人はどのようにして自分で自分を苦しめるのか #4 | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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人はどのようにして自分で自分を苦しめるのか #4

人はどのようにして自分で自分を苦しめるのか #4

 

こんにちは。

子育て感情トレーナーの高澤です。

 

 

「自分を苦しめているのは自分自身」

のタイトルでお届けしてきた

『苦しみ増幅システム』の第三話、

 

自己批判 vs 自己慈悲

 

をお届けします。

 

自己批判と存在の恥

「劣等感が強い」

「自分が嫌い」

「自分には大した価値はない」

 

 

これまで数えきれないくらい

聞いてきた訴えです。

 

 

自分を批判すればするほど

自信喪失するだけなのに、

なぜか人はそれを繰り返します。

 

 

しかも難儀なことに、

特定の行為や行動ではなく、

自分という存在ごと否定して

つらくなるケースが大半です。

 

 

「あの言い方はよくなかった」

ではなく、

 

「あんな言い方しかできない

自分はダメな人間」

みたいに。

 

 

自分全体を批判して

感じる恥の感情を

「シェイム(存在の恥)」

と呼びます。

 

 

ずーんと沈んで重くなったり、

感情や欲求が麻痺して鈍く

なったりする感じです。

 

 

 

選ばれやすい解決努力

「自分はダメ」と思って

苦しくなっているのですから、

ここで選ばれがちな解決努力は

 

*ダメじゃない自分になる努力

 

です。

 

 

中でも特筆的なものは

 

*人から承認をもらう努力

 

ではないでしょうか。

 

 

能力向上

優しい振る舞い

人にないものを得る努力

などなどです。

 

 

しかしこの策は

かえって苦しみを増やします。

 

 

「人から認められた自分」

を評価するわけですから、

 

必然的に

「認めてもらえない自分ばダメ」

がずっと付きまといます。

 

 

ここに大きく囚われてしまうと、

それがあれば落ち着けるけど、

ないと落ち着けません。

 

 

そうなると

アルコールや薬物への

依存と同じ状態。

 

 

「それ無しではやっていけない」

という囚われの生き方に

ハマってしまいます。

 

 

本来人からの承認とは

自分が何かを為した結果

もらえたらうれしいもの。

 

 

それを目的に据えるから

生きづらくなっていくのです。

 

 

 

普通である勇気

この悪循環から脱するには、

・できる人

・いい人

・好かれる人

 

など、といった自分を

目指すのでなく、

 

不完全で、

欠点も沢山あって、

すごくも偉くもない

どこにでもいる普通の人間。

 

 

その自分を

いたわり慈しむことを

 

★自己慈悲

 

と言います。

 

 

すごいことをしたときに

ぼめるだけなら誰でもできます。

 

 

自己慈悲はそれではなく、

たとえば失敗したり

叱られて落ち込んだ時に、

自分をいたわることを指します。

 

 

たとえば失敗したとき。

 

 

それを自分で責めるほど

つらくなってしまいますよね。

 

 

しかしほんとは

責めなくていいんです。

 

 

だって、失敗したということは、

逃げずにチャレンジしたから。

 

 

その勇気を認めることは

大切です。

 

 

何より失敗して誰よりも

落ち込んでいるのは自分。

 

 

もしあなたの親友が

 

・逃げずにチャレンジした

・自分なりに頑張った

・だけど失敗した

・それで凹んでいる

 

ときに責めるでしょうか?

 

 

その努力を認めたり、

凹んでいる気持ちを

宥めてあげたくなりませんか?

 

 

そしたら

その友だちはきっと

立ち直る勇気が湧いてくると

思います。

 

 

それを自分に

やってあけること。

 

 

それが自己慈悲です。

 

 

 

自己慈悲≠甘やかし

「自分のこと甘やかすと

もっとダメになる!」

 

 

自己慈悲の話をすると

高確率でこの答えが

返ってきます。

 

 

これ、

最大の勘違いです。

 

 

さっきの親友をいたわる

時のことを思い出してください。

 

 

友だちの至らなさを

責めたらどうなりますか?

 

 

元気や勇気が

湧いてくるでしょうか?

 

 

よりいっそう

プレッシャーで

本来の力が出せなくなる

のではないでしょうか。

 

 

一方で、

友たちの頑張りをいたわり、

慈しみの言葉をかけたら

どうなるでしょうか?

 

 

立ち上がって

もう一度頑張る勇気が

出るのではないでしょうか。

 

 

他者へのかかわりも、

自分自身への関わりも

違いはありません。

 

 

そもそも批判で

人が元気になれるのなら、

とうの昔にこの世界は

自己肯定感が高い人だらけに

なってないとおかしいわけで。

 

 

そんなことないですもんね。

 

 

もしあなたが自己批判て

苦しみが減ってないのなら、

自己慈悲を試してみる価値は

あると思いますよ。

 

 

そんなときは

★セルフコンパッション

というキーワードで検索して

みてくださいね。

 

 

 

まとめ

4回にわたって

苦しみ増幅システム

についてお届けしてまいりました。

 

 

ここで提案したことは

 

 

1)「私だけ」と思い込んで

苦しみを増やす代わりに、

人はみな同じ苦を抱えている

ことに気づこう!

 

 

2)思考で過去や未来を

彷徨う代わりに、普段から

「今、ここ」に意識を向けよう!

 

 

3)自分を責めても苦しいだけ。

代わりに自己慈悲を使ってみよう!

 

です。

 

 

自分で自分を苦しめる代わりに、

これからは自分を助けてあげる

方向に変えてみませんか?

 

 

その先には

 

*世界は安全という感覚

*この自分でいいという感覚

*人は信頼できるという感覚

 

が増えていきますよ!

 

 

あなたの生きやすさが

増えることを祈っています!

 

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