の感情』を終わらせることで
根っこから自己肯定感を回復できますよ。
でもそれはセルフでは難しいので、
*今日からできる
*自分でできる
方法を今回ご紹介しますね。
①安全基地をもつ
自分が無理せず自然体でいられる。
批判も否定もされない。
心も身体もリラックスできる。
そんな「安心安全」な居場所をもつことが
ほかの何よりも優先されます。
人とのつながりでそんな場があれば
いいですが、もしないなら、
●ひとりで安全に過ごせる居場所
●自然に触れることができる居場所
●「守られている」と感じられる居場所
そんな居場所も大切な安全基地になります。
②一番愛してくれた人
今日まで生きてきて
あなたを一番愛してくれた人は誰ですか?
100%自分の期待通りではなかったけど、
それでもあなたの人生の中で
最も大切にしてくれた人は誰ですか?
その人は
・いつ
・どこで
・どんなふうに
あなたのことを大切にしてくれましたか?
その場面をありありと思い出し、
その時の感覚を味わってみてください。
③3good
ここからは小ネタを連発しましょう。
3goodとは毎日寝る前に
*自分にとって良かったことを3つ書き出す
という超お手軽な方法です。
ここで言うgoodは
*ちょっとしたことでOK
ですよ。
たとえば
1)朝すっきり目が覚めた
2)桜の枝がピンクがかっているのに気付いた
3)今日も一日無事故で済んだ
これの変形バージョンとしては
●「今日も一日いい日だった」と仮定する
●なぜそう言えるかの材料を探索する
●それを3つ書き出す
これも3good同様
”ちっちゃいもの”のほうが良いですね。
たとえば今日の私なら
1)息子が元気に起きてきた
2)息子が笑っていた
3)息子が友だちと遊びに出かけた
即効性はあまりないかもですが、
「無いものを見る癖」を脱して
「すでにあるものに気づく力」が
続けていくと育っていきますよ。
ちなみに
「すでにあるものに気づく力」を
別名、、、
★幸せを感じとる力
と呼んでおります^^
④リフレーミング
これはビジネスセミナーや
キャリアカウンセリングなどでも
よく用いられる方法です。
物事の捉え方の枠組みを
別の枠組みで見直す方法。
(リフレーム:reframe)
ざっくり言えば
*欠点の言い換え
みたいなもんです。
たとえば
●大人しい→→物静か
●短気→→自分に正直
●過敏→→繊細
上記のようなリフレーミングは
正直あまり効果を感じません(汗)が、
次の方法は結構使い勝手いいですよ。
それは
自分が「よくない」と思っている行動の
その先にある肯定的な目的(意図)を見つける。
たとえば
親が子どもを怒鳴るという行為。
行為だけ切り取れば
「良くない!」
と見なされます。
だけどそれを
「何のために?」
という問いで掘り下げると、
こんな答えが出てきたりします。
↓
↓
*人に迷惑をかけない子に育ってほしくて
*人の話を聴ける子になってほしくて
*間違った行動を正してほしいから
こういった「目的」は
とっても大事ですよね!
ただそれを達成するための
「手段」が望ましくないだけなのです。
ということで、
自分が「良くない行為」をやっては
罪悪感で苦しくなっている人は、
その先にある「何のために?」を
自問自答してみてください。
きっとそこには
大切な意図が隠れていますよ。
ちょっとここで余談です。
アルコール、ギャンブル、薬物、
セックス、ネット、自傷行為、
共依存などといった依存行為を
アディクションと言います。
これは行為だけ見ると
「よくない!」「問題!」
と見えますよね。
でもその目的は実は
●自分を落ち着かせること
●自己否定感を和らげること
●生きている実感を持つこと
といったとても大切なものだったりします。
人は何かしらの行為をするとき、
その目的はとっても大切だけど、
往々にしてその手段を誤るんですよね。
これを知っておくことって
子育てする親にはとっても大切です。
⑤さらにほかの方法いろいろ
ほかにもいろいろ小ネタはありまして、、、
●自分に課している「べき」の程度を見なおす
↓
たとえば「絶対に失敗してはいけない!」
これ、無理ですって( ̄▽ ̄)
●人が「してくれなかったこと」じゃなく
「してくれたこと」を振り返る
↓
たとえばわが子の不登校なら
「今日も学校行かなかった」ではなく
「今日も生きていてくれている」
●身体が”心地よい”と感じることをする
↓
決して刺激の強い興奮系ではなく、
ほのかな穏やかさといった安堵系ですよ。
●何かを選択する場面では自分の胸に手を当て
「どうしたい?」と聞いてそれに沿ってみる
↓
たとえばママ友と食事にいくとき
「周りは何を望んでいる?」ではなく
「私は何を食べたい?」
●自分を敬ってくれる人と共に過ごす
↓
敬ってくれる人
=あなたの考えや感情や選択を
「良い」「悪い」とジャッジしない人
(たくさん「いいね」をくれる人ではないですよ)
●自分を縛っている禁止を許可に変え、
それを腑に落とせる根拠を創り出す
たとえば「子どもを怒ってはいけない」。
↓
「必要なときは怒ってもいい。
なぜなら叱ることをやめたら
この子が身勝手人間に育ってしまうから」
<「禁止を許可に変える」のオプション>
●暴力など許可しがたい行為は
禁止を願望レベルに引き下げ、
その上で自分に慈悲の言葉を与える。
たとえば「子どもを絶対に叩いてはいけない」。
↓
「できれば叩かないに越したことはない。
でも人間だから時に過ちを犯してしまうこともある。
そんなときはあとでちゃんと謝ろう。
そして言葉で伝えられる自分に少しずつ変えていけばいい」
まとめ
前回の記事では
自己肯定感が低くなる原因を、
今回の記事では
その改善方法をお届けしました。
根本からリセットする場合は
セラピーやトレーニングが必要ですが、
自分で出来ることもゼロではありません。
あなたが子育て中の親御さんなら、
今日挙げたものを使ってまずは
ご自身の自己肯定感を調えてあげて
ほしいと願っています。
その先でわが子の
1)自己否定を招く関わりは減らし
2)自己肯定に役立つ関わりを増やす
に取り組んでみてはいかがでしょうか。
親子ともども自己肯定感アップさせて
楽しく幸せに生きていきたいですね(^^)v