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第25回 福岡アディクションフォーラム基調講演「アダルトチルドレン再考」/斎藤学先生

第25回 福岡アディクションフォーラム基調講演「アダルトチルドレン再考」/斎藤学先生

 

こんにちは。アダルトチルドレン支援の心理カウンセラー高澤です。

今日(2019/12/01)は年に1回開催される『アディクションフォーラム』に行ってまいりました。

 

依存症当事者やその家族の体験談

午後から参加したのですが、ホールに入ると満員で席が空いていない状態でした。

そこでは当事者やその家族が自分やわが家の体験を赤裸々に語っておられました。

 

例年参加して話を聞かせてもらっていますが、何度聞いても当事者の幼少期は胸が痛むものです。

ご家族の苦労も同様です。

 

その一方で、自助グループを通じて回復の歩みを進んでおられる姿はとても力強く、仲間という存在の偉大さを痛感させてもらえます。

 

もしあなたがACであり、回復を求めているけれど、何から手をつければいいかわからない…なんて思っておられるなら、まずは自助グループの門を叩いてみられてはいかがでしょうか。

 

次の二つはACの自助グループです。

全国にありますので、関心がある方はインターネットで検索してみてください。

*ACoA:Adult Children of Alcoholics

*ACODA:Adult Children of Dysfunctional Families Anonymous

 

 

アダルトチルドレン再考

当事者発表のあとは基調講演がおこなわれ、講師はAC概念を日本に広めた精神科医といっても過言ではない、斎藤学先生でした。

 

先生の講演の聴講はこれで5回目くらいだと思いますが、毎度のことながら自分の支援のあり方を見直す契機になるというか、初心に戻してもらえる機会になっています。

 

今回のお話のなかで特に印象に残ったものがあったので、備忘録がわりにここに残しておこうと思います。

(注:但し自分の言葉で書いていますので、講演で語られた言葉そのままでないことをご承知おきください)

 

⚫︎共依存

共依存的な関係自体は問題ではない。私たちは哺乳類。常に仲間を必要としている。

一方で、二人の大人が「大人」と「子ども」の役割を取ると病的な共依存関係。

(高澤追記:依存症家庭にありがちな「お世話をする大人」と「お世話をされる大人」のペアはその代表例かもしれません)

 

⚫︎アダルトチルドレン

アディクト(嗜癖者)とアディクトの間に生まれた子ども。(親のケアをする役割を引き受けているため自分に目がいかず、したがって)自分に自信がない。だから人に尽くす(高澤追記:その手段を使って相手から「してもらいたい対応」を引き出すことが目的)。

したがってACと共依存はハンドインハンドの関係。共依存とはつまり“統制”。

 

⚫︎ACの原点

「家族からはじかれた父」と「かわいそうな母」

 

⚫︎問題の中核

テーマは“自己愛”。自己愛の崩壊が何より怖い。そこには「恥(シェイム)」というテーマがある。「恥」と「誇大妄想的自己愛」の両極に振れる。中間がない。

(高澤注釈:「自分が悪い」とか「自分はダメ」が強いときは“恥(シェイム)”の極に振れ、「自分は正しい」とか「相手が間違っている」が強いときは“肥大した自己愛(激しい怒り)”の極に振れる。いずれにせよほどほどがない。両極端で一見異質に見えるが、共に中核にあるものは“シェイム”)

 

⚫︎援助者の仕事のひとつ「共感」

当事者のセルフ(自己)の回復に必要なものは共感。但し共感とは、相手の気持ちが自分のことのようにわかるにとどまらない。

相手の立場に立ち、つくづくそうだなと感じ、それを相手の腑に落ちるように“言語的に”伝えること。理性と情緒が高いバランスで求められるかかわり。

(すごく難しい。言語能力も問われる。とのことでした)

 

⚫︎回復の小さなコツ

①仲間をもつ

②「なりたい人」の真似(フリ)をする

③ユーモアを活用する

 

 

 

改めてシェイムを扱う大切さ

過去の自分自身の生きづらさも、これまでにかかわってきたクライエントさんたちの生きづらさも、中核にあるものは“シェイム(恥)”と捉えてきました。

 

シェイムの特徴はたとえば

・自己批判とセット

・強い自己否定感

・「自分には価値がない」「ダメ」という信念

・気分的には深い落ち込みに近い

・シェイムを感じるとグサっとくる

・隠したくなる・隠れたくなる

・批判の矛先が自分に向けば(毒)恥、相手に向けば激怒

etc.

 

一般的な言葉として一番近いものは

「自信がない」

かもしれません。

 

自信とは自己信頼感のこと。

 

自分の内側からわいてくるメッセージ(思考、感情、意思など)を信じられなければ、自分を頼りにすることができません。

 

それはまるでカーナビのガイドを全く信じられないようなもの。

たどり着きたいところにたどり着くことは困難を極めます。

 

したがって回復の要諦は

*自己の取り戻し

 

そのためには

①不完全な自分を愛すること

②他者に情緒を求めること

を自分に許してあげることがとても大切です。

 

いずれも一見簡単に見えて、結構難しいのではないかと思います。

だからこそ、仲間という安全基地が私たちには必要なんでしょうね。

 

 

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