「コロナが不安でしょうがありません。どうしたらいいですか?」 | 子育て感情セラピー|カウンセリングオフィストリフォリ
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「コロナが不安でしょうがありません。どうしたらいいですか?」

「コロナが不安でしょうがありません。どうしたらいいですか?」

 

毒親卒業トレーニング管理人兼アダルトチャイルド支援の高澤です。

 

いま世は新型コロナウィルスで大変な状態になっていますね。

 

トリフォリの相談者であれ、関わっている行政機関の相談者であれ、一定数の方々はもともと不安傾向が強かったのですが、コロナの一件でさらに不安が強まり、表題のような訴えをされることが増えてきました。

 

不安は「怖い」の仲間の感情ですから不快さが非常に強く、そのためそのままにしておくのが難しい感情でもあります。

 

今回はその「不安」とのお付き合いについて考えます。

 

ある相談者Aさんの訴え

「テレビも新聞も連日コロナの報道だらけ。感染者がどんどん増えて、亡くなっている方も増えてますよね。なのに治療法がまだないでしょ。自分も感染するんじゃないかと思うと、子どもたちが感染するんじゃないかと思うと、最終的には感染して命を落とすんじゃないかと思うと、不安で不安でしょうがないんです。きついんです。どうしたらいいですか?」

 

ワクチンや明確な治療法が存在していれば、Aさんもここまで不安にならずに済んだことと思います。

 

 

 

不安の特徴

不安を感じているそのとき、私たちの内側で起こっていることは、、、

否定的・悲観的な未来予測

です。

 

つまり不安は「現実」「事実」ではなく、そこから派生した「ネガティブな未来を想像すること」によって引き起こされるものです。

 

先のAさんの訴えはまさに

まだ訪れていない未来を悲観して憂いている

状態でした。

 

 

 

不安のパワーの部分

では不安は悪者かというと、実はそんなことはありません。

 

Aさんは不要不急の外出などなさいませんし、マスク・消毒・手洗いも欠かしません。つまり「今の自分にできること」をしっかりなさっているわけです。

 

新型コロナウィルスは身体や生命に関わる案件であり、尚且つその解決の先行きが不透明な現状にあるにもかかわらず、Aさんが最善を尽くすことができているのはまさにこの不安のお陰です。

 

不安は非常に不快な感情ですから「無くしたい」「取り除きたい」と願うのは人の常ですが、一方で不安を感じることができていたからこそ、Aさんは自分や子どもたちの身の安全を守る行動を速やかに取ることができたのです。

 

これがホンモノの不安の力です。

 

不安という“感情“の真の目的は

★自分や仲間の生命や身体を脅かす脅威から逃げて身を守る

(=生体にとって何より大切な安心安全を取り戻す)

なのです。

 

つまり、「怖い」と感じることができて初めて、私たち人間は脅威から逃げて自分と仲間の身を守ることができるのです。

 

ということは、「怖い」を感じにくい、あるいは感じていても「別に怖くない!」などと否認してしまうと、守るべき大切な身体や生命を守れなくなってしまいます。

 

男性は特に「怖い」を感じることをヨシとすることが難しい向きもあるかと思いますが、生命と身体の安全を守るためには

ちゃんと怖がる

ことは実はとても大切なのです。

 

 

 

不安の自滅的な部分

Aさんのように“ちゃんと怖がる“ことで身を守るための最善を尽くしたら、それ以上私たちにできることはありません。

あとはその最善を粛々と続けていくのみです。

 

それでも多少の不安感は残りますが、それでもその不安感を抱えることができていればOKです。

 

しかし中にはそれを抱えられず不安に苛まれたまま、言い換えると自滅的な状態に陥ってしまうときもあります。

 

そういったときは

取り除くことができない不安という“感情“を取り除くことに執着

していることが大半です。

 

パワーとしての不安は

*自分に「変えられること」を変えていく

力を私たちに与えてくれます。

 

