アダルトチャイルド(アダルトチルドレン)支援センター 福岡【トリフォリ】

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  • こころの苦しみの仕組み

     

    たかざわです。

     

     

    昨日は会員さんの

    グループセラピーの日でした。

     

     

    テーマは

    苦しみが消えない仕組み。

     

     

    まずはじめに取り組んだことは

    「そもそもの心の苦しみの仕組み」

    正しく理解することでした。

     

     

    苦しみはどこからやってくる?

    答えを先に言ってしまうと、

    苦しみの原因は自分の内側にある

    ということです。

     

     

    確かに他者の言動や在りよう、

    社会での望ましくない状態や状況などは

    私たちに苦しみを感じさせる”刺激”です。

     

     

    「原因は内側」を正しく理解できるまでは

    苦しみの原因は他者(環境)!

    と私もずっと信じ込んでいました。

     

     

    でもこれだと困るんです。

    だって自分の苦しみの原因が他者なら、

    他者に変わってもらわないと苦悩は

    消えないということになります。

     

     

    でも人は思うとおりになんて

    変わってはくれません。

     

     

    それは私たち自身が他人が

    望むとおりに変わらないのと同じです。

     

     

    苦しみの表面

    苦しみの原因が自分の内側にあるって

    どういうことでしょうか。

     

     

    それを私の事例でご紹介します。

     

     

    今日は福岡でミスチルのドームツアー。

    家族3人分のチケットは事前に取れていました。

     

     

    しかしチケット取得後に私の心臓病が発覚。

     

     

    ライブ日が近づくにつれて

    行くかどうかずっと迷っていました。

     

     

    迷いの正体は次の2つの間の葛藤だと

    ずっと思い込んでいました。

     

    a)<今の状態で行くのはきつい、しんどい>

    という自分自身の気持ち(本音)。

     

    b)いっしょに行かないと

    「妻はすごく悲しがるだろう」

    「息子はきっと寂しがるだろう」

    という想いから来る申し訳なさ。

     

     

    とはいえ状況が状況ですから

    「やっぱ、行くのやめとくね」

    と言うのが自然な流れなはずです。

     

     

    しかし私はそれをなかなか

    言い出しませんでした。

     

     

    満たされない欲

    私たちが動揺している時、

    そこに自分でも意識できていない

    満たされていない欲(目的)

    というものが必ず存在しています。

     

     

    そしてその欲を求める程度はたいてい過剰です。

    (仏教では貪欲(とんよく)と呼ぶようです)

     

     

    その欲を満たす(目的を果たす)ために

    私たちは一直線に迷いなく進んで行きます。

    そこには実は矛盾も葛藤もありません。

     

     

    だったらさきほど私が述べた

    「葛藤」って何なのでしょう。

     

     

    非常に残念ですが、

    それは自分のほんとうの欲を隠す

    隠れ蓑に過ぎません。

     

     

    では私の欲は何だったのでしょう。

    まだこの時点ではわかっていません。

     

     

    実際に「行かない」と言ったところで

    現状が現状ですから家族は理解してくれますし、

    批判や非難なんてきっとありません。

     

     

    だったら「言えばいいじゃん!」

    って話なんですよね。

     

     

    でも私はここまで

    「言わない」

    という選択をしてきました。

     

     

    つまり

    「言わない」ことで達成したい目的

    があった。

    その目的こそが私の欲になります。

     

     

    ここまでをまとめると

    1)人が選ぶ行動の先には「満たしたい欲(目的)」がある

    2)人はその欲を満たすための手段を選ぶ

     

     

    見えにくい欲の正体

    では私の欲の正体は何でしょうか。

     

     

    それを見つけるための自問自答です。

     

    「私は(行かないと)言わないことで

    何を満たしたかった(達成したかった)のだろう?」

     

     

    自問自答の結果、答えは

    「責められたくない!」

    「ひどい!って言われたくない!」

    でした。

     

     

    つまりここで望んでいたものは

    ”心の安全・安寧”。

     

     

    この場での私の欲は

    *心の安全・安寧に資するものがほしい!

    *心の安全・安寧を損ねるものは排除したい!

    という安全欲とでも言える代物でした。

     

     

    身体や心の安全を求める欲であり、

    危険や脅威を避けたがる欲ですね。

     

     

    つまり私たちは満たしたいものに対して

    *欲を満たしたい!

    *欲を損ねるものは排除したい!

    となるわけです。

     

     

    でも、妻も子も私を責めないことは

    頭では十分理解できているのですから、

    安全欲はそこそこ満たされていたはず。

     

     

    なのにそれを怖れるって変な話なのです。

     

     

    でも私の”心”は「責められないこと」

    つまり「安全欲を満たすこと」を

    過剰に望んでいたのです。

     

     

    欲を過剰にする犯人

    既に安全欲はそこそこ満たされていた。

    なのにそれでは足りなかった。

    それ以上を過剰に求めた。(貪欲活性化!)

     

     

    では何が過剰にしたのでしょうか。

     

     

    その答えは

    頭の中の思考・記憶・イメージなどを

    意味する「認知」です。

     

     

    そのなかでも欲を過剰にするのは

    ・事実に基づいていない

    ・現実に即していない

    ・信じても良い方向には進まない

    認知です。

     

     

    たとえば

    ・自分勝手な解釈

    ・過去のネガティブな記憶

    ・未来を悲観的に予測

    ・思い込みや決めつけ

    ・独善的な判断や要求

    などです。

    (仏教ではこれを妄想と呼びます)

     

     

    さてさて私のこの時の妄想は、、、

    「心の中ではきっと責めるはずだ」

    「責められたらとうてい耐えられない」

    「手術前の自分を責めるなんてひどすぎる」

    「こんな時はもっと大切に扱うべきだ!」

    などなどを心の中でぶつぶつと…。

     

     

    仮に可能性がかなり高かったとしても

    ここには「事実」がありません。

     

     

    ですから、これ、すべて妄想です_| ̄|○

     

     

    この妄想を鵜呑みにしたとき、

    私たちの満たされない(満たしたい)欲は

    爆発的に過剰になります。

     

     

    私の例で示すと

    「もっと安全でないといけない!」

    「絶対に怖い思いをしたくない!」

    「常に安心して過ごしていたい!」

    みたいな

    もっともっと!

