なぜカウンセラーが優しすぎると悪化してしまうのか? | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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なぜカウンセラーが優しすぎると悪化してしまうのか?

なぜカウンセラーが優しすぎると悪化してしまうのか?

こんにちは。

子育て感情トレーナーの高澤です。

 

 

あなたはこれまでに

カウンセリングやセラピーなどを

利用した経験はありますか?

 

 

もしくはその予定がありますか?

 

 

そういったものを受ければ・・・

 

誰もが元気になっていく!

なりたい自分になっていく!

となるかと言うと

必ずしもそうではないんです。

 

カウンセラーってどんな人間?

私はかつて2人のカウンセラーさんに

お世話になったことがあります。

 

 

一人目の先生はとてもやさしくて、

私が迷惑をかけたときでも笑って

「大丈夫」と言ってくれる方でした。

 

 

穏やかで優しくていつも笑顔の

The カウンセラー!

なイメージにぴったりでした。

 

 

とても気分的にはよかったのですが、

なぜか自分の成長はほとんど感じられず、

被害者意識が強まった記憶があります。

 

 

もう一人の先生も

やさしく話を聴いてくれました。

 

 

でも大きな違いがあって、

*やるべきことはやるよう直言される

*自分助けから逃げたときには叱られる

といった厳しい一面がありましたよ。

 

 

で、どっちが助けになったかと言うと、

圧倒的に後者の先生。

 

 

カウンセラーのイメージに

ぴったりの前者の先生では

回復できなかったのです。

 

 

 

変化・成長を左右するもの

ところで、当所ではコロナ以前は

グループセラピーという名の

グループ活動をやっていました。

 

 

そこでは

 

・同じことを

・同じ時間に

・同じだけ

 

共有していたにもかかわらず、

変化、成長の度合いが人によって

大きく異なっていました。

 

 

理由は何だと思いますか?

 

 

これはマンツーマンのカウンセリングで

変化成長しやすい人・しにくい人

にも共通している要因です。

 

 

それは

 

 

 

 

★取り組む姿勢が主体的か、依存的か

の違いです。

 

 

先の前者の先生に

お世話になっているときの私は、

きっちり依存的だったと思います(汗)

 

 

「とにかくこのつらい状態を

先生の力でどうにかしてほしい!」

 

そんな思いでいっぱいでした。

 

 

解決したいはずの当事者が

依存的な態度に陥ってしまうと、

こんな悪循環が起こりがちです。

 

 

・苦しい

・どうにかしたい!

※カウンセリングを受ける

・アドバイスをもらう

・だけどあまり実践しない

・変化しない

・苦しみは続く

・「ここは役に立たない!」

・ほかのカウンセラーを探す

・上記の※に戻る

 

 

こうやって順序だてて書くと

効果が出ないのは一目瞭然ですよね。

 

 

ですが、かつての私同様、

不思議なことにこの悪循環を

繰り返す方はゼロではありません。

 

 

この悪循環にはそれを維持する

見えない仕組み

が隠れています。

 

 

それにカウンセラーもクライエントも

気づかないままだと、この悪循環は

繰り返されてしまいます。

 

 

その隠れている仕組みとは・・・

 

 

*自分の苦しみを

人にどうにかしてもらいたい!」

といった依存的な姿勢です。

 

 

たとえば登山。

 

 

山頂まで登ることができれば

ものすごい達成感を得たり、

観たことのない美しい景色を

観たりすることができます。

 

 

とてもいい感じ!

 

 

だからといってそこまでの道のりが

楽だったかと言うときっとそうでは

ないはずです。

 

 

・登山の知識習得

・現地の下調べ

・体力トレーニング

・道具の準備

・平地での練習

などなどやることはたくさんです。

 

 

そしてそのどれもが

*面倒くさくて

*しんどい

ことばかり。

 

 

「もっと楽だったらいいのに!」

 

「いっそ誰かが代わりに

全部やってくれたらいいのに!」

 

なんて愚痴の一つも

言いたくなるでしょうね。

 

 

だけど、いずれも

登頂という「目的」

を達成するには必要なものばかり。

 

 

「しんどい」

「面倒くさい」

を通って初めて、、、

 

登頂という

★ほんとうに欲しい結果

を手に入れることができます。

 

 

自分がやるしかないことを

人が代わりにやってくれたところで、

知識も体力も技術も何一つ得られません。

 

 

カウンセリングも同じです。

 

 

得たい結果を得るためには、

必要な取り組み

は決して避けることはできません。

 

 

なんて当たり前の話!