しかしこの自滅につながる不安は

*自分に「変えられないこと」を変えること

に囚われているとき。

 

こうなると不安への対処のフェーズが変わります。

 

 

 

自滅的な不安の和らげ方①

不安だけでなく、感情は目的あってでてくるもの。

そしてその目的は「進むべき方向性を示すこと」です。

つまり私たちを助けてくれようとしているのです。

 

したがって不安を取り除こうともがけばもがくほど、自分が進むべき方向性を見失ってしまいます。

 

ではどうすればいいのでしょうか。

個人的には2つのルートが大切だと思っています。

 

まずひとつ目。

それは不安の仕組みからヒントが得られます。

 

不安は「否定的・悲観的な未来予測」によって生まれると先にお伝えしました。

したがって不安を感じているとき、自分の意識(注意)は必ず未来にぶっ飛んでいます。

そこに留まり続けるほど不安に苛まれる確率を上げるだけです。

 

ここから見える不安の解消法は、

*意識を「今ここ」の現在に引き戻すこと

 

「あ!また未来にぶっ飛んでた(汗)。今ここに意識を戻そう」

と現在に戻ることができれば不安は和らぎます。

 

昨今流行りの「マインドフルネス」は言わばこれの練習法でして、これは心の穏やかさを得る上でとても役に立つものですから個人的にはおすすめです。

 

とはいえある程度の知識と練習を要しますので、ここでは、、、

いつでも、どこでも、誰にでもできて、しかも手間もコストもかからないもの

を動画で紹介しています。(この記事の一番上に貼り付けています)

 

YouTubeでご覧になりたい方はこちらをご覧ください。

 

 

 

自滅的な不安の和らげ方②

もう一つの和らげ方。

それは不安の目的からヒントが得られます。

 

何をどの程度不安に感じるかは人それぞれですが、それが何であってもどうであっても不安の目的はただ一つ

*安心安全の回復

です。

 

ということは、エネルギーは不安を取り除くことに使うのではなく、自分が安心安全を感じられるものを増やすことに使うと良いということになります。

 

あなたはどんなとき、どんな存在、どんな場所、どんなもの、どんなこと、どんな音、どんな香り、どんな肌触り、どんな味、どんな記憶などなどに「いい感じ」を感じますか?

 

あなただから感じられるその「いい感じ」が増えるほど不安感は自動的に遠ざかっていきます。

 

なぜでしょうか。

だって不安の目的は安心安全の回復なのですから、それが達成されれば「もう自分はいなくても大丈夫だね!」と安心して去ってくれるのです。

 

「いい感じ」を感じる材料の一つ一つは小さくて全然OKです。

ポイントは質より量です。

 

「塵も積もれば山となる」のことわざ通り

*小さな「いい感じ」も積もれば超パワフルな安心安全

をもたらしてくれますよ。

 

 

 

まとめ

では不安の活用法と解消法の流れをまとめます。

 

①不安の現実化を防ぐために「自分に変えられるものを変えていくこと」に取り組む(例のAさんであれば外出を控える、手洗い、マスク、消毒など)

②自分にできる最善を尽くしても出てくる不安を抱えられないときは、意識を「今ここ」に戻すことをやってみる。(動画でご紹介しています)

③不安の目的は「安心安全の回復」。ここに役立つ「小さなこと」を「たくさん」活用して安心安全を増やしていく。

④その結果不安は自分の役割が終わったことを理解して去ってくれる。

 

不安は私たちを助けてくれる一方、過剰になるとパニックすら起こします。

非常に不安定な今だからこそ、不安とうまくお付き合いしていくことは大切ではないでしょうか。

 

今この世界に必要なことは

*各自が「自分に変えられることを変えていく」

*その力を使って協力していく

ではないかなと個人的には強く思っています。

 

私たち人間が協力することさえできれば、きっと現在の脅威も乗り越えることができると信じています。

 

 

 

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