こんにちは。
子育て感情トレーナーの高澤です。
「周りのお母さんたちは
みんなちゃんと子育てできてる」
「できてないのは私だけ」
「なんで私はこんなにダメなんだろう…」
相談初期の頃には多くの方が
こんな自己批判の声を吐露されます。
明らかに精一杯頑張っているのに、
自分ではそれを認められない。
周りから承認や評価をもらえても
それを受け取れないことも多い。
これでは自分を認める可能性はゼロ。
何ともつらいものです。
自分を肯定できないと
この苦しみは
こんな公式によって作られています。
理想ー現状=自己否定感
●目標=理想の自分
↑
ギャップ=悩み
↓
●現状=理想に届いていない自分
望むような自分になれれば
100点。
でもそうなってないから今は
30点?20点?それとも0点?
この差が
「悩み」
になるわけです。
したがって
理想が高いければ高いほど
ギャップは広がり、それが
自己否定感を強めます。
突然ですが
こんなおかあさんって
ほんとにダメでしょうか?
・子どもにはガミガミ言いがち
・苛立ちがひどい時は叩くことも
・夫にもイライラして八つ当たり
・最近は疲れていて子どもと会話すらしたくない
その一方で
・毎日家族全員分の食事を作っている
・掃除も洗濯も一人で担っている
・カフェでお茶する時間すらない
・気づけば美容院もずっと行けてない
・自分のしたいことは諦めて家族優先
前者にフォーカスすれば
「イマイチな親」
だけど後者にフォーカスすれば
「頑張っている親」
どこを見るかで
見え方なんて
いくらでも変わるものです。
ではどっちが本当?
正解は
「どちらも」
です。
何せ私たちは生身の人間です。
神や仏でもなければ
聖人君子でもない。
陽も陰もある。
プラスもマイナスもある。
光も影もある。
どちらもあって当たり前。
それが自然です。
それが人間です。
にもかかわらず
「理想の自分」
に届いていない自分を
「ダメ」と見なしてしまうと
自分があまりに報われません。
「今、ここ」の自分を肯定する
この苦しみから脱したいからと
●他者評価(承認)
で埋め合わせようとする方は
とっても多いです。
でも人が何をどう評価するかは
その人の価値観や好みに大きく
左右されます。
土台コントロール不能なのです。
自己肯定の手段を
他者評価に委ねてしまえば、
「振り回されて苦しい!」
といった結末は必定です。
だからといって
せっかく人がくれた承認を
受け取ることをしなかったら、
そこで得られたであろう元気も
勇気も湧いてはきません。
ではどうすればいい?
それには自分と向き合って
いくつかのことを理解する必要があります。
自分と向き合うステップ
①何のために自分を責めるんだろう?
↓
人は自分にメリットがない選択を
することはありません。
意識上は気づいてなくても
ある選択をし続けているなら、
何かしらのメリットがあります。
ただ、そこにはきっと
「見たくない自分」
が隠れているとは思いますが。
②自分を「ダメ」と最初に決めたのは
いつだろう?
↓
生まれつき自己批判する
子どもなんて存在しません。
自分を批判するようになったのはいつからか?
何がきっかけだったのか?
こんなことを振り返ってみると、
自分を責める癖がいつ、どこで
身についたかわかると思いますよ。
まあ、これもあまり
振り返りたくない記憶かとは思います。
③どんな自分を「理想」に据えているんだろう?
↓
もし自分の理想像が
「変えられない」姿であれば、
それは達成不能の目標。
変えられない理想の典型例は
*誰からも嫌われない
*みんなから好かれる
*絶対に怒られない
*何があっても人を不快にしない
etc.
これは全て
「相手」次第。
私たちは他者を
コントロールできません。
他にも
*絶対に怒らない
*絶対に怖がらない
*絶対に嫌な顔をしない
これは全て
「感情」
人間である以上
感情を感じなくはなれません。
(トラウマによる解離は別です)
「変えられないもの」
を理想に据えれば心身ともに
消耗するばかりで実りが得られません。
時折理想が現実離れしていないか
チェックしてみることは有用です。
さいごに
自己否定感が強い人ほど、
自分に過剰な理想を強いたり
他者評価で埋め合わせようとしたり
することが多いようです。
しかしそれは
*「今、ここ」の自分の否定
に他なりません。
だからこそエネルギーは
・自分に理想を強制すること
・他者評価を得ること
に使うよりも、
*自分と向き合って
「今、ここの私」を理解すること
に使ってみることをオススメします。
自分のことを深く理解し、
現状の自分を受け入れることができれば、
実は自己肯定感は高まっていきますよ。
人は苦手な相手であっても
その人の苦労や痛みを知った途端、
ちょっと優しくなれたりしますよね。
自分に対しても同じです。
まずは自分のことを理解することに
取り組んでみてください。