    が過剰な状態。

     

     

    それは決してたどり着けることのない目的地。

    常に「足りない!」に支配された状態。

     

     

    まさに渇望している状態。

    これこそが苦しみの本体です。

     

     

     

    今回の私の例では安全欲でしたが、

    ほかにも中核的な欲としては

    ●承認欲

    ●自尊欲

    みたいなものもありまして、

    そういった欲が時に過剰になっては

    私たちの心の苦しみを生んでいます。

     

     

    特に承認欲は要注意。

     

     

    なぜなら他者がいないと

    決して満たされることがないからです。

     

     

    自力では満たされない分、

    非常に満たしにくい欲なわけです。

     

     

    満たされにくいからこそ、、、

    ●スタート:渇望状態(苦悩)に陥りやすくなる

    ●「承認(理解、愛情、共感‥)がほしい!」が過剰になる

    ●必死にもらうための努力をする
    (「いい人」戦略、頑張る、我慢する、機嫌を取るなど)

    ●しかし思うようにもらえない(満たされない)

    ●被害者意識に陥る

    慢心「相手が悪い・自分は正しい」)が出てくる

    ●慢心は相手への非難や攻撃を生む

    ●関係の悪化を招く

    ●相手からの承認は激減

    ●スタートに戻る

     

     

    愛情飢餓と怒りがセットになった

    なんともたいへんな仕組みです。

     

     

    ここでも欲が過剰になっているのですから、

    そこには妄想がもれなくくっついています。

    (むしろ妄想あっての欲の過剰さ、です)

     

     

    ではここで苦しみが生まれる仕組みをまとめます。

     

    1)現実は「満たしたい欲」はほどほど満たされている

    2)しかしそこに非現実的な妄想が入り込む

    3)妄想が欲を過剰なレベルにまで強める

    4)その欲は決して満たされず渇望状態に陥る

     

    *つまりこれこそが”苦悩”そのもの

     

     

    これが苦しみを生みつづけ、

    消えることなくずっと続く仕組みです。

     

     

    終わらない苦しみ

    苦しみを生むシステムはまだ終わりません。

     

     

    満たしたい欲が満たされないと

    心の中に不満、つまり

    怒り

    が湧いてきます。

     

     

    この怒りの使いみちは、

    もちろん”欲を満たすこと”オンリーです。

     

     

    ちなみに怒りと言っても色々です。

    ・他者に向けば、怒り、悔しさ、恨み

    ・自分に向けば、落ち込み、恥、自己憐憫

    ・漠然と世の中に向けば、怖れ、絶望、空虚感

     

     

    種類としては様々なこれらの感情も、

    もとをたどればいずれも”怒り”です。

     

     

    怒りは本来

    脅威(現実的な危険)と闘って身を守る

    ための感情ですからそれ以外で使うと

    むしろ悪影響が出ます。

     

     

    怒りという感情に反応して行動すると、、、

    ・相手に向けてしまえば相手が傷つく

    ・自分に向けてしまえば自分が傷つく

    ・この世界に向けてしまえば希望が失われる

     

     

    これでは欲がほどほど満たされるどころか

    かえって渇望(苦しみ)を増やすだけ。

     

     

    そこには救いがなく、

    悪循環を強めるだけです。

     

     

    では今回の記事を全体的にまとめます。

     

    1)現実:満たしたい欲はほどほど満たされている

    2)妄想:しかしそこに非現実的な妄想が入り込む

    3)貪欲:妄想が欲を過剰に強める

    4)渇望:欲は満たされず「足りない」状態に陥る

    5)怒り:怒りで”反応的”に満たそうとする

    6)結末:かえって満たされず渇望が強まる→妄想に戻る

     

     

    ではこの悪循環からどうやって抜け出せばいいか。

    それは来月のグループセラピーで扱いますので、

    そのグループ終了後にでも載せようと思います。

     

     

    とはいえそれで記事を終わっちゃうと

    苦しみを取り除こうにも

    なにしていいかわからないですね。

     

     

    ということで

    すぐにでもできる簡単な対処法だけお伝えします。

     

    1)動揺している自分に気づく

    2)からだに意識を向け、力を抜いて深呼吸

    3)体験を事実と自分の反応に分けて書き出す

    (事実としての出来事と、自分の考え(妄想)・感情(怒り)・行動)

    4)自分が満たしたい欲を明確にする

    5)欲の程度を客観的に見つめる

    6)欲の過剰さ(貪欲)に気づいたら笑い飛ばす

    7)欲を現実的なレベルに設定しなおす

    8)するとすでにそこそこ満たされていると気づく

     

    まずはこのあたりからいかがでしょうか。

     

     

    さいごにごあいさつ

    では今日から連休明けまでお休みをいただきます。

    そのときに元気にお会いできることを夢見ています。

     

     

    万が一、、、なんてことがあっても、

    これからも自分の居場所からずっと

    生きとし生けるものの幸せを願っています。

     

     

    あなたの心の苦しみが取り除かれますように。

    それがあなた自身の手によって成し遂げられますように。

    そしてそこにあなたの大切な仲間がいますように、

     

     

    私はそれを心から祈っています。

     

     

    2019年04月21日(日) カテゴリー: 「愛着の傷」回復Tips
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