って思いませんか?

 

 

ですが不思議なことに

カウンセリングといった特殊な場では

こんなことが意外と起こりがちなのです。

 

 

 

カウンセラー側の課題

言わばこれは「落とし穴」。

 

 

実はクライエント側だけでなく、

カウンセラー側も落ちている人が結構います。

 

 

実際に私の周りにもいますし(汗)

 

 

それはこんな悪循環です。

 

・クライエントが苦しんでいる

・「何とかしてあげなきゃ!」

・本人がやるべき課題を肩代わり

・しかしそれは本人の代わりに

登山の準備をしているような

意味不明の行為

・クライエントは登山できる状態にならない

(=自分を変化・成長させることができない)

・苦しみは続く

・さらにカウンセラーは

「助けてあげなきゃ!」を強化する

・クライエントはますます

「助けてもらわなきゃ!」に陥る

 

 

ここに変化成長が訪れる余地は皆無です。

 

 

 

カウンセリングは虚業

カウンセリングは衣食住や医療といった

「それがないと生きていけないもの」

とは異なり、、、

 

「本来は無くてもいいもの」

です。

 

 

前者を「実業」

後者を「虚業」

と呼びます。

 

 

その虚業にわざわざ時間やお金や

労力といった大切なものをかけるのが

カウンセリングやセラピー。

 

 

だからこそ

*主体的に

*本気で

取り組むことが欠かせません。

 

 

「お金さえ払えば

何とかしてくれる!」

といった場ではありません。

 

 

その前提に気づかないままに

カウンセリングを使い始めると、

早晩行き詰まる可能性が出てきます。

 

 

 

双方が自分の役割を担う

上述のような状態、つまり、、、

 

・クライエントの姿勢は依存的

・カウンセラーの姿勢は過保護な親的

 

なままではどれだけの時間、

お金、労力を費やしたとしても

欲しい結果は決して得られません。

 

 

むしろ両者が協力して

苦しみを悪化させている

と言っていいかもしれません。

 

 

繰り返しになりますが、

カウンセリングとは生きる上で

必須ではない「虚業」です。

 

 

そこに大切なものをかけて

取り組む行為なのですから、

*主体性

*本気

が必須です。

 

 

これがクライエント側の課題です。

 

 

一方カウンセラー側の課題は、

*本人がやるべき課題に手出ししないこと

 

 

わが子が工作が苦手だからといって、

毎回親が代わりに作ってあげたところで

その子の物づくりの力は一ミリも増えません。

 

 

それどころか

「やってほしい!」

という依存欲求を強めかねません。

 

 

それではその子は

何一つ成長できないままです。

 

カウンセラー側は(親も)決して

このような過ちを犯してはならない

と強く思っています。

 

 

さらにその共依存的なあり方を

 

・愛情

・やさしさ

・思いやり

・共感

・寄り添い

 

といった美しい言葉、

しかし虚飾の言葉でクライエントの

成長を阻むべきではない!

そう強くも思っています。

 

 

 

ゲシュタルトの祈り

クライエント側は自らを助けるために

*主体性

*本気

をもって必要なことに取り組む。

 

 

カウンセラー側は

クライエントが主体的であれるよう

*クライエントの肩代わりをしない

(境界線を侵さない)

ことを死守する。

 

 

ここがカウンセリングを通じて

欲しい結果が出るか否かの違いを

左右しています。

 

 

今日は最後にその

原理原則

を如実に示してくれる詩をご紹介します。

 

 

支援者となって20年。

 

今もなお私を戒めてくれる

大切な言葉です。

 

 

+ゲシュタルトの祈り+

 

私は私のことをやり

あなたはあなたのことをやる。

 

私は

あなたの期待に応えるために

この世にいるわけではない。

 

あなたは

私の期待に応えるために

この世にいるわけではない。

 

あなたはあなた。

私は私。

 

もし偶然にお互いが出会えれば

それは素晴らしいこと。

 

もし出会わなければ

それをそれでしかたがないこと。

 

・・・・・・・・・・・・

 

当カウンセリングでは

★自分で自分の面倒を見れるようになること

を一番の目的に据えています。

 

 

それは生きる力となって自分自身を、

そしてわが子の育ちもこれからずっと

助けてくれますから。

 

 

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