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アダルトチルドレン(AC)専門の心理カウンセラー高澤信也 公式サイト

子どもにトラウマを負わせないことよりも大切なこと|毒親卒業トレーニング

子どもにトラウマを負わせないことよりも大切なこと|毒親卒業トレーニング

 

カウンセリングオフィス トリフォリの高澤です。

AC未回復のママさん・パパさんの回復と子育てを支援しています。

 

最近息子のくしゃみ、鼻水、目のかゆみがひどかったので、子どものアレルギーを専門に診てくれる病院に行ってきました。

 

空間的に距離取れるかなあ、密接しないで済む環境ならいいんだけど、、、なんて気がかりありましたが、広々空間+予約制ということもあって、近い距離の人でも3mくらい離れていることができたので安心でした。

 

待合室での出来事

その待ち時間の間に、年のころは1才にも満たないであろう赤ちゃんが注射をおこなったりする部屋に連れて行かれました。

その子は看護師さんに抱かれて連れて行かれました。

親御さんは待合室で待っておられました。

 

ほどなくすると火がついたような泣き声。

お医者さんも看護師さんもその子の治療のために最善を尽くしている。

親御さんもそれを信じてじっと待っている。

 

みんなが頑張っている瞬間です。

 

処置が終わって部屋から出てきたその赤ちゃんはすっかり落ち着いて、かわいらしい表情のまま看護師さんに抱っこされていました。

 

見ていてほっこりするようなエピソードだと思いませんか?

 

 

 

子どもの訴え

でもその火がついたような赤ちゃんの泣き声に耳をじっと傾けていると、「こわいよー!」「ママたすけてー!」って叫んでいるようにも聞こえました。

 

その赤ちゃんの立場に立ってみれば、突然両親から引き離され、知らない人に抱っこされ、知らない場所に連れて行かれ、知らない巨人たち(大人)に囲まれ、予測がつかないことをされ、それには多少の痛みを伴い。。。

 

その子の記憶には残らなくても、得体のしれない恐怖心だけが残ってしまう可能性を否定できません。

なぜならそこに安全基地である親(特におかあさん)がいなかったのですから。

 

 

 

わたしの失敗談

ところでうちの息子が3才の頃、熱発を診てもらうために私一人で病院に連れて行ったことがあります。

診察室に入る前から「怖い」と大泣きし、逃げ出そうとする息子。

 

最初はなだめていましたが、一向に収まらなくてイライラ。

診察室に呼ばれるとさらに大泣きプラス逃亡をはかろうとしたため、強い口調で説教し、力づくでじっとさせました。お医者さんにも看護師さんにも迷惑おかけしているのがいたたまれなかったのです。

 

当時は「困った息子だ!」と憤慨しましたが、実はこれ、息子の問題ではなく私のかかわりの失敗でした。

 

強烈な「こわい!」を感じていたのですから、親の私がなすべきことは静かにさせることでも押さえつけることでもなく、安心を提供しつづけることだったのです。

 

「こわいね」と穏やかに声掛けし、抱っこしながら体をさすってあげるだけでよかったのに。。。

 

失敗した要因は、私のフォーカスが「こわがっている息子」ではなく、「迷惑をおかけしている医療スタッフ」に向けられていたからです。

 

いやはやわれながら残念無念…。

 

 

 

子どもにとっての医療トラウマ

今日の病院で出会った赤ちゃんはトラウマまでは負っていないかもしれません。

親と離れた時間は短く、処置も鼻に綿棒で終わりだし、看護師さんはずっとその子をなだめていましたし、何より直後に母親の胸元にもどってよしよしされていましたし。

 

しかし事態が違えば医療トラウマを負った可能性を否定できません。

 

もし処置の時間がもっと長かったら?

もしもっと強い痛みを伴うものだったら?

もしいくら泣き叫んでも事態が変わらなかったら?

 

何よりも

もしその後安全基地である母の胸に戻れなかったら?

 

その子の記憶には残らなくても、身体や神経がトラウマとして記憶することでしょう。

医療トラウマは何も侵襲的な手術によって起こるものばかりではないのです。

 

赤ちゃんやまだ幼い子どもが病院で処置や手術を受けるときには、その場に安全基地である母親(養育者)が共にいることが大切だと言われています。

これは小児期の逆境体験によるトラウマ研究(ACE研究)をおこなったCDC(アメリカ疾病予防管理センター)も推奨しています。

 

大切なことは「安心安全を脅かされないこと」ではなく、脅かされている最中(もしくはその後)に「守ってもらえること」、つまり

*安心安全を与えてもらうこと

なのですね。

 

 

 

子どものトラウマをゼロにできなくても

子どもはいろんなことでトラウマを負う可能性があります。

実際支援したケースにこういった方がおられました。

 

母胎のなかのいる頃から

・常に両親は不仲で言い争い

・父はその子の生誕を望まず母胎に向けて暴言や暴力

・母は四六時中不安で落ち着くことができない

 

たとえ母胎の中にいてもこれでは安心して過ごすことができません。

トラウマを負う可能性は決して低くないのです。

 

こういったものをバーストラウマと呼びます。

 

おぎゃーと生まれる前ですらトラウマになることがあるのですから、生まれたあとに子どもたちが何かしらのダメージを受けることは、もしかしたら避けることができないのかもしれません。いえ、どこかしらで、なにかしらの理由でトラウマを抱えてしまう、、、それくらいの前提で子育てをしていく必要がある気がします。

 

だからこそ私たち親は

●わが子が傷つかない(傷つきをゼロにする)ことに尽力すること

よりも

〇傷ついている(傷ついた)ときに全力でフォローすること

のほうが何倍も大切だと感じます。

 

私も人の親。

できれば息子に無用な傷つき体験をしてほしくないと願ってきました。

でも世界で生きている以上、傷つきは避けられないんです。

 

だからこそ、わが子を傷つけた相手を憎む時間とエネルギーがあるのなら、それを傷ついたわが子のフォローに注ぎ込むことが何十倍も大切で、それがわが子を守ることになるんだと気づきました。

 

今朝病院で泣いていたあの赤ちゃんがそれを改めて気づかせてくれた気がします。

 


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